FGO可能性考察 ─安倍晴明編②─
またまたこんにちは、こんばんは、おはようございます。刹那と申す者です。今回もFGO考察やっていきます。
前回の終わりの次回予告にて「晴明獣説」を上げると予告し、そうするつもりでしたが……
やめました。
単刀直入に言うと根拠集めが大変で、前提となる考察が必要なので、それをやらずにやるのは無茶だと思いました(小並感)。
なので、今回は
「安倍晴明、地獄界曼荼羅平安京の天覧聖杯戦争を計画した計画主説」
をぶち上げたいと思います。
無茶苦茶ですって?知ってます。
でもこれを上げないと、晴明が獣以前になんで前回の考察が精製されたのか説明が出来ないので……。
考察した順としては、こちらの方が先でした。地味に。
考察する前になんでこっちのが先だったのか、流れをいうと
・天覧聖杯戦争の計画主が晴明であると考察
・何が理由でしているのか分からない。一旦獣か冠位かで考えてみる
・そうすると晴明が知らないはずの情報を晴明が知ってる前提になる
・なら晴明に協力者がいる?
・そういやホームズの「レイシフト」って……
の流れです。
我ながら直ぐに思考が飛ぶのが良くないですね……。記憶も飛ぶんですが。デミヤか?
では、今回は「可能性を否定する考察」をやって行きます。合わないと思ったらブラウザバック。OK?
蘆屋道満説は不可能なのか
いやいや、そもそも天覧聖杯戦争ってリンボの計画では?
と思った貴方。俺もそう思ってました。
なので、今回は前回とは違い「可能性の排除」を行います。そっちのが説明が楽なので、お付き合い願います。
まずそもそもの情報、というか状況把握において藤丸然り我々は蘆屋とリンボがドッキングした後の事しか根本的に分かりません。
これは何故かというと、そもそも特異点にレイシフトした時点で天覧聖杯戦争は中盤に差し掛かっていて、以降の事しかカルデア側、そして藤丸には分からないからです。
だからきっと、皆さんも「リンボが計画したんだ」と思ったのではないでしょうか。
しかし、それは大きな落とし穴だったのです。
皆さんの認識通り、蘆屋(リンボ)が計画し道長さんに進言して天覧聖杯戦争が行われた、そう仮定すると矛盾というか、不可能な部分があるんです。
それを知るには、まず「蘆屋道満の立場」について知る必要があります。
「蘆屋道満」と聞いて。幾人かは「在野陰陽師」という肩書きを思い浮かべた人もいたのではないですか?
この「在野」、言葉の意味としては以下の通りです。
要は民間の人、という意味です。これに陰陽師をつけて「民間の陰陽師」という意味になります。
なんかカッコイイですね。
そも、陰陽師とは何なのかについても調べてみましょう。wikiさーん。
これによれば、陰陽師ってのは本来「陰陽寮所属の官人」のことみたいですね。
となると、蘆屋は官人じゃないのに陰陽師を名乗ってた事になります。
詐欺……いやまぁ蘆屋も在野陰陽師も人を救っていたので詐欺ではないですね。
ただ、蘆屋の時代のことを考えると、在野陰陽師の立場は微妙であると思われます。
律令の時代において、外部の者の陰陽術の行使に関してはかなり厳しかったようです。(つまりそもそも蘆屋への当たりはキツいという……)
反転して道長さん。
特異点の時代は1008年。直近の官歴は恐らく左大臣?だと思うんですが……
つまり、左大臣と民間の陰陽師があの時内裏にいた事になるんですが、どんだけ地位離れてるんですかね????
はい。ここまでの説明でご理解頂けたはずですが、道長と道満の地位は余りにもかけ離れています。さらに言えば道満は在野陰陽師であり、禁則を踏んでいるかもしれないような、そういう立場です。
そもそもこの2人が会うという事が難しい、という事です。
何故なら道長さんには晴明さんが居るので、道満にその……そもそも力を借りる必要が無いというか。
道長さんと道満が会うのに、そもそも晴明の手引きが要るのです。
そこで考えて欲しいのですが、自分の知り合いの陰陽師が、唐突に天覧聖杯戦争という術式を持ってきたとして。
「いいね!道長さんにも打診してみよう!」ってなりますか。
むしろ「なんの目的でそんな事を?」となるのが普通ですし、泰山解説祭のせいでウソはほぼほぼ通用しません。
更にいえば、晴明を通過できたとして道長さんの目を欺けるかという問題があります。
道長さんの本編での台詞に、その答えがあります。
これは、金時が内裏にて「天覧聖杯戦争は悪しき計画だ!」と直談判しに行った時の道長さんの反応です。
金時は頼光さんの部下であり、頼光さんは道長さんも重用する都の守護者です。
その金時の訴えに対し、
「筋は通る。であるならば、これが偽りであるという証を立てよ」
と言います。立場を考えれば、民間の陰陽師よりも都の守護者の方が、圧倒的に信頼に足るはずです。しかし、道長さんは道満をすぐ様切り捨てる事はせず、証拠を示せ、といいました。
ここから考えるに、道長さんは公益とそもそもの信頼を天秤に掛けられる人です。そして、その信頼から唐突な訴えにも耳を貸し証を示せ、と道満側にも等しく信頼を示しています。
金時の信頼のみならず、この聖杯戦争の運営を任された道満(というより聖杯戦争)への信頼も示した、なかなかデキる人です。
論理的というのですかね、非常に合理的な人です。
ところで。作中で金時が
「晴明の旦那からの手紙は本物か?」と問うシーンがあります。
それに対し、道長さんはこう返答しました。
この発言を見るに、道長さんは道満の言う「晴明の文」を直接確認しています。つまり、本当に金時の言うようにこの晴明の手紙が偽物であった場合。
すぐに露見する、ということです。
これもまた、蘆屋道満が天覧聖杯戦争の発案者たり得ぬ根拠のひとつです。
道長さんが安倍晴明を重用していた、というのは皆さんもきっと知っているはずです。
作中での晴明への評価を見るに、実際に晴明を重用し、手紙のやり取りがあってなんらおかしくはありません。
じゃあ手紙を見せなきゃいいじゃん!となるかもしれません。
忘れてはならないのが、例え京の守護者たる金時の直談判であろうとも、証を立てよと道長さんが言っている事実です。
金時よりも素性も顔も(ほぼ)知らぬはずの蘆屋道満の妄言を、果たして道長さんが受け入れるでしょうか?
俺は道長さんの台詞を見る限り、ないと思います。
余りにもリスクが高すぎるからです。保証も担保もない人間にお金を貸すようなものですよ。
帝の代わりに政を司っている道長さんが、その様な大博打に手を出すのをみたら、周りはドン引きです。(ショウジキナイワー)
しかし、これが、稀代の陰陽師安倍晴明の発案である保証があれば?
この案はたちまち博打でない妙案となるのです。
まとめ
まとめると、
・道満と道長さんが会うため(内裏に入るため)には晴明の手引きが必要
・やっぱりろくでもない泰山解説祭
・道長さんは証拠を求める論理的な人
これらがネックになります。故に、蘆屋道満が計画を立て、安倍晴明の文と嘯くことは難しいと言えるのです。
ご理解頂けましたでしょうか。
反対に聖杯戦争という大魔術式を扱う以上は道満以外なら安倍晴明が適当であるとも言えます。
・天覧聖杯戦争は大魔術式である
・実際に道長さんが手紙が本人によるものと確認している
・道満の可能性は著しく低い
以上が「安倍晴明、天覧聖杯戦争の計画者説」の可能性です。今回は道満の可能性を潰す、というか低いものだと証明することで逆説的に晴明さんが計画者だ、という考察でした。
いや滅茶苦茶長かった……。
おわりに
こっから先は一人語りになるんですが、
じゃあなんで晴明は天覧聖杯戦争なんて物騒な事しようとしたの?となりますよね、俺もなりました。
そもそも道満が天覧聖杯戦争の計画を立てても道長さんに持って行けなく無い?という考察をしていたら、最終的に別の疑問が出てきてしまいました。
考えられる可能性としては凡そ2通り。
「安倍晴明、冠位霊基作成説」か、
「安倍晴明、獣霊基作成説」です。
前者は某笑顔動画でハチベ氏によって提唱されていましたが、俺はどちらかと言えば後者、「晴明獣霊基作ってたんじゃね?」派です。
なんでか説明するにはまた考察とかをせねばならんのでしょうが、今のところ根拠はないです。ええ、ないです。
これだ!と言えるようなものはないのですが、冠位霊基を作るのと獣の霊基を作るのどっちが簡単だろうと考えたら獣の方が楽そうかな、と。
コヤンスカヤ対策と考えるのが無難な現状、コヤンスカヤがそもそも何で倒せるのかを定義しなくてはならんので……。
となったらまぁ、獣には獣をぶつけんだよ!という殺生院戦法のが合理的といいますか。
ついでに地球国家元首とも殴り合いが出来るので都合がいいというか。
よろしければ質問、ご指摘ご意見の方をこちらにお願いします。
脱線を修復しつつ今回はここまで。
次回までにはなんとか「獣霊基作ってたんじゃね説」の可能性を深堀りしてきます。
それては!