ポルトガル語の試験 Celpe Bras の結果が発表
南米旅に出たくなるnews🇧🇷#1214
こんにちは。南米やブラジルに関するnewsをディレクションして並べています。ポルトガル語の試験であるCelpe Brasの結果が発表されました。私も今年の10月に受験しました。noteには、この試験のことを書いた記事が無い様でしたので、まとめてみたいと思います。
Celpe Brasとは
ブラジルの教育省INEPが主催し、ブラジル国内や日本を含む世界中で実施しているポルトガル語の試験です。ですので、ブラジルの国家試験の一つであると言って良いと思います。年に二回行われる試験で、日本ではその内の一回が10月に京都で行われています。これは京都外国語大学が協力して頂いているからだそうです。
試験の内容
筆記試験が3時間、口述試験が20-30分あります。ガイダンス含め全てポルトガル語で行われます。筆記試験はエッセイが4問あります。どれもA4サイズ一枚に、ボールペンで清書するというものです。1問目は、映像を見てから設問に答える作文問題。これ、例題です。
2問目は音声を聞いて答える作文問題。3-4問目は長文を読解した上で、エッセイを書く問題です。
口述試験は、3つのテーマについて試験官の質問に答える形式です。テーマは社会事情が多いみたいです。私の時は、シェアリングエコノミーと、空港の搭乗の際の車椅子使用者への補助についてでした。もう一つは難しくて忘れました…。
試験の難易度
マイナーな試験でもあり、難易度は高いと思います。試験の結果、
Avançado Superior / Avançado / Intermediário Superior / Intermediário
に資格が与えられます。日本語で言うと最上級・上級・中級の上・中級にあたります。中級に達しない場合は資格なしとなります。
また、この試験はロジが難しい。先ず、申し込みの期間が短いこと。7月頃から京都外国語大学のサイトをチェックし、情報が出たらすぐに申し込みをしないと間に合いません。しかも、ブラジル教育省のwebサイトは大変わかりにくい。しかもポルトガル語。ハードルが色々あります。
加えて、この試験は10月の平日に京都で行われます。移動が大変です。更に、口述試験は多くの場合、筆記試験と別の日になります。その場合、京都に泊まるか往復しなければなりません。とてもハードルの高い試験なのです。
私の結果
私は今回(2019年)に初めて受験しました。感想は、とても難しかったです。筆記は分からない部分も多かったので、2時間程で終わり、残り1時間は暇でした…。口述は自信があったのですが、テーマが難しく思った通りには話せませんでした。ブラジルに短期間住んでいたので、発音はそこそこ正しくできたと思いますが…。運が良かったのは、筆記と同日に口述試験だったこと。育児があるので日帰りで受けられてとても助かりました。
12月13日に結果が発表。ブラジル政府の官報に名前が告示されました。これも、本当は12日に発表される予定だったんです。この辺がブラジルらしい。ドキドキしながら合格者のリストを見ると、名前が無い…。終わった…と思いました。しかし、私が見ていたのはブラジル国内受験者の名前のページで、国外受験者は別のページだったのです。わかりにくい。
気を取り直して見てみると、Intermediário にわたしの名前が…!感動しました。私はCelpe Bras用に特化した勉強はしておりません。会話に重点を置いて勉強してきました。でも、ポルトガル語の勉強をしてきて本当に良かったと思えた瞬間でした。
Celpe Brasのメリット
マイナーな試験ですが、調べてみると結構メリットがありました。静岡県では教員採用試験でCelpe Bras中級以上を持っていると加点があり、いくつかの大学でも入試に加点されるそうです。
https://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-060/saiyo/documents/2020chugaku2.pdf
また、東京消防庁では中級の上を取ると採用試験に加点があるそうです。
参考文献:
試験を受けて気づいた勉強法や、わたくしのブラジルへの感謝の想いを有料noteにまとめました。ポルトガル語の単語力を爆発的にブーストする方法も書きました。これを読めば、Celpeの攻略に近づけると想います。ぜひご覧下さい。
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