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【全文無料】ミロカロスex(これを見れば採用状況が理解できる!デッキ考察)

✓ 新環境シティリーグ優勝を総なめにした≪ミロカロスex≫を考察
✓ トーナメントに進出している構築の採用状況を整理
✓ トーナメント進出デッキを分析し、デッキの傾向値を知ろう!
✓ 全文無料でご覧いただけます


はじめに

みなさん、お疲れさまです!本記事をご覧いただきありがとうございます。いよいよ新レギュレーションがはじまり、新たな環境に突入しました。注目はなんといっても≪ミロカロスex≫ですよね!これまでも少数の採用は見られましたが、≪新環境初日のシティリーグ全会場で優勝≫を果たすなど彗星の如く新環境で結果を残しました。

本記事では1月24日~25日のシティリーグ(オープン)にてトーナメントに進出した構築を整理。採用状況を確認し≪ミロカロスexデッキ≫を理解することを目的としています

ミロカロスexとは

非常に強力な特性を有している≪美しいものには棘がある≫

『ミロカロスex』は、相手の≪テラスタル≫のポケモンからワザのダメージや効果を受けないという強力な特性「きらめくウロコ」を有している。新環境でも活躍が期待される≪ドラパルトex≫≪リザードンex≫≪ソウブレイズex≫の攻撃を無効化。≪テラスタルポケモン≫を軸とした構築は『ミロカロスex』が場に登場すると突破することが困難となる。また≪ミロカロスデッキ≫では『リキキリンex』『オンバーンex』『オーガポン いしずえのめんex』『ミミッキュ(しんぴのまもり)』などを採用し、≪対面に応じた盤面を作る≫ことを特徴としている。

対面側は事前に準備ができていなければ、突破不可能な状況に陥ることになる。初見で突破することが困難な非常に強力なデッキといえる。

活躍の理由

活躍の理由は大きく3点
・レギュレーション変更に伴うポケモンの種類が減少した点
・『キャンセルコロン』のレギュ落ち
・前環境Tier1であった≪サーナイトデッキ≫のシェアが減少した点

レギュレーション変更前は幅広い構築が環境上位で活躍しており、対面に応じた盤面作りの再現性が低かった。Fレギュレーションのポケモンがレギュ落ちしたことで、対面に応じた盤面作りの再現性が改善したと考えられる。

前環境では『キャンセルコロン』により突破されてしまう可能性もあった。新環境では現時点で同様のグッズは再録されていない。

≪サーナイトex≫はアタッカーの種類が豊富であり、突破不可能な盤面作りが困難であった。『キルリア』などのレギュ落ちにより、採用数が減少することを予測したプレイヤーが多かった点も活躍の理由と考えられる。

採用状況

1月24~25日に開催されたシティリーグでベスト8以上の≪25≫デッキを整理
※筆者が整理を始めた際にデータが公開されていない会場は除外しています

ポケモン(主なポケモン)

ミロカロス及びその他ポケモンの採用率を掲載

・『ミロカロスex』は2枚~3枚採用。内訳は3枚採用≪17≫2枚採用≪8≫。
・『ヒンバス』は現環境に3種類存在。現況ではワザ「はねにげ」をもつ『ヒンバス』が多く採用されている。「はねにげ」は『ヒンバス』をベンチポケモンと入れ替える効果をもつ。バトル場からベンチへ逃げることで攻撃されにくくすることができるため優先して採用されている。
・『オーガポンいしずえのめんex』は全デッキで採用されている。≪特性もちのポケモンからダメージを受けない≫強力な特性を有している。
・『オンバットex』は≪4≫デッキで採用。主に≪タケルライコex≫を対象としていることが想定される。
・『ミミッキュ』の採用率も高い。≪exポケモン≫全般の攻撃を受けない為、盤面作りの時間稼ぎなどに有効。
・『リキキリンex』も高い採用率を誇る。こちらも主に≪タケルライコex≫を対象としている。『オンバーンex』と採用が競合するが、現環境では『リキキリンex』が優勢。進化元の『キリンリキ』は2種類おり、どちらも状況次第で使用する可能性のあるワザを有していることも優先される理由となっている。
・『テツノイバラex』は≪ミラーマッチ≫や≪リザードンex≫を主に担当。≪exポケモン≫の特性を無効化することができる強力な特性を有するポケモン。

システムポケモン

ミロカロスを補助するポケモンを掲載

・≪システムポケモン≫はいずれも採用率が高くなく、まだ確定していない様子。一部で『イキリンコex』や『シャリタツ』を採用し、デッキを回す構築がみられた。

グッズ

グッズの採用状況を掲載

・『ネストボール』『なかよしポフィン』を中心にポケモンの呼び出し手段を豊富に採用。進化元のHPが低いことや対面ごとに必要なポケモンを準備する必要があり、呼び出し手段は多めの採用となっている。
・『ポケギア3.0』も全構築で採用される結果となった。≪システムポケモン≫の採用が確定していない中、≪サポート≫へのアクセス手段として『ポケギア3.0』が採用される結果となっている。
・『大地の器』に関しても全構築で採用されている。ポケモンがそれぞれ別系統のエネルギーを必要としており、必要なエネルギーを手札に加えることができる『大地の器』は必須のグッズといえる。
・『夜のタンカ』『すごいつりざお』に関しては対面で必要な≪ポケモン≫や≪エネルギー≫を繰り返し使用する為に採用されているものと想定される。

ポケモンのどうぐ

主に採用される≪ポケモンのどうぐ≫を掲載

・『エヴォリューション』は全デッキで採用。『ミロカロスex』を主に進化ポケモンが多く採用されており、後攻1ターン目に『ペパー』から「エヴォリューション」使用することがプランの一つ。必須カードとなっている。
・『ワザマシンエナジーターボ』は『リキキリンex』や『オーガポンいしずえのめんex』などの攻撃準備を行うために採用されている。
・その他、サイドを先攻されることを見越した『カウンターゲイン』や1進化ポケモンの守備力をあげる『ガチガチバンド』などが採用されている。

サポート

採用されている≪サポート≫を掲載

・『ペパー』はポケモンの展開及び早期進化の再現性を上げるため全デッキで4枚採用となっている。必須カードの筆頭。
・『アカマツ』は全デッキで採用されており、攻撃に転じる際にポケモンのワザをスムーズに使用することに貢献している。
・『ナンジャモ』も全デッキで採用。本デッキはサイドを数枚先攻されることを前提としており、中盤~終盤の手札干渉を目的に採用されている。
・その他、デッキを回すための『博士の研究』、ベンチポケモンの呼び出し手段である『ボスの指令』、エネルギーとスタジアムを持ち出すための『アクロマの執念』、不要または手負いのたねポケモンを回収するための『ボタン』などが採用されている。

スタジアム

採用されている≪スタジアム≫を掲載

・『タウンデパート』が多くのデッキで採用。『アクロマの執念』から後攻1ターン目の「エヴォリューション」を使用する再現性向上に寄与する。
・『ボウルタウン』も高い採用率を誇る。必要なポケモンを並べ、序盤の安定性を上げることができる≪スタジアム≫といえる。

エネルギー

採用される≪エネルギー≫を掲載

・≪エネルギー≫は採用ポケモンのタイプに応じて採用されている。
・注目カードは『ミストエネルギー』。こちらは『ドラパルトex』のファントムダイブに加え、『ワザマシンエヴォリューション』から守ることができるなど、本デッキのメタカードへの対抗策となっている。上位勢で採用率が高かったことも注目される要因といえる。

ACE SPEC

ACE SPECの採用状況を掲載

・『ポケバイタルA』が採用されている。≪HPを150回復する≫効果であり、相手の攻撃に耐久するために採用されている。≪ミロカロスデッキ≫のポケモンは攻撃までに時間を要する(進化する・エネルギーをつける)ため、回収する方法では耐久はできても、攻撃に転じることができない可能性が高い。現時点で『ポケモン回収サイクロン』より『ポケバイタルA』が優先される理由の一つといえる。『ヒーローマント』の採用も見られるが『ジャミングタワー』が一定採用されているため、『ポケバイタルA』の採用率を上回ることが出来なかったものと想定される。

対策カード

特性「カーストボム」

特性「カーストボム」は『ミロカロスex』突破に有効な手段

・攻撃でダメージが与えられない状況において、特性「カーストボム」はダメージを与える有効な手段といえる。≪ミロカロスデッキ≫は対面に応じ、盤面を整える為、盤面にポケモンの数は少ない。『ヨマワル』を場に出すだけで相当なプレッシャーを与えることも有効な対策効果となり得る。

・ただし、与えられるダメージは≪130≫であり『ミミッキュ(しんぴのまもり)』は突破可能であるが、進化ポケモンに対しては1回のカーストボムでは突破できない。同一ターンで2回の「カーストボム」使用に加え、≪非テラスタル≫≪非ex≫ポケモンの攻撃で突破を図る必要がある。その他後述紹介の「ポケモンのどうぐ」を併せて使用することで突破する方法も考えられる。

ワザマシンデヴォリューション

進化ポケモンを退化させる強力なワザが使用可能

・≪ミロカロスデッキ≫は主に進化ポケモンを使用。進化元のポケモンはいずれもHPは低く、進化元のHP以上のダメージを与えることができれば「デヴォリューション」で突破することが可能。

・ダメカンを乗せる方法としては前述の「カーストボム」に加え、『マシマシラ』の「アドレナブレイン」も有効。これは≪ミロカロスデッキ≫の攻撃はダメージが低く、盤面にダメカンが残ることが多いのが理由。

レントラー(みなぎるせんこう)

『ミロカロスex』を一撃で倒すことができる!

・『レントラー』はサイド数が相手より多い場合、ベンチに出すことができる特性「みなぎるせんこう」を有する。同様にサイドが負けている際に効果をもつ『リバーサルエネルギー』1枚で攻撃が可能。雷ポケモンであり、『ミロカロスex』が弱点のため一撃で倒すことができる明確な対策カードといえる。

・但し、『レントラー』と『リバーサルエネルギー』が必須となり、同カードを手札に加える手段・再現性がポイントとなる。『アクロマの執念』がエネルギーへのアクセス手段となるが、『リバーサルエネルギー』の採用数など構築は定まっていない。

オーガポン いしずえのめんex

「ぶちやぶる」は弱点・効果を計算しない優秀なワザ

・『オーガポン いしずえのめん』は≪ミロカロスデッキ≫にも採用されているが、有効な対抗策にもなり得る。主に≪タケルライコex≫など≪オーガポンみどりのめんex≫を採用する≪たねポケモン≫主軸のデッキで使用が検討される。たねポケモンは『リキキリンex』や『オンバーンex』にて突破不可能な盤面を作られてしまうことが多いが、『オーガポン いしずえのめん』の攻撃は相手のかかっている効果を計算しない為、ダメージを与えることが可能。唯一の突破方法となり得るポケモンといえる。

・『オーガポン いしずえのめん』をスムーズに起動するために『鬼の仮面』の採用が有効。特性「みどりのまい」でエネルギーをつけた『オーガポン みどりのめん』を『鬼の仮面』で『オーガポン いしずえのめん』に入れ替えることで、早期に攻撃に転じることができる。

今後の見通し

・≪ミロカロスデッキ≫は前項の≪対策カード≫の採用や事前準備を行うことで攻略は可能であり、新環境初日のような活躍から少し落ち着くことになると予想される。今後は、形を変えつつ常に環境(Tier3程度)に位置していくデッキと考えられる。忘れたときに活躍するタイプのデッキであり、採用数が減少した際が使用のチャンス(ピンチ)であり、今後も注目されるデッキの一つだろう。

さいごに

いかがでしたでしょうか?採用状況をみると新環境で活躍が見込まれるデッキを幅広く対応できるデッキであり、新環境初日の活躍も納得できる内容となったのではないでしょうか。

一方、対策カードも複数あることからコンセプトを理解することで攻略もできるものと考えています。使用する側・使用される側も採用状況や対策カードを確認の上、更なる研究を進めていきましょう。

新環境初日に≪ミロカロス≫が全会場で優勝した為、急遽になりましたが採用状況を整理させていただきました。≪ミロカロス≫をはじめ、これまで多く見られなかったデッキの出現が複数見られ、ワクワクが止まりませんね!これからも新環境の採用状況を中心に≪整理・分析≫を行っていきます!

最後までご覧いただきありがとうございました。
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Yu
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