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海の水にいるきもち

外から見たら普通の人なのに、階段降りる、鉄棒にぶら下がる、1メートル向こうのごみ箱にごみを投入する、いずれもできない小学生だった。おとなになっても、屈伸体操してひっくり返る壊れた人形みたいな人だった。それでも、海に潜りたかった。10年計画で泳ぎを覚え、スクーバのインストラクターさんに「こんな危ない人ですが、リスク冒してダイビング教えてくれますか」と持ち掛けた。「任せてください、危ない人はいっぱいいます」でも、私の話は大袈裟なのだと思われたらしい。船端にいながら本気でおぼれかけたときは絶句してた。ダイビングをなんとかより、事故ってインストラクターさんを失職させてはならないことに必死だった。とてもそんな風には見えなかっただろうけど。あれから何十人ものガイドさんのお世話になった。一人も、私のせいで失職することがなかったことが、一番の幸運。快挙。なので。以下の写真。一般的には、初めて潜った日にこれくらいの海中写真は撮れるものだけど、400時間くらいかかっちゃったなんてなんてことないね。

8月4日といってもね 2008年だったりするんだ 今の伊豆とは違うよね でもあの頃の海はまだ海なんだと思うから、陸になったとか聞かないから 薄らぼんやりの青だけどソラスズメは本当にキラキラした青で潜ってみたらこの写真とあんまり違うからきっとビックリすると思うんだ 機会があったら撮ってみんなに見せてくれるかな お下手カメラマンにだまされんなよって


光の具合で金属みたいな海草たち


ミノカサゴに出会えたから よし もうこれできょうのダイビングは大成功!


ちっちゃい目が可愛いねぇ 勇ましい胸びれと対照的
華やかなんだけど毒もあるけどそんなに無駄に広がっていたら傷つきやすいんじゃないかい と余計な心配してみたけれど このヒレはしっかりぴったり一瞬で畳めるのだ別人みたいにスマートな魚に変身さ


ほわ~っとしたお姿からは想像できないがね


テングサの中にキンセンイシモチ


でかいダイバーとすれ違うときはやっぱりちょっとは緊張するのかな


そりゃね


でも慣れだね必要以上に緊張してたら逆に体に悪いもんね と思ってるかどうかって 思ってるんじゃない?この海で生き延びてきた強者だから


自分、キンセンイシモチのストーカーっぽくなってないか


後ろ姿は丸っぽいのね


似てるけど こちらクマノミ


海は広いし クマノミは小さい 当たり前のことにしみじみする


日本はいつの間にか熱帯魚やインコが自立して生きる海や陸になった


豊かな自然かもしれないけど 石油も出ないしダイヤモンドも採れない自然だ


スズメダイ


ちょっと近くで見たいじゃない


何してるんだろ


・・・いなくなった


キタマクラとサラサエビ


アバターの目 こういうのにしたいな


魚は時々いるけど大抵は茶色い海草の茂みと砂地ばかり なんだかアフリカの荒涼とした草原のような気さえする


このあたりで お約束の「CO2を吸収してくれる海を大切に!」


今日はストーカーになりやすい日だ


どこが気に入ったというの?


ついて行けば何かおこるかもしれないじゃん


なんも起こらなかったね


ナガサキスズメダイさんに目移り


お おおぜいさん

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