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2024/1~2024/12 遊んだsteamゲーム点数表

今年も何だかんだ結構steamゲー色々やったのでまとめた。
あくまで今年やったゲームってだけなので超今更なタイトルも普通にある。

アルファベット順。10点満点。横にトータルプレイ時間。基本的にクリア及びそれに準ずる成果を得るまでやったものを挙げてるので最低限の点数はある。

★12/26追記
12月もなんだかんだ5本ほどやったので冒頭に追記します。


(追記分)◆Super Meat Boy

8点 25時間

裏面まで全クリ。正確に言うと全マップクリアまではしてないんだけど、裏ボスは裏面のうち8割がたクリアできれば倒せるので横着した。

ゲーム自体は流石に往年の名作。VVVVVVとかこの手の高難度アクションによくある、慣性利きまくりーで死にまくりーのリトライ爆速やり直しまくりーのやつ。
そういう意味でこの作品固有にめちゃくちゃ特徴的な要素があるかというと、そんなでもない。キャラクターバリエーションはかなり多いけど、自分はデフォキャラしか触ってないし。

実際問題、似たようなゲーム性だけど慣性や難易度バランスがイマイチで全然オモロクない/爽快でない、というゲームも山ほどあるので、そこは間違いなく誇って良いところ。

あとは音楽がかなり良い。ダニー・バラノウスキーとは知らんかった。Crypt of the NecroDancerじゃんねえ。

(追記分)◆のりきれ!雛ちゃんスタンプ

6.5点 3時間

スタンプだけで会話を乗りこなすデッキ構築ローグライクっぽいゲーム。
スタンプ自体に使用回数制限があって、使い勝手のいいスタンプはすぐ消えていくからリソース管理ゲーっぽさもある。

難易度ノーマルでもそこそこ歯ごたえがあって何度かゲームオーバーしつつ1周クリアしたので満足。
ボス戦に特別な演出や対戦ルールがあるとかでもないから、複数周回に耐えるほどの強度はないかな…。

東方二次創作ではあるけど実際のところその必要性は薄い。普通に知らんキャラとかいたし。

(追記分)◆awaria

7点 1.5時間

Helltakerの人の新作。ノーマルクリア。
Helltakerはパズルでゆったりだったけど、今度はやたら忙しくて楽しくてキレそうで楽しい感じ。
楽しくキレるゲームは面白い。

ビジュアルはちょっとマイナス。キャラクターの表情やアニメーションは相変わらず良いんだけど、設定の都合上、多くのキャラが緑一色で見づらいのが単純にキツイ。

(追加分)◆ゼルダの伝説 知恵のかりもの

6点 25時間くらい

エンディングまで。サブクエとかやりこみ要素はどれも8-9割くらいまで。

面白さはゼル伝のゼル伝っぽい部分が殆どで、新規要素は大してプラスに働かなかったなという印象。
かなり序盤に縦方向無限移動と横方向無限移動が両方手に入るので自由度が超高い!
…と思わせつつ、結局道中の宝箱とかを回収しようと思うと普通に進めた方が良いんだよなぁ、ってなっちまう悲しさ。

その割に宝箱やらサブクエストで得られる報酬がしょぼくて、小銭だの素材アイテムだのばっか与えられて喜びが薄い。
こんなんだったら別にサブクエとかいらんだろ、とすら感じる。

あと相棒キャラの魅力が皆無なのがホンマにきつい。
シリーズ踏襲で主人公が無言にしているのに、その相棒が不愛想というか淡々と喋るbotみたいな口調って相当相性悪いでしょ。
普通にこいつが終盤裏切って真のラスボスになる流れあるなと思ってました。

最初7点にしていたのに、わずか数百文字書く間にしょーもないポイントが山のように降ってきたので6点。

(追加分)◆ダンジョンマンチーズ

5点 4時間
中盤~終盤あたりで耐えきれずやめた。
中国/台湾製ゲームの圧倒的好評はこれがあるからよー。

まずアクションゲーム部分が純粋にしょーもないしシステムも古臭い。
悪い意味で同人ゲー臭い。
言語設定が保存されず起動ごとにいちいち直す必要があったり、
細かいレベルでもいちいちイライラしてた。
エロシーンがついてDLsiteで販売されていたら納得してクリアまで進めていたかもしれん。

ストーリーが好評で、確かにこれからSF的転換や盛り上がりがありそうなところではあったけど、そこにいたるまでの過程があまりにもどうでもよかったので、イマイチノリきれん。
基本的に「ゆけーい」って敵と戦わされてるだけだしな。主体性ゼロ。
動植物が現代的価値観倫理観に基づいて食物連鎖/生態系について議論するのは嫌いじゃないけど、それだけで抜きんでて面白がれるほどではない。

◆14種のマインスイーパバリエーション

7点 25時間

パズルゲームその1。仕事の合間にパズルゲームをやるのもよいな、という気持ちで今年は何本か手を出してる。上位ルール系まで手を出すと無限な感じだったので、スタッフロール出るまで。

マインスイーパ最大の敵、バクチ押しが出来ない仕様になってるのがストイックで良い。検討のためのツール(パターン分け用のお絵描きツール、カラーパレット付き)があるのも心憎い。
最終的には「これ以上はパターン分けが複雑になるだけだな」という気づきを経て飽きに至るが、25時間もったなら十分であろう。

◆20 SMALL MAZES

7点 1.5時間

パズルゲームその2。片手間系無料パズルゲーム。
難易度的にはチョロくさゲーミングだけど、カラフルなパズルシートが机の上にバラバラと積まれてるようなUIと、直感的なゲームデザインが秀逸。色が多くてガキが喜ぶ(ガキ)。

◆ANIMAL WELL

7.5点 10時間

クリアというかスタッフロールまで。裏面的な感じというか収集要素も含めるとまだボリュームありそうな雰囲気ではあるけど、マップ移動がメンドイからやり込むのもメンドイ気持ちでやめぴ。

謎解き系メトロイドヴァニア、といいつつ普通にボス戦とかもあって盛り上がる。開始30分でボムジャンプが見つかり、攻略自由度がかなり高いのも魅力。マップ移動がほんまにメンドイので、そこだけ良くしてくれてればね。マップ移動が。

◆Balatro

6.5点 12時間

Brotatoとまぎらわしい名前のポーカー風ローグライクデッキビルド。
何パターンかのビルドでクリアしたところで満足。
スケーリングの気持ちよさはかなり高い。点数が積みあがる時の演出もポコポコと小気味よい。
ただこのご時世、完全にキャラ無しというのはストイック過ぎる印象。14マインスイーパのようなドリル・パズル系ならともかく、このゲームの場合ユーザの射幸心を煽るのが大事なわけで。brotatoみたいなジャガイモ程度でもいいから初期選択デッキをキャラに仕立てるとか、ボス面をキャラにするだけでもだいぶ印象変わると思う。
ビルド感格差が激しすぎるのも難点ではある。足し算で掛け算に勝てるわけねぇだろ!

◆Baldur's Gate 3

8.5点 123時間

人生。1ルートだけクリア。人生なので。
月並みな感想だが圧倒的な自由度、プレイパターン、ボリュームが魅力なのは間違いない。キャラクリ時点で数時間かかってた気がする。
TRPG式ダイス計算の功罪として、普通にやると全てを救うことは出来ずに取りこぼしが発生するわけだけど、圧倒的にボリュームがあるおかげで多少とりこぼすのは当たり前!と開き直ることが出来る。人の情がない。でも人生。
完結に向けての物語のうねりの中で、2時間に1回世界を救うフェーズの気持ちよさはちょっとスパロボっぽさがある。世界を1回救ってお釣りがくるぜ。

それはそれとして、以下細かい話。
・男も女もちょっと好感度を上げるとすぐサカって誘ってくるのは何とかならねーか。性的好感度と人間的好感度は別だろ!いや別じゃない部分もあるけどゲーム的には別にしとけ!
・根本的な話として、ランダムなプレイパターンを生成するためにTRPG式ダイス計算を用いるのってどうなん。マルチプレイで一発限り!な形では有効だと思われるが、ソロでクイックセーブ/ロードできる環境がある状態だと意味がない。いっそ完全オートセーブで「後戻りとか出来ねーよ、人生だから」とやってくれた方が諦めがつく。

◆Brotato: Abyssal Terrors(DLC)

6点 10時間

去年やったBrotatoのDLC。無印は8.5点つく神ゲーだったけど、雑魚/ボスのパターンの少なさや、単調なマップなど、弱点もあった。このDLCでそれらがフォローされてよりディープに楽しめることを期待していた。深海だけに。
結果はというと正直期待外れで、プレイヤーキャラや武器/アイテムのパターン追加が主な内容といったところ。マップも敵も、なんかビジュアルがちょっと変わってみえるくらいで、プレイ感は全然変わり映えしないんだよな。
BrotatoがBrotatoである以上、遊んでいる最中は8点級に面白いけど、DLC単体に絞って見るとガッカリしたのでこの点数。買って損することはないのでBrotatoやるなら買い得。

◆CATO

6.5点 4時間

パズルゲームその3。
「猫は必ず足から着地する」「トーストが落ちると必ずパンが上になる」から「猫の背中にトーストを載せると浮遊する」の発想がバカすぎて好き。キャラも可愛い。ただパズルそのものは地味で躍動感に欠ける(パズルの躍動感とは?)

2章までしかやってないけど、道中のパズルが地味な割に多すぎてうんざりしてもーた。ボス戦は楽しかったのでそこだけやらしてくれんか?

あと付属するミニゲームのイライラ棒はかなり良かった。令和のtimberman。虚無にして無限。100まではイケた。

◆COCOON

6点 5.5時間

パズルゲームその4。INSIDEとかLIMBOのスタッフによる新作らしい。それらに比べるとパズル部分の面白さが増しつつ、考察要素が削られた感じ。
ビジュアル面のアピールは理解しつつもあんまり魅力を感じなかったのは向き不向きかもしれん。

パズルは後半にPatrick's Paraboxを彷彿とさせる多重構造になってワロタ。無限最高!

◆Crypto of the NecroDancer

9点 113時間

遥か昔に主要キャラ分だけクリアはしてたんだけど、今度新作も出るしってことでサブキャラもだいたいクリアまで。あとDLCも。アリアとかの異常難易度キャラだけ残。

ゲームそのものは面白いに決まってるというか、自分の中でスレスパと並んでインディーゲーム原体験みたいなところがあるから正直いうと冷静に評価できない。

相変わらず曲は最高だよなとか、ボスのデザインが神 of the Godとか、スキルに余裕が出来て曲に合わせて敵を捌けるようになってきた時の高揚感が宇宙とか、そういう表面的なことは書けるが…。
とはいえ今年やっても依然変わりなく神だったので、神だとは思います。

◆A Dance of Fire and Ice (it goだけ)

9点 10時間

去年やり残したボス曲だけやりきった。4387回リトライ。
これまでの曲は前座だったとばかりにムズ過ぎる&エモ過ぎる&面白過ぎる。
他の曲は頑張ってスペースキーの一鍵だけで通していたけど、これだけは流石に無理ってことで二鍵でやった。
音ゲー全然やらん自分でもクリアできた&他のリズムゲーに手を出すようになるくらいに印象的なゲームだった。おススメ。

◆EAST WARD  よみがえれ!カモメ町(DLC)

6点 20時間

「ストーリー本編は救いのない終末世界だったから、DLCでは外敵や争いのないIF世界で農業シミュをやるぜ!」というのはかなり挑戦的だし、キャラクターの魅力が高いゲームだっただけに効果的。
とはいえ農業シミュっていうジャンル自体が別に面白くねーんだよな…というのは個人的な嗜好の話。700円DLCとしては破格といっていいボリューム。

本編の良さがスポイルされている要素としてはビジュアル面がありそう。ロードムービー的行程のなかで描かれる終末世界の色彩感覚が光る本編に対し、行動範囲の限られた農業シミュでは限界がある。

◆Gravity Circuit

6.5点 5.5時間

ロックマンインスパイア。ステージ構造、ゲームの手触りやグラフィックに至るまでとにかくロックマン。そういった意味で手堅い作りでハズレではない。
ただ致命的にキャラクターの魅力に乏しい。特にボスデザイン。動物モチーフメインだったロックマンボスが人型オンリーになるだけでこんなにも無味無臭になるとは正直驚き。村田雄介に8ボス分投稿してもらってくれ。

◆HADES 2

9.5点 95時間

まだ早期アクセス…とは思えないほど既に完成度が高い。
何より10点を目指す攻めの姿勢が明確に見えてちょっと感動している。9点を確実に取るなら前作をなぞるだけで良いにも関わらず。

何よりマップが倍。倍て。「基本的に一本道のゲームを無限周回するしかなく、ボスもバリエーションを除いて固定だからやり込みモチベーションが薄れやすい」のは数少ない弱点だったけど、倍のマップあれば満足でしょ?と言わんばかり。力業過ぎる。

キャラクター/UI/背景美術/音楽と、ゲームを取り巻くあらゆる環境情報がリッチで気持ちいい、というのは引き続き他と圧倒的に差別化できている。

ゲームスピードは前作よりは低速化を志向してるように見える。罠あり沼ありの鬼畜ステージを最強ダッシュでビュンビュンすっ飛ばす前作と比べると、比較的じっくり敵と向き合って戦う仕組みになってる。ここは良かれ悪しかれではある。

今やり過ぎて正式リリース前に燃え尽きると悲しいので、最近の大型アプデに手を出すのは最低限に留めているけど、来年改めてやりきった結果次第ではまたnoteで礼賛してしまうかもしれん。

Team Cherryはなんとか彼らを見習って早くsilksongを出してくれ。

◆In Stars And Time

8点 18時間

無限ループ系RPGと聞いて期待される内容はだいたいやってくれる感じのRPG。UNDERTALEやOMORIっぽさを期待してその成分も十分に摂取できる。

想像を大幅に超える展開は薄かったものの、作り込みが丁寧なので良し。キャラクター単体だけでなく、世界観の作り込みとその表現がめちゃくちゃ上手いという印象。翻訳の力量も併せて感じる。
不満があるとすれば、「同じ状態が何回もループしてダルい」状態であることを表現するために同じ状態を何回もループさせてダルがらせる必要はないのよ。無限ループ体感型RPGだった。

◆Inerted Angel

5点 2時間

一周だけクリアしてそれきり。シナリオがどうこうというより単純に日本語回しがムカつくタイプのゲームだった。
AI処理によるだいたいのニュアンスでの判断、シナリオ分岐!…というと聞こえはいいが、別に生成AIではないので結局決まった展開に沿うキーワードをこっちで考えなきゃいかんのよね。それって三択系ADVと大して差があるかね?という感じ。
NeedyGirlOverdoseとかもそうだけど、配信映え重視の今どき系ゲームだなって感じ。

◆Leap Year

6点 2.5時間

パズルゲームその5。パズル系プラットフォーマー。
サクっと遊べる頭の体操、くらいの感じで良く出来てはいるんだけど、迷ってる時に同じところを何度もグルグルさせられるのが結構不快。パズルを見つけるパズルはめんどい。
終盤に一つだけエウレカ!するポイントがあって、そこは確かに気持ちいい。

◆Linelith

6点 1.5時間

パズルゲームその6。一筆書きパズル。
パズルの出来やエウレカ体験そのものに不満はないんだけど、これもLeap Yearに近いところがあって、「あ、そういえばあの問題解いてないからやりに行こう、どこだっけ?」でグルグルばたばたするのが面倒臭いんだよね。パズルを見つけるパズルはめんどい(2回目)。

◆Lorelei and the Laser Eyes

5.5点 17時間

パズルゲームその7。館系パズル。あるいはバイオハザード1のゾンビ抜き。
これについてはクリアまではやってなくて、終盤であまりにも面倒くさいポイントに到達してやめた。個人的に10時間以上やってクリアせずに捨てるのはかなり珍しい。10分で捨てるゲームは山ほどあるけど。

閃き系パズルが多い上に、後から情報で解決するかどうかのが判断がつかないから、閃かないのか閃きようがないのかモヤモヤする感じが続く
(ObraDinnはそのあたり、「もう解けるよ」とか「解けないかもだけど挑戦する価値はあるよ」とかを教えてくれるので親切で良かったね)

ジャンプスケアとまではいかないけど、半ホラー的にビビらせる要素もあり。ビジュアル面重視で雰囲気作ってるのはわかるけど、パズルとは根本的に相性悪い印象。パズルくらいゆっくり安心してやらせろ。
そういうわけで、パズルの傾向やゲームの全体的な造りが、自分がパズルに求めるものと全く異なっていたので無理だった。

◆Milk inside a bag of milk inside a bag of milk
◆Milk outside a bag of milk outside a bag of milk

点数なし 30分&30分

これはゲームというよりある種のセラピー的なもんで、自分が安易に点数をつけるのはちょっと違うなと感じたので点数なし。

◆Narita Boy

6点 5時間

ビジュアル、世界観重視のアクションゲームで、一枚絵的魅力のあるシーンも多い。とはいえ操作性、手触りがイマイチだと結局ゲーム体験としていい印象にはならない。
自伝的要素も含んでいそうで、シナリオ面で一番良かったのが過去回想部分というのは皮肉なもの。
アクションゲームとしては全体的に冗長でカッタるくて爽快感に欠ける。長所はもちろんビジュアル面ではあるんだけど、結果的に足場が見えづらかったりでそこもマイナスに響いてるのが辛い。

◆Rift of the NecroDancer 体験版

点数なし 7時間

流石にまだ体験版なので点数なし。とはいえ体験版収録の3曲を一通り遊ぶだけなら30分程度で済むところ、5時間以上やって全曲ハードモードのSS評価までやるくらいには楽しんでしまった。早く!早くリリースして!!

いわゆる音ゲーは特に運指が苦手で、Dancing☆Onigiriすら全然だったけど、ADOFAIとかRythm Doctorみたいな運指なしのリズム感と打鍵力一本勝負の音ゲーであればイケるぜ!という次第。
そんな中でこれは3鍵でギリいけそうな雰囲気。ゲーム性の観点でも運指がどうというより曲のテンポを掴んで引っ掛けに釣られないことが大事な印象で、暗譜が楽しい。
曲はもちろん素晴らしいです。

◆いるかにうろこがないわけ

8点 19時間

クリア自体は10時間もかかってない気がするけど、謎の中毒性があって何回もやってまう。ストーリーを追いたいと思わせつつも、ストーリー読もうと画面下部に注目すると自機がおろそかになってすぐ死ぬあたりのバランスが最高。自分はクリアしてから動画で読みました。
STGの体裁をとりつつ、初見殺しの理不尽さやリトライ性の高さは死にゲーの文脈を感じる。
ゲームバランスでいうとむちゃくちゃというか、弾種はニードル系最強、能力は時止め系最強なのは明らかなんだけど、そこを平たく作っていたらこの味は出ないんだろうな。ガハハ系ゲーム。

◆かまいたちの夜 ペンション編 

1時間 6点

◆かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄編

3時間 5点

最近ちょいちょいミステリ読んでることもあり、過去の名作でもやるべという気持ちで。
1作目については最速最短で犯人的中して流石にワロてもうた。セオリーが板。現代ミステリはセオリーから1段も2段もヒネリ過ぎってことか~。
2作目もシチュエーションは古典的ながらも複雑度は増しているんだけど、推理の展開は正直違和感が強かったな…。そうはならんやろ。
現代の物語はこういう細かい「そうはならんやろ」を隠すためにより大きな「そうはならんやろ」を用意して読者を煙に巻いている、ともいえる(屍人荘の殺人とかのそういうアレソレ)

◆クロノアーク

8.5点 34時間

無限ループ系デッキ構築ローグライクRPG。
スレスパライクの周回ゲームに無限ループもののシナリオ要素を組み込むのは確かに相性がいいけど、それは逆に無限なはずのローグライクゲームに「シナリオとしての終わり」を定義してしまうので難しくもあり、挑戦的な姿勢が光るゲームだった。

・シナリオ
:無限ループ系シナリオの抑えるところは抑えてる感じ。クライマックスの問題提起には若干グレッグイーガンみがあり興奮するも、最終解決としてはヒューマニズムが寄せた形になってイーガンから離れていった。ともあれ結構頑張ってる印象で良し。
難点としては周回の中でサブキャラをとっかえひっかえする都合上、プレイヤーの思い入れとしてもシナリオ上の影響力にしても、メインキャラとサブキャラの格差が凄い。どうでもいいキャラは本当にどうでもいい。

・システム
:単にスレスパライクというだけでなく随所に工夫がみられる。パーティキャラクター間でシナジーをもたせたり、固定スキルを設けることで再現性を担保したりとか。スケーリングも心地よい。多分意図的に難易度は下げてると思われる(序盤でボコボコ死ぬとシナリオに集中できないため)。なので歯ごたえはそこまででもない。

・演出
:かなり頑張ってる。一部のスキルにシネマティック演出が入ってこれがかなり派手でカッコいい。PVで見て興味もったクチだけど、期待に応えた。
通常バトルでもそんな感じだけど、シナリオのボス戦闘になるとこれが更にバチバチに演出されて心地いい。

◆ナノアポスル

8点 13時間

見下ろし型ハイスピード2Dアクションで、雑魚戦を省いてひたすらボスとだけ戦う構成、というとTitanSoulsみたいだけど、より純度が高い。マップ移動すらない。TitanSoulsは何故かマップ移動をやたら求められて、しかもその移動が異常にストレスフルで…ぶつぶつ。

かなり歯ごたえのある難易度で期待通りなんだけど、予想外に良かったのが勝利演出。倒したボスを残酷に残虐にバラバラのグチャグチャにするようになっててこれが最高。何度もやられて対処法を学ぶ類のゲーム性なので、恨み骨髄に徹した相手をギタギタにするのは大層気持ちが良い。高難度アクションゲーのボスにはみんなこれを実装して欲しい。
難点があるとすればボリュームで、正直もっと沢山ボスがいて欲しかったところ。

◆プリコラージュ -IDOLIZED-

5点 1時間

映画のsearchをポイントアンドクリックに仕立てた感じのゲームだけど、ネトストっぽさがあまり活きてなかった印象。攻略自由度が低いし、もっと多種のSNSを駆使して欲しい。ゲームのテーマに比して圧倒的にボリュームが足りない。
配信映え重視の今どき系ゲームだなって感じ。

◆ラスティッド・モス

8点 25時間

裏ボスまでクリア。DLCはやってない。

プラットフォーマー系メトロイドヴァニア(メトロイドヴァニア系プラットフォーマー?)として想像以上に歯ごたえがあった。特にボス戦と道中のアスレチックがガチ。ムキになってやり込ませる魅力がある。

ワイヤー移動はSANABIに近い感じだけど、あっちと比べて爽快な移動感は生まれづらい。単純にムズい。RTAとか見るとめっちゃカッコよく縦横無尽に移動してるけど、あんなん素人には出来まへん。大味にビュンビュン飛ばして楽しむというより、精密に練習してコツコツ進むイメージ。これはこれでダメではない。

敢えて挙げると難点はシナリオ面で、普段自分がアクションゲームの全然シナリオを読み解かないタイプの人間であることを差し置いても、このゲームのシナリオは全く読む気がしなかった。ごちゃごちゃもって回った表現で、しかも情報を小出しにする感じで、もはや主人公がどういう人間で何の背景で敵と戦ってるかすらマトモに理解することなく裏ボスまで終わってしまった。自分は良き読者ではなかったが、悪き読者であっても着いてこれるようにするのがサービスというものではないか?(他責)

あとこのゲームクリアしたのが9/1なんやけど、9/10に「今までの裏ボスだと、道中と異なるテクニックが要求されちゃうからリワークしたわ!」って全然違う内容に変更されててウケた。多分評判悪かったんやろな。そっちもクリアしたけど、どっちもクソボスだったから関係ないな!

◆ラストコマンド

7点 8.5時間

先行作品の影響を明確に感じるSF系アクションシューティング。具体的にはUNDERTALE、東方、ニーアオートマータあたりが特に。ヘビゲームってあんまり馴染みがないけど、台湾だと比較的一般的だったりするんかな。

いわゆる道中雑魚戦がほぼなくて、中ボス戦・ボス戦とその派生で構成される作りはかなり好みなんだけど、それならイライラ棒パートもいらなかったよね?という気持ち。

ビジュアル面はかなり省エネで、キャラの立ち絵の可愛さだけで頑張ってる印象。特に背景美術は手抜きもいいところなんだけど、プログラム世界というSF設定でうまいこと躱してる。

◆逆転裁判123 成歩堂セレクション

6点 10時間(3部分のみ)

何年か前に1と2やってそれきりだったので、思い立って最後まで。

「探偵パートあまりにも面倒くさい。特に移動。」
「裁判パートの証拠品選択に説得力が薄い。答えはわかってるのに適切な選択肢がない」
あたりの微妙なポイントはそのまま残っていて、2と比べてシステム的な変化も特にないままだった。当時はこれで完成されている評価だったか…。

◆溶鉄のマルフーシャ

6点 2.5時間

◆救国のスネジンカ

6.5点 2.5時間

2が出たってことでまとめてプレイ。いずれも数キャラ分のクリアとトゥルーエンドまで。
共通する要素としてキャラクターはとにかく可愛い。各面での仕事ぶりに応じて報酬が決まり、各種の生活費や税金を除いて手元に残る、というシステムはちょっとPaperPleaseっぽい。

ジャンル的にはシューティング系ローグライクタワーディフェンス。
カードシステムでランダム要素を組み込みつつも別にコンボとかビルドがあるわけじゃないから淡々としがち。予算の範囲で強い効果取るだけ。
前作と今作でストーリー面が「激浅」から「ちょい浅」に進化したけど、仲間キャラのエンド差分を見るために40-60分の周回やるか?というと微妙。ゲームプレイ、背景情報のいずれも複数周回に引き込むには弱い。

◆神無迷路

6点 3時間
ワンコインでサクっと遊べる割に演出やシステム面に気合が入っている。
ただミステリとしてもサスペンスとしても情報の切り出し方が微妙というか、最終盤にそのまま真相をベラベラ喋るだけになってて肩透かし感が強い。

オタクは波動関数が収縮するだけですぐ面白がってしまう悪癖があるが、それにしてもカタルシスに欠ける展開だったので惜しいところ。

◆未解決事件は終わらせないといけないから

7点 2時間

なんかTwitterで話題だった気がする。
システム上、「口調で違和感を嗅ぎ取って話者を特定する」という工程があるので翻訳がしっかりしてて良かった。異様に詩的な表現を多用する奴がいてすぐにそいつの発言だと特定出来たり、とか。
難点としてはそこそこ自由なルートを取れる構造上、どんでん返しが難しくて、展開は早めの段階である程度読めてしまうのが厳しめ。


----steamじゃないけど書いちゃうやつ----

◆人の財布

9点 敢えて定義するなら1か月

ミステリ関連でリアル脱出ゲームとかTCGとかってちょっと興味あるよな~でも流石に敷居高いな~って気持ちで、こっちに手を出してみたらかなり良かった。

拾った財布の持ち主に辿り着くためにリアル&ネットストーキング技能をフル活用する形になり、そこに妙なリアリティの奥行きがある。
果てはロールプレイまですることになるけど、ソロでやるだけだから、知り合いに見られて恥ずかしいとかもなくて安心。敷居が低くて良い。
「人に情報と想いを正しく伝えるためにはどうすればいいか? 想いは人を傷つけないか?」をリアルに考える必要があり、プレイ期間中の1か月は生活の一部になっていた。

個人的に一番悩んだ箇所があって、そのあたりの気持ちを共有したいのに周りでプレイ者が全くいない。購入から発送まで半年くらいかかるけど、やってくれ。とにかく。

めちゃくちゃリッチに金がかかってる運営型ゲームという印象で、ある種の感動があった。「俺一人のためにこれだけの労力がかかっている!いいのぉ?」という感動。
性質上いつかは販売終了しちゃうと思うので、販売しているうちにやった方がいいですぞ。マストバイ。

◆かがみの特殊少年更生施設

5点 数時間

人の財布に感銘を受けるあまり、同運営のこっちも触ってみた。
こちらは無料のWEBベースの体験だけど、無料だけあってというか不満点が目立った。

端的には検索方法や内容、ルート設計がガチガチに固められててプレイフィールがかなり悪かった。her storyとかIMMORTALITY的なランダムネスたっぷりの調査を期待してしまったのが悪いという話ではある。
当然ながら双方向性もないので、謎を解き明かしはするものの、だからどうするということもない。謎を解くだけ。


----まとめ----

トータル42本。月平均にして4本弱と、数だけ見れば去年よりやってるけど、超短編も多いので時間にすると大して変わらないんちゃうかな。

ADOFAIとかネクロダンサーのような、元々やってたゲームの新要素、とかを除いた新作系でいうと、

Baldur's Gate 3
HADES 2
クロノアーク
人の財布

あたりが今年ベスト級。ラスティッドモスやナノアポスルなど、佳作も充実していて、2024年はかなり当たり年だった。一応Rift of NectodancerやBaby Stepも今年出る予定…ではあるらしいけど、あとひと月なのでもはや期待薄し。

ところで、silksongの神PVが公開されてからもう6年近くが経つらしいよ。不思議だね。

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