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8月10日〜8月16日 20分の使い方


小学生インタビュアーと子どもの権利

2024年8月13日(火)晴れ
市役所

15時。podcastの収録を終えて、市役所へ向かうために中央線に乗る。
家から市役所まで自転車(電動アシストあり)で20分、頑張って漕げば16分で着くが、この猛暑のなか自転車を20分漕ぐと1日分の体力をすべて消耗してしまうため、この2か月くらいは電車とバスを乗り継いで片道30分くらいかけて市役所に通っている。
同じく吉祥寺在住の同僚の共産党のM議員は「電車やバスを待ったりするくらいなら自転車で行った方が楽」だと言っているけど、何度考えても電車やバスのクーラーで体を冷やしながら行ったほうが楽だと思う。M議員、見るたびに日焼けしていくし、いつも汗だく。元教員だから、部活で鍛えられて屋外活動に強かったりするのかもしれない。ここにも強い60代。60代の議員たちはまじでフィジカルが強い。
16時から「夏休みの宿題でいろいろな職業のひとにインタビューをしている」という小学生の来客。
いろいろな職業、のうちの一つとして市議会議員が選ばれて嬉しい。小学生には意外とメジャーな仕事なんだろうか、市議会議員。卒業式入学式、運動会とかで来賓席に座ってたよく知らないおじさん(おじいさん)って多分議員だったんだな、と自分が市議会議員になってから気づいた。来賓席に座るとき、「誰だあいつ」って思われてるんだろうな、と思う。市議会議員です。
インタビュー開始。
「どんな仕事をしてるのか」や、「給料はいくらか」などを聞かれるのかなと思っていたら、違った。
「東京都と武蔵野市はどう違うのか」「街の緑を守るために市は何をできるのか」といった、思っていたよりずっと踏み込んだ質問に受け答えをしながら、自分が勝手に小学生って市や市議会のことを知らないだろうとどこかで決めつけていたことを恥じる。そういう舐めてくる大人嫌いだったのに。
どれくらい噛み砕いて説明すべきなのか、バランスがわからなくて悩みながら受け答えをしているうちに予定していた1時間が終わった。
エレベーターまで見送ったあと、初対面の相手がどれくらいの前提知識がある想定で話をしていくのがいいのか、相手が子どもだからと言って平易な表現を選びすぎたのではないか、相手が子どもだから「簡単に言わないと伝わらない」と決めつけて話してしまったんじゃないか、とくよくよする。
子どもを一人の人間として尊重しながら、しかし大人として必要な支援をするってどういうことなんだろうか。市も、子どもに関わる計画は専門用語を使わない「わかりやすい版」をつくったりしていて、それは子どもたちが自分で考えたり意見を言えるようにするために必要な態度だと思うし、子どもにわかりやすく伝えよう、ということ自体は子どもの権利を尊重することのはずだけど、でも「子どもだからわからないだろう」と決めつけちゃいけないよな。ぐるぐる。そろそろ18時。
18時から長期計画の策定委員会の傍聴。場所どこだったっけ、と思ってGoogleカレンダーを確認したら、今日はオンラインだった。
スマホでzoomに繋いで聞きながら帰宅。自転車じゃなくてよかった。

私たちが束になる方法

2024年8月14日(水)晴れ
本町コミセン

市民の方々が設けてくれた「意見交換」の会に参加するためにコミセンに向かう。市長選挙、都知事選挙のときも一緒に活動をした方々で、長年、市内でいろんな活動をしている市民の方たちの開いて、声をかけてくれた。
長年、というのは本当に長年で、私が生まれる前からより良い市政を求めてさまざま活動をしてきた人たちだ。わたしはそうやって「より良く」してもらった武蔵野市で育った人間なので、頭が上がらない。
参加した市議は立憲2人、共産党3人、生活者ネット1人、無所属2人の、計8人。
集まった市民の方たちが懸念しているこれからの市政のことなどを聞きながら、「心配なことがあるなら市議に伝える」「心配なことが起こらないために何ができるか市議と一緒に考える」「起こさないために運動をする」ということを、私たちの世代はいったい「誰と」一緒にしたらいいんだろうか、と考える。
なにか心配なことがあったり、問題だなと思うことがあったとき、もちろん一人だけで訴えることもできるし、一人の声が届く社会であるべきではあるけれど、数人で集まって、束になって動くからできることも多い。
例えば今回みたいに9人の市議会議員を集めて意見交換会をしよう、というのなら、市民の側も同じくらいの人数がいたほうが「意見交換」はしやすいだろうと思う。でもそのメンバーってどうやって集まるんだろう、どうやって束になっていくんだろう。
じぶんが市議じゃなければ、住んでいる場所は、帰ってきて寝たり、消費をしたりする場所で、人とつながりを持ったりするような場所ではない。もちろん、近所づきあいだってほぼ無いひとが多いだろうと思う。
一人暮らしのときはオートロックを開けるときに他の住人と一緒になっても、それぞれが自分で解錠するべきで「一緒に入らない」という暗黙の了解をお互いに守っていた。それは冷たいとかじゃなくて、お互いの安心安全のために必要なことで、私はその距離感を非常に気に入っていた。
今回の集まりを開いてくれたような、地域で連携をして一緒に活動をできる「束」をつくることが社会のいろんな問題を解決するために力を発揮してきたことはもちろん信じているけれど、やはりどうやっても地域でそうやって一緒に問題を解決するような人たちの「束」を自分たちの世代がつくっていくイメージがいまいち持てないでいる。
私たちにとって心地のいい「束になる」方法ってなんなんだろう。
と考えごとをしながら、会議が終わったので部屋を出て階段を降りる。
このコミセンにはエレベーターがない。

20分の使い方

2024年8月15日(木)晴れ
市役所

"議員一人あたり10分(策定委員の発言時間を含む)"
今日は、年末に向けて絶賛策定中の「第6期長期計画・第二次調整計画」(長すぎる、略称はニジチョウ)の策定委員との意見交換会。
一人10分の持ち時間で、会派別持ち時間制。私は2人会派だから2人で20分。自民党や立憲は6人いるから、6人で60分。会派を代表して誰かが話したりもできるから、時間の使い方はそれぞれ。
去年、別の人(市長選立候補のため辞職)と組んでいた会派で、長期計画の策定委員さんとの意見交換をしたときは、「それぞれが自分の持ち時間を使う」というやり方を選んだ。内容が被らないか確認はしたが、お互いの内容には干渉せずにそれぞれに10分ずつ独立した形でやった。
ただ、それだと「会派持ち時間」にしているメリットがなくなってしまうし、他の会派を見ていると完全に別にやっている人たちは少ない。去年、完全に別にやるのが珍しかったようで「仲悪いの??大丈夫?」といろんな人に心配された。(別に仲が悪かったわけではない。笑)
ということで、今回は一緒に会派を組んでいるH議員と二人で20分を最大限に使えるようなやり方を模索してみた。
が、たくさん質問しすぎたせいで時間を少しオーバーしてしまった。
私たちの次の順番で、待たせてしまった無所属のS議員、ごめんなさい。


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