とりとめ日記(42)捨てる、棄てる、ステル

十二月某日。スタバで朝食をとり、212キッチンでグレーのエプロンと腰を温めるキルトのラップスカート、足を温めるアームカバーを買った。百均で軍手も買った。大体8,000円かかった。何事も形から入る私である。
今日の掃除時間は一時間だ。屋根裏に積み上がった薄くて熱い本を、泣きながら三分の一にする。四十九日には姪っ子や甥っ子がくるのだ。姪からは「屋根裏のご本読みたい」、甥からは「かいだんであそぶ」とオーダーが入っている。私の尊厳と姪甥の情緒を守るために、捨てるしかない。
コンパクトにまとめた同人誌を、自室のクローゼットに封印し、今日は終了だ。
これで世界はまたひとつ平和になった。

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