野又穣 Continuum 追憶する
最近、アイスコーヒーでなくホットコーヒーを飲む機会が増えてきました。温かいコーヒーって美味しいし、心も落ち着き、この世の中にあって良かったなと思います。
さて、初台のオペラシティのミュージアムで開催されている野又穣さんの作品を観てきました。家からそう遠くなく、初台は山手線の外でもあるので、あまり混んでいない雰囲気がオペラシティの好きな点です。
野又穣さんの事はこれまで存じ上げなかったのですが、オペラシティの展示内容をwebで観ると、とても興味を惹かれました。私は建築が好きなのですが、なぜ彼の作品をいままで知らなかったのか?という位に、どうしても見てみたくなりました。
絵画も、建築も好きではありますが、私は素人です。野又さんの作品はとても印象に残ったのですが、本当の素人が何を考えていたか、包み隠さずここに記録します。
こちらの展示は写真撮影可能でした。
コロッセオ
この作品からは、見た通りですが、ローマ時代のコロッセオを想起します。
一方で、京王線に乗っていると、現代の日本に、こちらの絵画に共通点のある建造物があります。「和田堀給水所」というらしいのです。世田谷の住宅地を抜けていく中でいきなり現れるので、謎が多く非現実的な印象があります。そんなことを思い出しました。
田無タワー
こちらの作品は、まさか田無タワーを描いたものでないと思いますが、私は田無タワーことスカイタワー西東京を想起しました。田無タワー自体も、なぜそこにあるのか、なぜ夜に光るのか、理由はあるにしても、強い存在感に対して説得力が追いつかず不思議な印象の建造物です。
と、素人の感想を書いてきましたが少しまじめに書き足します。白井晟一さんの建築作品NOAビルをご存知でしょうか。
私は上京して初めて、度肝を抜かれた建築がこちらのNOAビルでした。なんというか、建物である以上の意味がそこにある気がしたんですね。
野又穣さんの作品を観ていて私が感じたのは、
夢想、非現実、空虚、空間、無生物、追憶、無国籍
実際の建築で言うと、白井晟一さんの作品に感覚が合う様に思っていました。
すると、あったんです。白井晟一さんのNOAビルを模した立体作品が、この展示会に飾られていました。
前提知識ゼロで行きましたので、震えました。
白井晟一さんの展示会に際し、野又穣さんが作成したものだそうです。
このお二人、交流があったんだな、と思い、全然遠い世界の一般人ですが、大きな感動がありました。
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