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海外レーベルとの契約について調べてみた

いつかは海外レーベルと契約してみたいThe Splendid。

信頼できそうな海外サイトで、海外レーベル(レコード会社)との契約の仕方をざっくり調べてみました。
※今回は海外サイトを和訳している感じに近いので丁寧言葉で書いていないです!ご了承ください。

■レーベル契約のメリット

まずは契約するメリットから。

レーベルは潤沢な資金があるので、プロモーションをたっぷりしてくれる。例えば大量のフォロワーのいるSpotifyのプレイリストに載せてくれたり(自社のプレイリストを持っていることがほとんど)、大きなフェス出演につなげてくれたりする。

契約していないデメリットは

・マネージメント
・音源の配給
・ツアーマネージメント
・融資
・プロモーション(広告)
・コンサルティング…etc

を全て自分たちでやらなければいけないということ。しかし、ひとたび契約できれば、レーベルがこれらを一手に引き受けてくれるため、時間と労力の節約になる。

より音楽作りに専念できるというわけだ。

■そもそもレコード契約とは

アーティストとレコード会社の間で、合法的に行われる契約のこと。プロモーションと配給を、アーティスト側からの見返りなしに約束するもので、通常1アーティストにつき、1つのレーベルとしか契約はできない。

また契約後は、楽曲のコピーライトは、会社に属することになる。

■契約を得る方法

15年ほど前から状況が大きく変わってきている。

15年前は、デモ音源を会社に送るか、A&Rの人間がたまたまライブ会場に現れて気に入ってくれれば、契約ができた。(1993年にアランマッギーが、ほとんどギグをやってなかったOasisのKing Tutsでの演奏を、たまたま聴いてその場で契約したというのが良い例)

しかし2008年に、多くのレコード会社が財政困難に陥ってから(これは知らなかった)アーティストと契約すること自体がごく稀になった。年間20000アーティストほどの候補がいたとして、契約にこぎつけるアーティストは、1年に5アーティストほど。(4000倍かよ…)

そんなラッキーな5アーティストには、実は大きな共通点がある。どのアーティストも既にインディペントアーティストとして必ず成功しているということだ。

これは厳しい事実である。

しかし落胆するなかれ。要するにインディペンデントアーティストとして成功すればいいのだ。(逆の言い方をすれば、インディアーティストとして成功していることが、レコード契約を得る大前提とも言える。)

前述の通り、レーベル側は基本的にアーティスト側からの見返りなしに、労力とお金をバンドにつぎ込むので、インディペンデントアーティストとして既に売れているという事実が、レーベル側のリスクヘッジとなるからこういうことが起きている。(既に売れているってことは売れる可能性が高い → つぎ込んだお金が返ってくる可能性が高い ということかな。)

レーベル側がもう今時は、前述のようにデモテープを受け取ったり、A&Rをライブ会場に向かわせたりすることがないというのにはこういう理由があったのだ。

■アーティストとファンとレーベルの関係

基本原理として、アーティスト業はあくまでビジネスであるということを理解すべし。

どんなビジネスも販促物(楽曲)が絶対に必要で、それを買う顧客(ファン)がいなければ成り立たない。ひとたび「販促物が大量に売れている」という大きなインパクトをレーベル側に提示することができれば、力のある投資家(レーベル)が、あなたのビジネスを「次のレベルに押し上げたい」と手を挙げる。まずは単純なこの原理を理解する必要がある。

なので、基本に返り「いかにファンを獲得するか」をまずはじっくりと考えるべき。

ファンとは

・楽曲をストリーミングしてくれる
・グッズを買ってくれる
・ライブに足を運んでくれる
・他の人にそのアーティストを口コミしてくれる

そんな人たちを指す。

ファンを少しずつでも獲得していくことをアーティストは第一優先に考えるべきである。時間は大変にかかるが、ファン獲得はとても充実したタスクであり、レーベル契約以外にも輝かしい未来につながっていくことは間違いない。

では次に、ファンを獲得するための具体的な方法を見ていこう。

以下6点が鍵となる

・定期的なリリース
・Spotifyのプレイリストにのる
・音楽ブログにアプローチする
・SNSのフォロワー数を増やす
・業界関係者と繋がる
・ライブをたくさんする

詳しく見ていこう。

■定期的に音楽をリリースしよう

大量の情報が溢れる現代では「半年おきのリリースでいいや」などと悠長なことは言っていられない。

この情報化社会においては、6-8週間おきのスパンでリリースしないと忘れ去られる。なおかつ高品質のリリースをすることが理想である。

そのためには、まずは良いプロデューサーを見つけよう。このスパンが厳しいということであれば、一旦リリースした楽曲でもリミックスしてもう一度リリースするのはありだし、既存曲のライブバージョンやアコースティックバージョンのリリースだって有効だ。

そしてファンがいないうちは、まずはアルバムに入れたいと考えている曲は、全てシングルとしてリリースしよう。(Spotifyの登場などで、今はアルバムよりもシングルのリリースをする時代でもあるからだ。)

アルバムはファンが大量にできたタイミングまで取っておこう。

■Spotifyのプレイリストにのることを目指せ

レーベルは、常にSpotifyのプレイリストを参考に契約するアーティストを探している。これはもはや周知の事実である。現在は、大量のフォロワーを抱えるメジャーなプレイリストにのっていることに加え、再生回数が100万回以上であることが契約の基準になっている模様。(100万回…?)

メジャーなプレイリストだけではなく、インディペンデントのプレイリストにも大量のフォロワーがいることがある。インディペンデントのプレイリストだって、のることができれば効果は絶大だ。

Submit HubやSound Plateを通して、これらのインディペンデントプレイリストのキュレーターたちとコンタクトをとって、楽曲をのせてもらう努力をしよう。

■音楽ブログにアプローチする

超強力な発言力のある、PitchforkやHypebotと関係のある音楽ブログにアプローチすべし。

アプローチできたなら目指すは、そこでインタビューを載せてもらったり、レビューとしてあなたがフィーチャーされるように努力することだ。

ここで大事になるのは、音楽ブログのリサーチを絶対に怠らないこと。なぜなら大量にそのような申し込みが各ブログにあるから、しっかり見定めてアプライしないと拾ってもらえない。

その音楽ブログがそもそも申し込みを受け付けているか、またあなたの音楽スタイルをカバーしているかを良く調べよう。

■SNSのフォロワーを増やせ

レーベルは常にSNSを通して、流行っているものを探している。TikTokなどでLil Nas Xがバズったように、バズの源になる努力をしよう。

Facebook、Twitter、InstagramなどのメジャーなSNSはなるべく毎日投稿してファンと交流するように。

ちなみにSNSはブランディングが命になるので、最高のロゴと、良質なアー写を大量に用意するように。ブランディングのキモはどんなイメージを売りたいかである。常日頃から熟考するようにしよう。

■業界関係者と繋がろう

音楽業界は、基本的にコネクションで成り立っている業界である。ファンが少なかろうが、今すぐにでも積極的に業界関係者と繋がる努力をすべきである。

オススメはMidem、SXSWなどのイベントに参加して、なるべくたくさんの方と話をすること。業界関係者が大量にくる。PRS、PPL、Musicians Union、the BPIやBASCAも有効だ。

■ライブをしまくろう

ライブをたくさんするというのは、新しいファンを得る方法として最も有効なだけでなく、レーベルにあなたがしっかりライブのできるアーティストであるということをアピールする最良の方法である。

レーベルの立場としてはストリーミングの時代になってからは、ライブがしっかりできるアーティストを探している傾向がある。

レーベルにとって、ライブがしっかりできるアーティストは、他アーティストとの差別化ができ、なおかつ大きな利益を産む可能性があると考えているようだ。(レーベルの収入源としてライブはかなり大きいらしい。これは新事実。ストリーミングの時代はライブの価値が下がると逆に思い込んでいました。)

ライブがしっかりできるバンドか、レーベル側はSNSを通して良く見ているので、ライブをしっかりやっていることを、SNSなどで積極的に発信するべきである。これを複数回にわたって行っていくことでより強いアピールに繋がる。(今は無理だけど。)

■まとめ

最も大事なのは努力を続けるということ。

一昔前のように一夜にして逆転成功することは、今の時代難しい。なのでまずは「レーベル契約」を目標にするよりも、まずは「ファン獲得」を最優先に考えよう。

レーベル契約は、あなたにたくさんのファンができたあとについてくるものだからだ。

幸運を祈る。

■感想

…うーん勉強になりました。楽曲が溜まってきたから次はレーベル契約!と息巻いてましたが、それは間違いだったと思いました。

要するに

・コミュ力が大事
・ファン作りが第一なので日々魅力的な人間になれるよう努力するべき

と思いました。

今日のブログはここまで。
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