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【全文無料】あなたは何を選ぶ!?≪ACE SPEC≫採用ランキングBEST12

✓ ACE SPECの採用状況をランキング形式で紹介!
✓ 新環境初週(1月24日~28日)トナメ進出デッキの採用状況を整理
✓ 各ACE SPECに相性の良いデッキを紹介
✓ 全文無料でご覧いただけます(全文12,000字超)


はじめに

みなさん、お疲れさまです!本記事をご覧いただきありがとうございます。

新レギュレーションがはじまり、新しいデッキの作成を行っている方も多いと思います。デッキ作成を行う中で検討項目の一つとして何の≪ACE SPEC≫を採用するか、があります。≪ACE SPEC≫は強力な効果を要するカードであり、採用カード次第でデッキのコンセプトが変わる影響の大きな存在です。

本記事では1月24日~28日のシティリーグ(オープン)にてトーナメントに進出した構築を整理。≪ACE SPEC≫の採用状況をランキング形式でご案内いたします!

・上位進出者の構築状況の理解
・デッキ作成における参考
・新規参入の方がどの≪ACE SPEC≫を優先に手に入れるべきか 
・改めてテキストや効果などを覚えるきっかけにする

などを目的にご覧いただければと思います!

ACE SPECとは

≪ACE SPEC≫とは特別なルールを持つグッズです。
強力な効果を持つかわりに、1つのデッキに1枚しか入れることができません。他のカードと違い、別の名前の「ACE SPEC」も含めて1枚しかデッキに入れることができません。
(出所:ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト)

要するに強力な効果を持つカードではあるが、数ある≪ACE SPEC≫の中で1枚しかデッキに入れることのできないルールをもつカードということです。
現在、スタンダードレギュレーションで使用できる≪ACE SPEC≫は全29種
どれも強力な効果を持つカードでありながら、採用率において人気・不人気のカードが出てきています。
ここからは採用数をランキング形式でご覧いただき、≪ACE SPEC≫の特徴どのデッキで採用されているのか、などを披露させていただきます。

ランキング外

採用数が≪10≫以下の≪ACE SPEC≫を掲載

≪ACE SPEC≫を不採用のデッキは全388デッキ中<ゼロ>
・採用数<ゼロ>の≪ACE SPEC≫は11種類

『レガシーエネルギー』≪8デッキ≫で採用されている。
【レガシーエネルギー採用デッキの内訳】
3デッキ:≪リククラゲex≫
2デッキ:≪イイネイヌ≫
1デッキ:≪タケルライコex≫ ≪リーリエのピッピex≫ ≪ソウブレイズex≫

以下からランキングに入ります!

第12位

多種のカードを手札に加えることができる有能カードが12位

概要

・収録パック:拡張パック「変幻の仮面」
・効果:手札を3枚トラッシュすることで「グッズ」「ポケモンのどうぐ」「サポート」「スタジアム」を1枚ずつ手札に加えることができる。
・対象期間で『シークレットボックス』を採用する≪11デッキ≫が入賞

採用されているデッキ

・4デッキ:≪ホップのザシアンex・ブリジュラスex≫
・3デッキ:≪タケルライコex≫
・2デッキ:≪サーナイトex≫
・1デッキ:≪ミライドンex≫ ≪ドラパルトex≫

使用方法・利点・留意点

・『シークレットボックス』を使用するには手札を≪3枚≫トラッシュすることが条件となっており、強力な効果の代償として手札コストが大きいカードといえる。特定のカードをトラッシュする≪プラン≫を有するデッキと相性の良い≪ACE SPEC≫といえる。また「グッズ」で「ポケモンのどうぐ」や「スタジアム」を加えることができる希少な効果を有しており、構築上重要な「ポケモンのどうぐ」「スタジアム」を採用するデッキで使用されるケースが多い。当然だが、手札コストとなるカードが少ないデッキとは相性が悪い。

相性の良いカード

■ホップのザシアンex・ブリジュラスex
・『ブリジュラスex』の特性を活用するため、エネルギーをトラッシュできるカードとの相性が良い。『ホップのバック』『ホップのこだわりハチマキ』『ハロンタウン』など重要なカードを手札に加えることができる為、『ホップのザシアンex』など≪ホップのポケモン≫との組み合わせは理にかなった構築といえる。課題としては序盤の安定性。『ペパー』を使用できれば『シークレットボックス』にアクセスできるが、≪サポート≫を手札に加える確定手段はなく、再現性に不安を残す。

同様に≪エネルギーをトラッシュするデッキ≫として≪タケルライコex≫の『オーリム博士の気迫』や≪サーナイトex≫とも相性が良いと考えられる。

■カシオペア
サポートカード『カシオペア』は≪手札が1枚のときにしか使用できない≫条件付きで≪自分の山札から好きなカードを2枚まで選び手札に加えることができる≫効果をもつ。3枚の手札をトラッシュする『シークレットボックス』との相性は良く、≪ミライドンデッキ≫で採用が見られる。現時点でその他デッキでの採用は見られないが、強力なコンボであり、新たな構築の研究が期待される。

第11位

耐久デッキに使用されるカードが第11位

概要

・収録パック:拡張パック「サイバージャッジ」
・効果:このカードをつけているポケモンの最大HPは「+100」される。
・対象期間で『ヒーローマント』を採用する≪13デッキ≫が入賞

採用されているデッキ

・9デッキ:≪ミロカロスex≫
・1デッキ:≪ドラパルトex≫ ≪リザードンex≫ ≪ハピナスex≫
       ≪クエスパトラex≫

 ※ハピナス・クエスパトラにはミロカロスexも採用されている

使用方法・利点・留意点

・ポケモンにつけることでHPが「+100」となるポケモンのどうぐであり、耐久型のデッキで使用されることが多いカード。
・以前は『ロストスイーパー』により剥がされてしまうこともあったが、同カードのレギュ落ちにより高い耐久力を維持することができるようになった。『ジャミングタワー』により効果を失う恐れはあるが、現環境で採用率は高くなく、大きな障害にはなっていない。
・≪ミロカロスデッキ≫では初期は『ポケバイタルA』の採用が目立ったが、『カプ・コケコex』や『レントラー』に一撃で突破される対策が講じられた為、≪回復≫から≪耐久≫へとプランが変更。『ヒーローマント型』へと移行してきているものと想定される。対面ごとに『ヒーローマント』をつけるポケモン・タイミングなどが異なり、高いプレイング求められる≪ACE SPEC≫といえる。

相性の良いカード

■ボタン
・たねポケモン限定ではあるが、≪ポケモンとついているカードを手札に戻すことができる≫効果のサポートカード。相手の攻撃を耐えることができれば『ボタン』により回収し、再度『ヒーローマント』を使用することができるプランが強力。前環境では≪カビゴン≫などで使用されるケースが多かった。現環境での『ボタン型』では『ミミッキュ』『オーガポン いしずえのめんex』などのたねポケモンが相手の攻撃や特性で突破されにくくするために使用するケースが多いと考えられる。

第10位

スターターセットに収録された≪ACE SPEC≫が第10位

概要

・収録パック:スターターセット テラスタイプ:ステラ ソウブレイズex
・効果:山札から好きなカードを5枚まで選びトラッシュすることができる
・対象期間で『パーフェクトミキサー』を採用する≪15デッキ≫が入賞

採用されているデッキ

・9デッキ:≪ソウブレイズex≫
・5デッキ:≪サーナイトex≫
・1デッキ:≪古代バレット≫
対象期間における≪ソウブレイズex≫の入賞デッキは≪11デッキ≫。残る2デッキは『エネルギー転送PRO』と『レガシーエネルギー』を採用していた。≪古代バレット≫は『パーフェクトミキサー型』が唯一の入賞デッキとなっている。

使用方法・利点・留意点

・特定のカードをトラッシュに送ることを≪ゲームプラン≫としているデッキに使用される。現環境では≪エネルギー≫をトラッシュすることでダメージ量があがる≪ソウブレイズex≫を筆頭に、トラッシュにある≪古代のカード≫の枚数でダメージが追加できる『トドロクツキ』を軸とした≪古代バレット≫で使用されるケースが多い。またレギュ落ちにより≪エネルギー≫のトラッシュ方法が少なくなった≪サーナイトex≫で採用が見られたことがトピックスの一つといえる。
・『パーフェクトミキサー』の利点としては山札を強くすることで使用後の安定感を上げることができる点。序盤に山札を圧縮することで山札における重要カードの純度を上げることができ、≪古代バレット≫などサポートの枚数が少なく安定感に欠けるデッキでは大きな利点となっている。
・留意点は『パーフェクトミキサー』を手札に加える手段が乏しい点。≪ソウブレイズex≫や≪古代バレット≫などは序盤から山札を圧縮していきたい為『ペパー』の採用率が低く『博士の研究』や『ゼイユ』などを採用する傾向にある。序盤に使用できなければ大きな効果は得られず、再現性が高くないことが留意点の一つといえるだろう

相性の良いカード

■夜のタンカ
・『パーフェクトミキサー』は好きなカード4枚をトラッシュすることができる為、手札に『夜のタンカ』があれば、トラッシュした≪ポケモン≫や≪基本エネルギー≫を手札に加えることができる。事実上≪ポケモン≫≪基本エネルギー≫のサーチ手段として使用することができるため相性は良い。

第9位

2進化ポケモンを採用するデッキで効果を発揮するスタジアムが第9位

概要

・収録パック:拡張パック「ステラミラクル」
・効果:おたがいのプレイヤーは、自分の番ごと1回使用できる。自分の場のたねポケモン1匹から進化する1進化ポケモンを自分の山札から1枚選び、そのポケモンを進化させることができる。進化したなら、続けて2進化ポケモンを1枚選び、進化させることができる(最初の自分の番や出したばかりのたねポケモンは進化させられない)
・対象期間で『偉大な大樹』を採用する≪15デッキ≫が入賞
(※『パーフェクトミキサー』より優勝数が多かったため9位とした)

採用されているデッキ

・8デッキ:≪ギルガルド≫
・2デッキ:≪カミツチオロチex≫
・1デッキ:≪リザードンex/バンギラス/サーナイトex/マンムーex/ローブシン≫
対象期間で入賞した≪ギルガルド≫は全て『偉大な大樹』を採用していた。
≪カミツチオロチex≫も同様に全ての入賞デッキで採用されており、同デッキのプラン上、『偉大な大樹』が必須カードとなっていたことが伺える。

使用方法・利点・留意点

・効果のとおり2進化ポケモンを採用するデッキで使用が検討されるカード。特に2進化ポケモンをメインアタッカーとするデッキで採用され、2進化ポケモンを場に出す再現性を高めることができる。
・従来は『ふしぎなアメ』を使用することで2進化ポケモンを場に出すことが主流であったが、『スボミー』の「むずむずかふん」による≪グッズロック≫の影響に加え、レギュレーション変更により、グッズと進化ポケモンを同時に手札に加えることの難易度が高くなった(『カイ』や『森の封印石』のレギュ落ちによる)。『偉大な大樹』を使用することで『ふしぎなアメ』を使用せず、2進化ポケモンに進化できる点は利点といえる。
・留意点は≪手札から進化していない≫ため、手札から進化することで効果を使用できる『リザードンex』の特性「れんごくしはい」などが使用できない点。その他対面相手も『偉大な大樹』を使用できてしまう為、使用するか否か・使用のタイミングなどプレイングが求められる。

相性の良いカード

■アクロマの執念
・スタジアムとエネルギーを手札に加えることができるサポート。現環境ではスタジアムを手札に加える手段が少なく『アクロマの執念』の依存度は高い。『アクロマの執念』⇒『偉大な大樹』⇒『ポッポ→ピジョン→ピジョットex』と進化させれば、特性「マッハサーチ」を使用できる強力な動きを取ることができる。結果的に『アクロマの執念』が確定サーチの効果を有する形となるため相性が良い。
その他『ワザマシンエヴォリューション』とは競合しつつも相性は良く、先行時は『偉大な大樹』を後攻時は「エヴォリューション」を活用し、早期に2進化ポケモンを場に繰り出すことの再現性を高めているデッキが多い。

第8位

前レギュレーションではあまり採用がなかったカードが第8位

概要

・収録パック:強化拡張パック「ナイトワンダラー」
・効果:自分のポケモン1匹のHPを「150」回復する
    トラッシュにある限り手札や山札に戻すことができない
・対象期間で『ポケバイタルA』を採用する≪18デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

15デッキ:≪ミロカロスex≫
  3デッキ:≪ミミッキュ・オーガポンいしずえのめんex≫
≪ミロカロスex≫は『ポケバイタルA』型と『ヒーローマント』型に二分。
≪ミミッキュ・オーガポンいしずえのめんex≫の入賞デッキは全て『ポケバイタルA』を採用する型であった。

使用方法・利点・留意点

・主に≪ミロカロスex≫や≪オーガポンいしずえのめんex≫のような特定のポケモンから攻撃を受けないポケモンに使用。≪非exポケモンの攻撃≫や≪カーストボム≫などによりダメカンが乗せられた際に使用することで、耐久力を上げることができる。
・利点としては≪グッズ≫であることから使用条件が厳しくない点。大半のデッキが『ペパー』を複数枚採用しており、使用に関する再現性は高い
留意点は対象ポケモンを一撃で気絶させる攻撃力をもつ対策カードが採用されてきている点。一撃で気絶させられては使用機会がなくなる為、『ヒーローマント』など別カードの検討が必要となってくる。

相性の良いカード

■ペパー
・必要なタイミングで使用する為に『ペパー』との相性は良い。また≪耐久デッキ≫で使用されるケースが多く、『ガチガチバンド』や『ゴージャスマント』『各種ワザマシン』などの≪ポケモンのどうぐ≫を採用することにより『ペパー』の価値は更に高まる。新カード『いいきずぐすり』も『ポケバイタルA』と類似効果を持つため、相性の良いカードといえるだろう。

第7位

ex環境で勢いの増す≪ポケモンのどうぐ≫が第7位

概要

・収録パック:拡張パック「ワイルドフォース」
       ハイクラスパック「テラスタルフェスex」
       デッキビルドボックス「バトルパートナーズ」
・効果:このカードをつけているポケモンが使うワザの相手バトル場の「ポケモンex」へのダメージは「+50」される。
・対象期間で『マキシマムベルト』を採用する≪20デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

13デッキ:≪リザードンex≫
  1デッキ:≪リーリエのピッピex/ブリジュラスex/ケッキングex/Nのゾロアークex/リザードン・ドラパルト/ブースターex/フーディンex≫
≪リザードンex≫は対象期間で43デッキが入賞。約30%がマキシマムベルト型

使用方法・利点・留意点

・新レギュレーションとなり、環境の中心は≪exポケモン≫となることが予想され、採用率が増加。主に攻撃力が高くないポケモンを軸とするデッキにされている。現環境では『リザードンex』の序盤のダメージ不足を補う為に使用。序盤から≪230~260≫のダメージを与えられ、多くの≪たねポケモンex≫を気絶させることができるようになる。
本カードの存在自体で対面側のダメージ計算の難易度は高くなる。存在自体がプレイングに制限をかける。また、全体的な採用率はまだ高くないため、本カードの効果を考慮していないプレイヤーには効果的に使用できる点は利点といえる。
・留意点としてはあくまで≪exポケモン≫を対象としている点。今後の環境では≪非exポケモン≫を主体とする環境デッキの登場も考えられる。対面が採用しているポケモン次第でデッキパワーが変化する点が留意点といえる。

相性の良いカード

■からておうの稽古
・類似した効果を有するサポートカード。「ポケモンex」へのダメージを「+40」とすることができ、『マキシマムベルト』と重ねれば「+90」まで上昇する。攻撃力の低いポケモンを主軸としているデッキにおいて複数のプランを準備する観点から相性は良いと考える。

第6位

過去レギュから再録された≪ACE SPEC≫が第6位

概要

・収録パック:拡張パック「変幻の仮面」
       ハイクラスパック「テラスタルフェスex」
・効果:自分の場のポケモンを1枚選び、ポケモンとついているカードを手札にもどす。
・対象期間で『ポケモン回収サイクロン』を採用する≪21デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

14デッキ:≪ブリジュラスex≫
  4デッキ:≪ミロカロスex≫
  2デッキ:≪リザードンex≫
  1デッキ:≪ドラパルトex≫
≪ブリジュラスex≫を主軸とするデッキの多くで『ポケモン回収サイクロン』が採用されている。

使用方法・利点・留意点

・主に耐久デッキで採用され、対面の中途半端な攻撃を無力化するために使用する。現環境では≪ブリジュラスex≫や≪ミロカロスex≫などで採用されるケースが多い。サポートでは『ボタン』や『フトゥーの博士』が類似した効果を有するが、対象となるポケモンに制限がなく、ポケモン以外を手札に加える両面の効果を有しているのは『ポケモン回収サイクロン』のみ
・ダメカンの乗ったポケモンの回収手段だけでなく、負け筋となるポケモンの回収やバトル場で縛られるケースでの使用など、使用方法が多岐にわたる点は大きな利点といえる。
・留意点としては『ジーランス』や『マシマシラ』などダメカンを有効に活用するプランも検討される為、採用の有無や使用のタイミングなど対面ごとのプレイングが要求される点があげられる。

相性の良いカード

■ブリジュラスex
・ポケモンを回収するプランの耐久デッキはエネルギーの準備が課題とされるが、『ブリジュラスex』は特性「ごうきんビルド」を使用することで攻撃に必要なエネルギーを準備することが可能。HPも≪300≫と高く、ポケモン回収サイクロンとの相性は良好。『フトゥー博士のシナリオ』でも同様の動きが可能であり再現性も高い。『ポケモン回収サイクロン』型の場合、『ホップのザシアンex』など≪ホップ系のポケモン≫の採用を少なくし、『ブリジュラスex』を主軸とした構築にすることを推奨したい。

第5位

大量のエネルギーを手札に加えることができる≪ACE SPEC≫が第5位

概要

・収録パック:強化拡張パック「楽園ドラゴ―ナ」
・効果:自分の山札から、それぞれちがうタイプの基本エネルギーを好きなだけ手札に加えることができる。
・対象期間で『エネルギー転送PRO』を採用する≪21デッキ≫が入賞した
(※『ポケモン回収サイクロン』より優勝数が多かったため5位とした)

採用されているデッキ

11デッキ:≪サーフゴーex≫
  9デッキ:≪サーフゴーex×ドラパルトex≫
  1デッキ:≪ソウブレイズex≫
≪サーフゴーex≫の入賞数は23デッキ(サフゴドラパ含む)採用率は約87%

使用方法・利点・留意点

・構築段階で基本エネルギー全種を採用。『エネルギー転送PRO』を使用し多くのエネルギーを手札に加えることために使用する。『サーフゴーex』や『ソウブレイズex』のようにエネルギーの数を条件とするポケモンを採用するデッキで使用することが多い。
・≪グッズ≫であることから使用難易度が低い点、山札から多くのエネルギーを手札に加えることで強い山札を作ることができる点が利点といえる。
・留意点としては『エネルギー転送PRO』を使用したターンで手札に加えたエネルギーを処理すること。手札に残したまま手札干渉を受けると、エネルギーが山札に戻ってしまう点が留意点といえる。≪サーフゴーex≫の場合は相手のバトルポケモンのHPに関わらず、手札のエネルギー全てをトラッシュするプレイングなども考えられる。

相性の良いカード

■スーパーエネルギー回収
・≪サーフゴー≫に採用されるケースが多く、序盤に『エネルギー転送PRO』を使用することで安定したプレイングが可能となる。使用後は『スーパーエネルギー回収』を活用し、必要なエネルギーを回していく構築が多く、序盤の『エネルギー転送PRO』中盤以降の『スーパーエネルギー回収』として相性が良い。前項では手札に加えたエネルギーの処理方法を留意点としたが、『スボミー』の「むずむずかふん」を使用されると回収系のグッズが使用できない点も留意点。対面ごとのプレイングは必要となる。

第4位

スターターセットに収録された≪ACE SPEC≫が第4位 

概要

・収録パック:スターターセット テラスタイプ:ステラ ニンフィアex
・効果:自分の山札からたねポケモンを好きなだけベンチに出す。
・対象期間で『プレシャスキャリー』を採用する≪22デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

11デッキ:≪テツノイバラex×ドラパルトex≫
  3デッキ:≪リザードンex/ホップのザシアンex×ブリジュラスex≫
  2デッキ:≪ドラパルトex≫
  1デッキ:≪ハピナスex/マンムーex/サーナイトex≫

使用方法・利点・留意点

・序盤から多くのポケモンを展開するデッキで使用されている。多くのデッキが序盤にポケモンを並べる動きを取る為、汎用性の高い≪ACE SPEC≫といえる。≪グッズ≫であることからサポート『ペパー』から使用が可能。『プレシャスキャリー』を採用するデッキは≪後攻≫を選択することが想定される。
・利点としては『プレシャスキャリー』によりポケモンを場に並べられることから≪ポケモンをサーチするカード≫の採用数を縮小することができる点があげられる。空き枠に別のカードを採用できる点は利点といえる。
・留意点としてはサイド落ち。ポケモンを展開するカードの採用を絞る為、『プレシャスキャリー』がサイド落ちすると展開力が低下するのは留意点。

相性の良いカード

■ワザマシン「エヴォリューション」
・『プレシャスキャリー』型は基本的に≪後攻≫を選択。『ペパー』から『プレシャスキャリー』にタッチすることでポケモンを展開するだけでなく、『ワザマシンエヴォリューション』を使用することで後攻1ターン目からポケモンの展開⇒進化という強力なムーブを展開できる。『ペパー』に繋がる『おたすけベル』とも相性は良好。本ムーブにはエネルギーも必要となる為、エネルギーの採用枚数など細部にいたる採用枚数の調整が重要となる。

第3位

強力な手札干渉札となる≪ACE SPEC≫が第3位

概要

・収録パック:強化拡張パック「クリムゾンヘイズ」
・効果:前の相手の番に自分のポケモンが気絶していることが条件。おたがいのプレイヤーは手札をすべて山札に戻し、自分は5枚・相手は2枚、山札を引く。
・対象期間で『アンフェアスタンプ』を採用する≪49デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

15デッキ:≪ドラパルトex≫
  6デッキ:≪リザードンex≫
  3デッキ:≪サーナイトex≫
  2デッキ:≪ユキメノコ/Nのゾロアークex/タケルライコex≫
  1デッキ:≪サーフゴーex×ドラパルトex/リザードンex×ドラパルトex≫
※数が多かったので≪ベスト4≫以上の32デッキを抽出した

使用方法・利点・留意点

・序盤はじっくり盤面を作り、中盤から後半にかけ攻勢を図っていくデッキで使用される。対面の盤面が十分でない状況で使用すると手札事故に繋がり効果的なケースが多い。
・序盤で使用することで手札事故を目指すプランに加え、≪自身の手札を5枚にすること≫も非常に強い効果といえる。終盤では手札を増やしつつ、別のサポートと同時に使用できることもあり、強力なムーブといえる。
・留意点としてはあくまで運要素が絡む点。完全シャッフルであり、2枚+次ターンのドローで復帰されてしまうケースもしばしば発生。また『キチキギスex』や『シャリタツ』『ミュウex』などのシステムポケモンにより復帰できることもあり、使用するタイミングと運が重要となる。なお、再録されていない人気≪ACE SPEC≫につき、やや値が張るのも新規参入者には留意点といえる。

相性の良いカード

■スボミー
・『アンフェアスタンプ』は自分のポケモンが気絶しないと使えない効果となっており、序盤はじっくりと盤面を作るデッキと相性が良い。しかし自陣の盤面を整えていく間に対面の盤面が完成していては逆転が困難となる為、『スボミー』の「むずむずかふん」で時間を稼ぐことが有効。また『スボミー』のHPは≪30≫と低く、気絶させられやすいことも『アンフェアスタンプ』と相性が良い。≪グッズロック≫を突破するために『スボミー』を倒さざるを得ない局面も多い。≪グッズロック≫で時間を稼ぎつつ、倒された際には『アンフェアスタンプ』を使用し優位に局面を進めていくプランが有効と考える。

第2位

「テラスタルポケモン」専用の≪ポケモンのどうぐ≫が第2位

概要

・収録パック:拡張パック「ステラミラクル」
       ハイクラスパック「テラスタルフェスex」
・効果:このカードをつけている「テラスタル」のポケモンがワザを使うとき、そのワザを使うために必要なエネルギーは1個分少なくなる(少なくなるのは、どのタイプのエネルギーでもよい)
・対象期間で『きらめく結晶』を採用する≪55デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

46デッキ:≪ドラパルトex≫
  3デッキ:≪ゲッコウガex×ブイズバレット≫
  2デッキ:≪ブースターex≫
  1デッキ:≪サーフゴーex×ドラパルトex/リザードンex×ドラパルトex/オーガポンバレット/ハピナスex×ブイズバレット≫

使用方法・利点・留意点

・テラスタルポケモンを主軸とするデッキで使用される。採用されているデッキのとおり、現時点では『ドラパルトex』にて使用されるケースが多い。これは異なる種類のエネルギーを必要とする「ファントムダイブ」を使用することを目的としており、≪複数種類の基本エネルギーを採用≫かつ≪テラスタルポケモンを主軸≫とするデッキで使用される≪ACE SPEC≫といえる。
・利点としては攻撃する為のエネルギー準備が省略される点にあり、序盤はポケモンを展開することに集中できる。またエネルギーの採用枚数を絞れる点も大きな利点といえるだろう。
・留意点としては≪後続の準備≫だろう。『きらめく結晶』は1匹のポケモンにしか効果を与えられない。これまでは『ドラパルトex』の耐久力をベースに後続準備を行ってきたが、『リーリエのピッピex』の存在により、一撃で気絶させられる可能性が増加。まずは盤面の構築を優先することを意識したい。

相性の良いカード

■アカマツ
・前述のとおり『きらめく結晶』は1匹のポケモンにしか効果を与えられず、後続が準備できないと後半息切れする可能性が高い。エネルギーの準備に関してはサポート『アカマツ』が役に立つ。複数種類の基本エネルギーを採用するデッキという点で共通。相性が良いカードといえる。

第1位

万能型の≪ACE SPEC≫が第1位に輝いた!

概要

・収録パック:拡張パック「サイバージャッジ」
       ハイクラスパック「テラスタルフェスex」
       デッキビルドBOX「バトルパートナーズ」
・効果:相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンを入れ替える。その後、自分のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。
・対象期間で『プライムキャッチャー』を採用する≪115デッキ≫が入賞した

採用されているデッキ

48デッキ:≪タケルライコex≫
  5デッキ:≪リザードンex≫
  3デッキ:≪ホップのザシアンex×ブリジュラスex≫
  2デッキ:≪ブースターex/Nのゾロアークex≫
  1デッキ:≪リーリエのピッピex/ナンジャモのハラバリーex/テツノイバラex×ドラパルトex/ホップのザシアンex/トドロクツキex/未来バレット≫
※数が多かったので≪ベスト4≫以上の66デッキを抽出した

使用方法・利点・留意点

≪ACE SPEC≫のなかでも最も汎用性が高く、序盤・中盤・終盤のいつでも使用可能。相手のベンチポケモンを攻撃する(ボスの指令)の効果と自ポケモンを入れ替える(ポケモンいれかえ)の効果をもち、いずれの効果を得たい場合に使用する。
・『ボスの指令』の効果を『プライムキャッチャー』で使用しつつ、≪サポート権≫を別に使える点が利点の一つといえる。特に終盤において『ナンジャモ』など手札干渉と組み合わせるムーブは非常に強力。
・留意点は対面のベンチポケモンがいない場合は使用できない点があげられる。一方、自陣にベンチポケモンがいなくても使用は可能。相手ポケモンのみ入れ替えるケースはあるので、初心者の方はしっかり効果を理解しよう。

相性の良いカード

■ラティアスex
・『プライムキャッチャー』使用後にバトル場のポケモンを入れ替える必要があることが多く、≪たねポケモン≫の逃げるためのエネルギーをなくす特性をもつ『ラティアスex』は相性が良い。その他≪逃げるエネルギー≫を減らすトレーナーズとして『緊急ボード』『Nの城』『ビーチコート』。その他『ジェットエネルギー』『ミュウex』なども相性が良いといえる。

今後の見通し

・対象週は新レギュレーション1週目につき、環境や構築が定まっていない週だったと考えられる。その中で幅広い対面で使用できる『プライムキャッチャー』を選択したプレイヤーも多くいるだろう。また≪ACE SPEC≫は相性の良し悪しがあり、対象週は『ドラパルトex』や『タケルライコex』が多く入賞した為、『ドラパルトex』≒『きらめく結晶』『タケルライコex』≒『プライムキャッチャー』という形で採用ランキングに影響したものと考えられる。今後も環境次第で採用率は変化するものと考えられるが、幅広いデッキに使用できる『プレシャスキャリー』『アンフェアスタンプ』などは採用率が増加していくことが予想される。

新発売された『バトルパートナーズ』には≪ACE SPEC≫は収録されておらず、≪Hレギュレーション≫限定の収録となる可能性は高い。≪ACE SPEC≫は強い効果を有するカードであり、全29種のカードから相性の良いカードを選択することが構築上で差を生むことになる。引き続き採用状況を分析するなど研究を続けていくことが必要となる。

さいごに

いかがでしたでしょうか?
ランキングを作る中で≪ACE SPEC≫が対戦に与える影響の大きさを再認識し、『自身が使用するタイミング』や『相手が何の≪ACE SPEC≫を使用しているのか』を考えながらプレイすることの重要性を改めて感じました。

今回のランキングは対象期間に流行したデッキの影響も大きく、今後の環境次第で採用状況も大きく変化していくでしょう。引き続き環境の採用状況を把握の上、ポケカライフを楽しんでいきましょう!

新環境に突入し、これまで多く見られなかったデッキの出現が複数見られ、ワクワクが止まりませんね!今後、研究が進む中で新たな構築も生まれてくるでしょう。これからも新環境の採用状況を中心に≪整理・分析≫を行っていきます!

最後までご覧いただきありがとうございました。
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