世界遺産の中で白昼堂々とお昼寝
この連休の間、時間帯はちがうけれど、毎日平城宮跡のお気に入りの場所で英気を養っていました。
『英気を養っていた』っていうと、アーシングとか瞑想でもしてたように聞こえるかもしれませんが、単にベンチの上でリュックを枕に寝ていただけです。
お天気も良かったし、気温も高かったけれど、わざと厚手の上着を着こんで靴をそろえて脱いで完全にベンチの上で仰向けに寝ていました。これは本心でやりたかったこと。
1300年前の都の跡地、しかも世界遺産の中で白昼堂々とお昼寝。
肝が据わってるとかではなくて、なんて贅沢なんだろう。
お行儀がいいかは別にして、平日のサラリーマンがスーツでこんなことをしていたら、白い目でごみの山でも見るかのように避けられると思いますが、前を通る家族づれやカップル、老夫婦から「今日、気持ちいいよね。」とか「虫が鳴いてる」とか全く敵意のない会話が通り過ぎていくのを、現実と夢のあいだで聞いていました。
寝てるのも意に介さず虫網を持った親子が近づいてきたときは、この数日ずっと心地よい鳴き声で癒していてくれているコオロギさんたちを守るべく、自身の半径2mにドーム状のバリアを張るイメージを展開。更には起こされた風体を装って「バッタですか?」と意識をバッタ(周辺はトノサマバッタが多い)に向けさせる『言霊』を発動(したかは知らないけど)。
そのうち、バッタを捕まえたけど籠に入れるときに逃げられたような話が聞こえて、親子の気配はなくなった。
2mくらい奥まって草に囲まれていても道沿いのベンチ。本当に不快と感じたら近くを通らないところだけど、ベンチの上で仰向けに寝ている自身を目にしても「寝てる」とかは一切なく「天気がいい」「気持ちいい」って会話がでていたってことは、この場所でこんな贅沢なことをしている自身を微笑ましく思ってくれたのだと思う。
見上げている木の枝の中で不自然に回転する葉っぱ、まどろみの中で見る所々ドット落ちしている現実世界の映像、頭の中で誰と話をしているかは判らないけど成り立っている会話。何を以て現実世界と表現するかは別としてとっても心地よかった。
流石に寝落ちたら風邪を引くので、一時間程度で切り上げはするけれど。
一旦家に戻ってから、K3のラチェット音が強烈でキタサイクルさんに相談していたので、夕方乗って行った。外せるところは全て外して診てくれて、グリスアップまでしてくれたのに工賃を取らなかった。
ここの文章に出てこられるような方たちが奈良の自身の住んでいる地域にはたくさんいてくれる。常識を疑うような人たちはそれ以上に多いけど。
でもまあ、それが奈良。
今週末は雨が降ったり、気温も下がるからお昼寝はおしまいかな。
『アイコトバ』AiNA THE END
https://www.youtube.com/watch?v=FmHA5_d2NjU
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