ハロウィン考
今日の一枚は、年長児Jくんの力作です。ハロウィンが近づくと、毎年こんな風にして、自分のバッグ(goodie bag とか treating bag と呼ばれる袋)を作ります。
教室に通う子どもたちにとっては馴染みのハロウィンですが、私たちの暮らす地域ではひと月ほど前に「お月見泥棒」という年中行事があるため、ほぼ似たような「お菓子集め」が重なることになります。
「お月見泥棒」とは、お月見の日の夕方からよるにかけて、子どもたちが地域の家々を訪れて用意されたお菓子やジュースなどを頂戴してまわる、というイベントです。
残念ながら、私の自宅や教室のある地区では行っていませんが、この地区でも少し昔には「亥ノ子餅(いのこもち)」という、同じような行事があったそうです。
亥の子餅の意味、由来(動画あり) https://jpnculture.net/inoko
私は、こうした行事の由来や意味を知るのが大好きなので、子どもたちにも必ず行事のたびに、その行事が「どこで、どうやって生まれたのか」「何のためにするのか」を話しています。
ハロウィンは、なんでカボチャなのか。なんのために仮装をするのか。
クリスマスの色は、どうして赤と緑と白なのか。そもそもサンタクロースって何なのか。
毎年のことで、もう知ってるよ、というお子さんもいますが、子どもたちもそうした話は面白く聞いてくれるので、毎年少しずつ掘り下げて話す時間を作っています。
日本でも海外でも、どのイベントにも共通するのは、子どもたちを愛するハートなんですよね。
自分が通ってきた道を、これから通る子どもたちのために、みんなで作って支えて、見守ってあげよう。
こういう、ハートから生まれた行事だと思うと、あの狂乱のコスプレイベントばかりが注目される「ハロウィン」も、ゆるりと眺めていられるような気がします。
今年は恒例のお菓子作りができない代わりに、みんなでピニャータを作り、クラフトをして遊びます。学校の行事ではできない、少人数での、密かな楽しい時間を、暖かく作ろうと思っています。
ピニャータ(お菓子入りのくす玉割り)の完成まで、あと少し。どんなハロウィンになるか、楽しみです。
また、報告しますね。