'24-'25シーズン ドイツ/ブンデスリーガ第1節(ボルフスブルクvsバイエルン)
Guten Tag!!!
我が親愛なる
バイエルン・ミュンヘン。
遂に'24-'25シーズンのドイツ/ブンデスリーガが開幕!
王者レバークーゼンから覇権奪還すべく臨んだ第1節はボルフスブルク(WOB)の
ホーム、フォルクスワーゲン・アレーナに乗り込んで対戦、
バイエルンが先制するもその後逆転に次ぐ逆転となったシーソーゲームを
3-2で制してコンパニ政権での初陣を飾りました。
※試合は現地時間8/25(日)に開催されました。
バイエルンの欠場者は以下の通りです。
■リロイ・ザネ(ケガ)
■伊藤洋輝(ケガ)
■ヨシップ・スタニシッチ(ケガ)
さて試合の方ですが、
リーガに先立って開戦したポカール1回戦を観る限り、コンパニは比較的
ボールポゼッションにこだわって組み立てさせるスタイルのように見えます。
キックオフのボールをいきなりGKまで戻す辺り、特に…。
ただ、(当然といへば当然ですが)繋ぎが完ぺきかと言ふとそうではなく、
前半8分には相手のハイプレスを受ける中、自陣PA内でボールをキープした
キム・ミンジェからウパメカノへのパスを相手にカットされそうになり、
自ら危険なシーン演出しちゃってる感もあります。
もちろん、こういう連携は今後更なる練習を重ねて習熟度を上げてくれると
祈りたいですが…。
それでもバイエルンは巧みなパスワークスキルの片鱗を見せます。
前半11分、右サイドでボールをキープしたキム・ミンジェが前線へ縦の
ロングパスを送ると中央部に位置取った新加入でスタメンのオリーセが
相手DFと競り合いながらも巧みなポストプレーでタメを作ると、
右ハーフスペースから裏へ飛び出したケインへスルーパスを送ります。
これをケインがフリーで右足のシュートを放つもここはボルフスGK
グラバラが顔面ブロックでCKへ逃れます。
このCKからショートコーナーで再開させたバイエルンはオリーセがゴール前に
挙げたクロスを巧みなポジショニングによりファーサイドでフリーとなった
キミヒがヘディングシュートを放つも再びGKグラバラのナイスセーヴに
遭って決定機をモノにすることができません。
しかしながら、ポゼッションにこだわってライン全体をコンパクトにかつ
ジワジワ上げてボルフスを自陣に押し込むバイエルンは前半19分、
相手陣内右サイドで得たスローインをボエが入れるとこれを受けたオリーセから
後方のケインに渡り、その間にスペースへ飛び出したボエがケインからの
スルーパスを受けてPA内に侵入すると、追ってきたカミンスキのチェックを
巧みにかわしてゴール前にマイナスの低空クロスを入れると、
ここに飛び込んできたムシアラがダイレクトに右足で合わせてゴール。
'24-'25シーズンリーガ初ゴールはムシアラで1-0と先制します。
この時オリーセやニャブリもPA内にいたことでムシアラも巧みにフリーに
なれたんだと思います。
バイエルンは攻撃時主に右サイドをメインに組み立てているようですが、
新加入のオリーセと右SBボエの連携が巧みでこの試合では強みとなっているの
かもしれませんね。状況見ながら内外のポジションを分けて巧みに位置が
カブらないようにしているところが巧みであります。
同じフランス人選手だから…ですかね。
そんなこんなで立ち上がりに自陣ゴール前での守備陣が連携ミスから自ら
危険なシーンを生み出すこともあったバイエルンでしたが、
巧みにパスを繋いで高い位置でボールを奪ってショートカウンターを
展開したいボルフスの狙いを巧みに潰して前半はバイエルンリードで
終了します。後半へ続く…。
さて後半。
ボルフスブルクのキックオフからでしたがバイエルン同様一旦GKへ戻すものの、
そこからロングボールを入れて一気にバイエルン陣内へ侵攻します。
バイエルン陣内で巧みにボールをキープすることに成功したボルフスブルクは
後半開始から10数秒、左ハーフスペースでアーノルドからバイエルンの
守備ブロックのギャップで待つバクがパスを受けると、それと同時に3人目の
動きで裏へ飛び出していたチアゴ・トマースがスルーパスを受けてPA内へ
侵入します。ここでチアゴ・トマースを追跡したボエが思わずファウルを犯して
チアゴ・トマースを倒してしまい、ボルフスブルクがPKを獲得。
これをマイェルが冷静に守護神ノイアーの飛んだ逆方向を突いてゴールを決めて
ボルフスブルクが1-1の同点とします。
この同点劇で試合の流れを取り戻して逆転に繋げたいボルフスブルクは
明らかに前半よりもプレスを強めて攻勢に出ると後半5分に再び
バイエルン陣内へ侵攻し、左サイドでカミンスキが強引なオーヴァーラップから
バイタルエリアまで上がるとPA手前ながら中央部でフリーのマイェルへパス。
これをマイェルが利き足ではないながらもシュートを放つと、
ノイアーが見送ったボールはゴール左ポストに弾かれ、バイエルン的には
幸いにも失点せずに済みますが非常に危険なシーンではありました。
しかしボルフスブルクは後半10分、バイエルン陣内左サイドでボールを
持つキム・ミンジェに対してヴィマーがプレスを仕掛けるとキム・ミンジェの
パスミスを誘発したところでボール奪取に成功しそのままバイエルンゴール前へ
ドリブルで持ち上がります。
ヴィマーを追走するしかないバイエルンDF陣はPA内で追いついたか
追いつかないかくらいまで追い上げたものの、ヴィマーはPA内に侵入すると
シュートブロックの為にゴールを飛び出してきた守護神ノイアーを尻目に
やはり中央部でフリーのマイェルへクロスを送ります。
これをダイレクトに左足で合わせたマイェルが無人のゴールに流し込み、
ブロックを試みたウパメカノが足を伸ばしてもこれに届かずゴールが決まり、
ボルフスブルクが後半開始から10分で1-2と一気に逆転に成功します。
堅実に最終ラインからパスを繋ぐバイエルンに対してボルフスブルクは
プレスの強度を強めて相手のパスワークを乱すやり方にプレー内容を
変えたんだと思ひますが、これが巧みに奏功したことになります。
特に監督がハーゼンヒュットルですからそれも尚更納得です。
一方、流れが悪くなったバイエルンは中盤に入るとボエに代えてミュラー投入。
バイエルンが左サイドでCKを得たところからプレー再開でしたが、
キミヒがゴール前へ上げたボールをニアサイドでバクが頭に当てて軌道を
変えるもファーサイドに流れただけで、これをケインが頭で折り返すと
ボールはカミンスキに当たってゴールラインを割り、ミュラー投入直後の
バイエルンが相手にリードされた後、時間をかけず1-1の同点に追いつきます。
ゴールが決まった後、ミュラーはパンツの中から(おそらく)コンパニから
渡されたメモを出してメンバーと情報共有していましたが、
ホントはゴールが決まる前に見せたかったものなんでしょうね…。
ここでボルフスブルクは前線のヴィマーに代えてベーレンスを投入し、
その数分後にバイエルンの自陣ゴール前左サイドからのビルドアップを
バクが巧みにパスカットすると前線でフリーだったベーレンスへパス。
これをベーレンスがフリーでシュートを放つもボールはポスト左に
逸れてしまい、ボルフスブルクは勝ち越しのチャンスを逃します。
終盤になってバイエルンは新加入オリーセに代えてコマンを投入。
その後、パヴロヴィッチとのコンタクトプレーにより負傷したマイェルが
ゲルハルトとの交代を余儀なくされます。
試合時間残り10分を切ったところでバイエルンはキム・ミンジェに代えて
ダイアーを投入した直後の後半37分、バイエルンは自陣左サイドで
ボールキープするとボルフス陣内センターサークル付近で
パヴロヴィッチからのパスを受けたミュラーが相手守備陣のチャージを
受けながらもキープして前線のケインへパス。
これをケインがやはり巧みな入れ替わりで相手守備陣のチャージを
かわすと右サイドをフリーで上がってきたニャブリへパス。
これをPA内に侵入したニャブリが角度の厳しいところからではありましたが
右足でゴールへ沈めてバイエルンが逆転に次ぐ再逆転で3-2として
試合をひっくり返します。
ボルスフも後半40分にバイエルン陣内左サイドでボールをキープした
カミンスキからゴール前へクロスを送るとこれにフリーで合わせた
スバンベリがシュートを放つもボールは枠外となってしまって
同点のチャンスを逃すも、更に後半43分には左サイドで飛び出して
スルーパスを受けたチアゴ・トマースがカットインからシュートを
放つもここは守護神ノイアーが片手でブロックに成功します。
こうして前半お互いに決定機が少なかった試合は後半に入るとボルフスの
攻勢に対してバイエルンの勝利への意地と見ごたえのある内容になって、
結果バイエルンが再逆転したまま試合は終了。
しかし、コンパニ政権リーガ初勝利はおめでたいですが、
ボールロストした後のリアクションや守備の連携等課題は山積して
いそうな気がします…。
戦績:1勝(勝ち点:3)
得点:3/失点:2
ゴール
▼バイエルン
前半19分:ムシアラ
後半20分:カミンスキ(OG)
後半37分:ニャブリ
▼ボルフスブルク
後半2分:マイェル(PK)
後半10分:マイェル
■出場メンバー
◯バイエルン
GK:ノイアー
DF:サシャ・ボエ、ウパメカノ、キム・ミンジェ、アルフォンソ・デイヴィス
CMF:キミヒ、パヴロヴィッチ
OMF:オリーセ、ムシアラ、ニャブリ
FW:ハリー・ケイン
▽交代
サシャ・ボエ→ミュラー、オリーセ→コマン、キム・ミンジェ→ダイアー、
イエローカード:ハリー・ケイン(累積1枚目)、サシャ・ボエ(累積1枚目)、ムシアラ(累積1枚目)、
監督:ヴァンサン・コンパニ
○ボルフスブルク
GK:グラバラ
DF:フィッシャー、ボルナウ、ツェジガー、カミンスキ
MF:バク、スバンベリ、アーノルド、チアゴ・トマース
FW:ヴィマー、マイェル
▽交代
ヴィマー→ベーレンス、マイェル→ゲルハルト、スバンベリ→ヴィン
監督:ラルフ・ハーゼンヒュットル
では、Tschuess!!!(V)o\o(V)
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