'23-'24シーズン ドイツ/ブンデスリーガ第28節(ハイデンハイムvsバイエルン)


Guten Tag!!!

我が親愛なる
バイエルン・ミュンヘン。

今節は昇格組のハイデンハイム(FCH)のホーム、
フォイト・アレーナに乗り込んで対戦したバイエルンは、
2点を先攻しながらも2-3とハイデンハイムに逆転負けを喫してしまい、
首位レバークーゼンとの勝ち点差が更に更に…更に離れちゃいました。
※試合は現地時間4/6(土)に開催されました。

バイエルンの欠場者は以下の通りです。

■マヌエル・ノイアー(ケガ)
■ブナ・サール(ケガ)
■サシャ・ボエ(ケガ)
■ヌサイル・マズラウィ(ケガ)
■アレクサンダル・パヴロヴィッチ(ケガ)
■リロイ・ザネ(ケガ)
■キングスレー・コマン(ケガ)

さて試合の方ですが、
これ以上勝ち点を落とし続けると下位転落もあり得るバイエルン。
更にはノイアーはじめザネ等主力を欠く状況ではありますが、それは
言い訳にしかならず、現状のメンバーで結果を出すしかない訳ですが
相手のハイデンハイムはホームゲームながらもバイエルンの攻撃を警戒し
自陣に引き気味にブロックを構え、ゴール前をガッツリ固めてバイエルンに
ゴール前でフリースペースを作らせず、バイエルンはボール保持率高めな
ものの、序盤は決定的な攻撃をすることができず、両チームスコアレスの
まま時間だけが過ぎ、試合は中盤へと進んでいきます。

確かに引き気味にバイタルエリアをガッチリ固める相手に対しては、
相手のラインを上げさせる為にロングレンジからでもシュートを多く放てば
イイであろうと簡単に考えることはできますが、この序盤から中盤に
かけてのバイエルンは相手ゴール前の密集地帯を巧みに破ってのゴールを
試みる…ていう姿勢で臨んでいるように見えなくもありません。
おそらく、気持ち的な余裕のなさもあるのかもしれません…。
もしくは、押し続ければ相手の守備の綻びを突くことができると踏んで
いるのかもしれません…。

そんな前半27分、ハイデンハイム陣内で攻撃を続けるバイエルンは
左HSでニャブリがボールを持つとPA内へ飛び出したムシアラがパスを受け、
ドリブルで仕掛けて相手DF陣を揺さぶるとそこからボールは前に進んだり
弾き返されたりを繰り返しますが、最後はサイドネットの為無得点で
一旦プレーが切れるもバイエルンにとってはこの日最初にゴールに近づいた
プレーとなりました。

そして両チームともに得点のないまま終盤に突入し、それまでのように
相手陣内でボールキープするものの、ハイデンハイムDF陣を崩せずにいた
バイエルンですが前半38分、最終ラインのキム・ミンジェからの縦パスを
受けたミュラーが運良く?相手DFと身体を入れ替えると右HSをフリーで
上がってきたニャブリへパス。
そのニャブリの前にはシュートスペースがありましたが、ニャブリは中央を
飛び出すケインへのパスを選択します。
これをケインが右足でダイレクトに抑え込むように大事にシュートを放ち、
ゴールネットを揺らします…その後一旦はVARによって振るいにかけられるも
オフサイド等はなく、よぅやくバイエルンが1-0と先制します。

先制したことで気持ち的に余裕ができた?バイエルンは更に前半45分、
左HSでライマーがボールをキープすると大外のデイヴィスへパス。
近くにムシアラもいて相手DF陣が警戒していたのか、ゴール前が手薄な
ところにニャブリが飛び出すとデイヴィスも呼応してクロスを送ります。
これをニャブリがダイレクトにヘディングシュートを流し込み、
2-0と短時間で一気にリードを広げてイイ流れで前半を終了します。
後半へ続く…。

さて後半。
ハイデンハイムはフェーレンバッハに代えてブッシュ、更にベックに代えて
ピーリンガー、更にシェプナーに代えてセッサを投入します。
前節はシュツットガルトに対して2点のビハインドがありながらも追いついた
ていう経緯があることから、バイエルンも同じ境遇になりかねない状況の為、
締まって後半に臨む必要があったとは思いますが…
バイエルンにとっては残念ながら、ここでハイデンハイムの交代策が
ヒットしてしまいます。
後半5分、ハイデンハイムはゴールキックから前線へ大きく出したところに
右HSでクラインディーストがキム・ミンジェと競り合いながら頭でボールを
コントロールすると、ウパメカノの対応がハンパになったスペースを突いて
ディンクチが前へフリックすると、一気に裏へ抜け出したセッサがパスを
受け取りドリブルでゴール前へ持ち上がり、GKウルライヒとの1vs1を制して
2-1となるゴールを決めます。

ハイデンハイムは間髪入れず更に後半6分、自陣右サイドでボールを保持すると
クラインディーストが左サイドに大きくボールを振ってベステがパスを受けると
ここでクラインディーストがバイエルンのハイラインを突いて一気に加速を
始めます。そしておそらくこれを見ていたベステが少しボールを運んだところで
ゴール前にアーリークロスを入れるとここに飛び込んできたクラインディーストが
シュートを放ってこれがゴールとなり、2-2とハイデンハイムがあっという間に
バイエルンに対して同点に追いつきます。
ハイデンハイムにとっては前節のシュツットガルト戦同様、2点ビハインドを
追いついた格好となります。

前半に短時間で2点を先攻しながら、後半になって逆に相手に短時間で同点に
追いつかれたことで試合の流れを奪われた格好のバイエルンですが、
負けじと後半11分には相手陣内でミュラーとライマーの挟み込みにより
インターセプトに成功するとゴール前でどフリーのケインへパスを送ります。
パスを受けたケインが右足でシュートを放ちますが、これはGKミュラーが
キャッチングしてバイエルンは貴重なチャンスを逸してしまいます。
また、この直後にもバイエルンは相手陣内バイタルエリアで縦パスを受けた
ミュラーがワンタッチで裏へ飛び出したケインへパスを送り、
これをケインが別のサイドから飛び出したニャブリへパスを送りますが
ニャブリには届かず…しかもケインがパスを受けた時点でオフサイドでした…。

バイエルンにとって2点のリードをたった1分間でリセットされたことは
相当なショックだったのか…中盤以降もハイデンハイム陣内で押しに
押しまくるバイエルンですが、中盤以降ニャブリに代えてマティス・テルを
投入するものの、決定的なパスがフィニッシャーの目の前をスルーしたり、
テルの放ったシュートが相手GKの正面となったりして結果に繋がりません…。
そうなると、流れを自力で手繰り寄せることができないバイエルンに対して
今度はスタジアムの雰囲気も含め自然とハイデンハイムの流れになり…
後半24分、バイエルンの攻撃から、右サイドのミュラーが逆サイドを
上がってくるテルめがけてロングパスを送るも、テルにしっかりついていた
トラオレがインターセプトするとそのままテルのチェックをかわして
ドリブルとワンツーでバイエルン陣内へ侵入すると、
右サイドにできた広大なスペースをピーリンガーが飛び出したところに
スルーパスを出します。
このパスを受けたピーリンガーがシュートも打てたと思いますが
ここで左サイドを上がってきたクラインディーンストに向けて
DFラインとウルライヒの間にスルーパスを送ります。
これをクラインディーンストがどフリーでゴールに沈め、何と何と…何と
ハイデンハイムが2-3と試合をひっくり返してしまいます。

バイエルンはこの後、ゴレツカに代えてサラゴサを、そしてミュラーに
代えてラファエル・ゲレイロを投入しますが試合の流れを変えるには
至らず…おそらくバイエルンにとって単なる敗戦では済まされない、
逆転負けとなり、逆にレバークーゼンは同じ節で勝っている為、
この時点で両者の勝ち点差は16となりました(ちなみに残り試合は6)。
よって、レバークーゼンにとっては次節勝利で文句なしに
クラブ史上リーガ初制覇が、それと同時にバイエルンのリーガ連覇も
11で止まることが決定的であります。

戦績:19勝3分6敗(勝ち点:60)
得点:80/失点:36
順位:2位

ゴール

▼バイエルン

前半38分:ケイン
前半45分:ニャブリ

▼ハイデンハイム

後半5分:セッサ
後半6分:クラインディースト
後半24分:クラインディーンスト

■出場メンバー

◯バイエルン

GK:ウルライヒ
DF:キミヒ、ウパメカノ、キム・ミンジェ、アルフォンソ・デイヴィス
CMF:ライマー、ゴレツカ
OMF:ミュラー、ムシアラ、ニャブリ
FW:ケイン

▽交代
ニャブリ→マティス・テル、ムシアラ→チュポ=モティング、ゴレツカ→サラゴサ、ミュラー→ラファエル・ゲレイロ

イエローカード:トゥヘル(累積5枚目)、

監督:トーマス・トゥヘル

○ハイデンハイム

GK:ミュラー
DF:トラオレ、マインカ、ギンバー、フェーレンバッハ
MF:シェプナー、マローニー、ベック
FW:ディンクチ、クラインディーンスト、ベステ

▽交代
シェプナー→セッサ、フェーレンバッハ→ブッシュ、ベック→ピーリンガー、ベステ→トマラ、ディンクチ→ピック

監督:フランク・シュミット

では、Tschuess!!!(V)o\o(V)

いいなと思ったら応援しよう!