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整形外科一門一答②『炎症って何?』

一問一答シリーズ第2弾です。

炎症とは

身体を守る生体の防御反応のことで

①痛み
②腫れ
③発赤
④発熱

の4つの要素を含む状態です。つまり「炎症がある」とはこれらの要素が、体のどこかに生じている状態を指します。

原因

・骨折、打撲、擦過傷などの外傷
・細菌、ウィルス感染(肺炎、扁桃腺炎、結膜炎など)
・化学物質刺激
・免疫異常(関節リウマチなどの膠原病)
・極端な温度環境

などが挙げられます。

整形外科で診る炎症

・骨折、打撲、捻挫などの外傷
・オーバーワークによる筋膜炎(頚部、腰部、大腿部など)
・石灰沈着性腱板炎、初期の肩関節周囲炎
・初期の変形性関節症(膝、股関節など)
・椎間板症、椎間関節障害などの腰椎疾患 
・手術後の創部
etc.

ざっとこんな感じでしょうか。整形外科医によっては関節リウマチもカバーしていることがあります。

炎症がある疾患や状態は、整形外科ではこれ以外にも様々あります。

治療

まずは原因の治療をしっかりやることです。

骨折ならば固定などの保存療法あるいは手術、お傷なら洗浄・消毒の上の包交、などのようにです。

その上で

①安静(Rest)
②冷却(Icing)
③圧迫(Compression)
④挙上(Elevation)

いわゆるRICEを患者さんに指導したり、抗炎症薬を経口や外用(湿布や塗り薬)で処方したりして、治療をします。

まとめ

『炎症と整形外科は切っても切れない関係にある。』
そう言っても過言ではないと思います。

今回書かせて頂いたような少量の知識でもご理解頂けると、整形外科医師から病気の説明をされた際の理解度はかなり変わってきますので、是非参考にして頂けたら幸いです。

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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