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2024.5.12:コスパなんて無い

昨日、遅くまで酒を飲んでいた反動で、昼過ぎまで寝て過ごす。

夕方には親愛なる友人で映画監督の萌花の生誕オフ会に向かった。数えてみると、萌花ともかれこれ4年の付き合いになる。昔作った曲を「映画の主題歌に使わせてください」とメールで連絡をくれて、知り合うことになった。不思議な縁だ。

会場に着くと、2人のスタッフと萌花が忙しそうに準備していた。ローソンで買った唐揚げおにぎりを食べながらそれを眺めていると、ほどなく、ファンの方々が何人か来場した。年齢層も住む場所もバラバラで、萌花のYouTubeの配信を見て、興味を持ってやってきた人が多いようだった。
萌花には人を惹きつける才能がある。ひょんなことから知り合っただけの俺も、萌花のことは特別気にかけているところがある。
Lチキレッドを食べながら、缶ビールで乾杯する。ファンの方々と少し会話した後、次の予定があったので1時間弱で会場を後にする。
おかかを買ったつもりが間違えてこんぶのおにぎりを買っていたので、お腹が空いてそうな萌花にあげた。萌花は出口まで見送ってくれた。楽しい時間を過ごせていると嬉しい。

夜は、俺が上京して初めて出来た友達のシンガーソングライター・工藤ちゃんの30歳の生誕ライブに向かった。工藤ちゃんとは9年ほどの付き合いになる。何度かライブで共演したり、サポートメンバーとしてバンドでギターを弾かせてもらったりしている。出会った時は21歳だったのに、もう30歳!時の流れを感じた。
19時半頃、ゲスバンドのライブの途中で到着した。工藤ちゃんは10年もの間、絶え間なくハイペースで音楽活動をしている。会場には見知った顔も多く、居心地が良かった。

酒を飲んだり踊ったりしながら、ライブを楽しむ。工藤ちゃんの主催ライブは好きだ。出演者も、バンドメンバーも、お客さんも、みんなが工藤ちゃんを愛しているのが伝わる。もちろん俺も愛している!

積み重ね。10年身体を張って何かを成すことはそんなに簡単なことではない。何か活動をおこなうということは、何事も表には出てこない多大な時間や労力が費やされる。そして配信や数字には現れない、現場にしかないものも確かにあるのだ。
人と人が出会い、音楽やその他を通じて繋がっていく。魂が震える瞬間をいくつ得られるかが、俺は人生の豊かさに通じていると思っている。コスパなんて無い。人は最後は死ぬ、確実に死ぬ。もしそこまでの過程に意味がないのだとしたら、すぐに人生を終わらせることが最もコスパの良い生き方ということになる。そうすると人生を生きるということは、無駄を愛することだと俺は思う。これは怠惰に無為に日々を過ごすべきだという意味ではない。最短距離なんて、本当は無いのだということだ。

工藤ちゃんのライブはなんというか神々しかった。身一つで積み重ねてきたもの、そういうものは、やはりステージに現れる。それは現場で体感しないとわからないものだ。
本人にその気のあるなしはさておき、俺は何度も工藤ちゃんに人生を良くしてもらっている!工藤ちゃんのおかげで得た経験も、出会いも沢山ある。
お誕生日おめでとう!これからもずっと大好きだぜ。出会ってくれてありがとう。

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