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「多様性」について考えたい

※気分を害してしまうかもしれません。
宗教、ジェンダーについてです。
苦手な人は避けてください。







私のホストマザーは、クリスチャンだ。

とてもとても優しい。
日本人の食の好みを理解してくれてる。
一生懸命話そうとしてくれる。

4週間楽しく過ごせそうだなあと思っていた矢先のこと。


ドライブ中に、何故か恋愛の話になって。

「あなたは、同性愛をどう思う?」
と聞かれた。


(そういえば、キリスト教って…)


と思いながら、私は私の思うことを言った。


「好きな人を愛せばいいと思う。性別は関係ない。」


すると、


「違う!神が男と女を作ったのは、子供を作るためよ!ゲイなんて本当に酷い!」

と、声を荒らげた。


これだから無宗教ばかりの日本人は!
ゲイは罪なのよ
犯罪よ(笑)
子どもを産めないのは意味が無いの
最近は子どもを育てにくい社会になってると思うわ
あなたは、子どもをちゃんと小さい時から見てそういう方向に行かないようにしなきゃダメよ
私の言ってることわかる?


と、延々と話し続ける。


さらに、「日本は、同性婚は許されてるの?」

と聞く。


「いや…許されてないよ」
と声を絞り出して答えた。


「いい国ね!ジャマイカではゲイは殺されるのよ(笑)」


正直、いや、何が面白いんだろう?と思ってしまった。


30分近く、帰路につく車の中で、そんなような事を話し続けるもんだから、もう放心状態になってしまった。

大学で社会学をやっている私はアメリカ人の先生に、死ぬほど「LGBT」について語られてきた。 
わたしはその授業が好きだった。
様々なジェンダーを受け入れたいと思った。

「海外は理解が進んでるけど日本は進んでないんじゃないか」とも思っていた。


だが今回のことで、改めて、いろんな人がいるんだと、メディアだけではわからない世界を、体感することが出来た。


ただ、彼女の言い様は、ナイフのようにグサグサと容赦なく私に突き刺さってきた。


「話を変えよう」と言いたかったけど、言葉を発すると涙が出そうだったので、何も言えなかった。悲しい?怒り?   ただ悔しかった。


車内でずっと、言葉のナイフのシャワーに耐えていた。


けど、彼女の信仰を否定することは私にはできない。
1週間過ごしてきて、彼女がいかに、彼を尊敬しているかがわかったから。




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