'23-'24シーズン ドイツ/ブンデスリーガ第32節(シュツットガルトvsバイエルン)


Guten Tag!!!

我が親愛なる
バイエルン・ミュンヘン。

今節は日本人選手の原口元気と伊藤洋輝擁するシュツットガルト(VfB)のホーム、
ゴットリープ・ダイムラー・シュタディオンに乗り込んで対戦。
試合はシュツットガルトにリードされたバイエルンが一時は追いつくものの、
その後相手に勝ち越され、最終的に1-3で敗れてしまいました
※試合は現地時間5/4(土)に開催されました。

バイエルンの欠場者は以下の通りです。

■ブナ・サール(ケガ)
■サシャ・ボエ(ケガ)
■キングスレー・コマン(ケガ)
■マタイス・デ・リフト(ケガ)

さて試合の方ですが、
チャンピオンズリーグ準決勝マドリー戦との谷間に開催されるゲームでは
あるものの、リーガ順位表ではいまだ2位争いを演じているシュツットガルトが
相手といふことで、シーズン終盤にもかかわらず厳しい戦いを強いられる
バイエルン。やや主力を温存したと思われるスタメンで臨む一戦ですが、
チャンピオンズリーグと同じくらいのモチヴェーションで以て
キックオフを迎えた立ち上がりは、シュツットガルトが今季好調なのを象徴
するようなプレスの強さでバイエルンのボールコントロールを乱し、
決定的なシュートを打たせず守り切ると、逆に自信を持って縦に早くボールを
繋ぐとトントン拍子でバイエルンゴール前まで攻め上がり、
前半10分にはフューリッヒがPA内で強烈な右足のシュートを放つもここは
バイエルン守護神ノイアーが片手でセーヴしてバイエルン的には事なきを得ます。
ただ、ここまでの一連のプレーの中でコンタクトプレーにより負傷した
ダイアーが治療に時間を要したものの、何とか復帰することができました。
しかし、ほぼほぼ同じタイミングでシュートブロックを試みたゲレイロも
左足を痛めてしまい、こちらはプレー続行不可となってゴレツカとの交代を
余儀なくされる結果となりました。

今季リーガタイトルは失ったものの、まだチャンピオンズリーグのタイトルが
残されているバイエルンにとって選手の負傷離脱は痛いことでありますが、
それでも前を向いて戦う必要がある訳で、引き続きボールを支配して相手より
有利に試合を組み立てることを試みますが、シュツットガルトのガッツリ
形成された4-4-2ブロックからハードなプレスを受けて簡単にボールを前に
運ばせてくれません。
そして、シュツットガルトはそのハードな守備から反撃に移ると前半28分、
バイエルン陣内左サイドで伊藤がバイエルンDFライン裏へ飛び出すと
スルーパスを受けてPA内へ侵入します。
ここでゴール前に低空クロスを送るもキム・ミンジェが身体に当てて
コースを変えますが、浮き球をフリーのギラシが右足でダイレクトに
シュートを打つもここはダイアーが頭でクリアしてバイエルンも気持ちの
強いプレーを見せます。
しかし前半29分、攻勢を強めるシュツットガルトはバイエルン陣内右サイド
でのスローインから、オフサイドラインでギラシを囮に巧みに裏へ
飛び出したステルギウがウンダフからのスルーパスを受けると、
ゴールを飛び出してきた守護神ノイアーを嘲笑うかのような浮き球シュートで
ゴールへ沈めてシュツットガルトが0-1と先制します。
バイエルンはダイアーが治療中の為、1人少ない状況でありました。

シュツットガルトが先制したことでバイエルンより優位に立って試合を
進めるようになった前半35分、バイエルンも意地を見せて反撃に出ると
デイヴィスのスピードを生かして左サイドを駆け上がると、サポートに
入ったニャブリがパスを受けてPA内へ侵入してシュートを放ちます。
これはシュツットガルトDF陣にブロックされるもこぼれ球を拾った
パヴロヴィッチから再びニャブリがPA内でパスを受けるとアントンと接触?
した後でニャブリが倒れてしまい、これがアントンのファウルと判定され
バイエルンにPKが与えられます。
これをケインが冷静にGKニューベルの飛んだ逆を突いてゴールを決めて
バイエルンが1-1の同点に追いつきます。
ただ、残り数分に加えてダイアーやゲレイロの負傷を受けて6分間設けられた
A/Tの中でバイエルンはシュツットガルト相手に主導権を奪い返すことが
できず、決定的な場面を演出することもできず…しかし相手に得点を許す
こともなく前半は1-1のドローで終了して後半へ折り返します。

さて後半。
バイエルンは前半に負傷したダイアーが、プレー続行したものの大事をとって?
ウパメカノと交代することになりました。
その立ち上がり、シュツットガルトにボールを支配されて自陣に追いやられる
ていうバイエルンとしては相応しくないプレーから始まりますが後半3分、
自陣でシュツットガルトからインターセプトしたボールをケインが中盤で繋ぎ、
相手のハイラインの裏へ飛び出したチュポ=モティングへスルーパスが通り
チュポ=モティングがドリブルでゴール前まで持ち上がりますが、
懸命に追い上げてきたルオーのタックルを受け、シュートを放つものの
ボールは枠外へ流れてしまい、貴重な決定機を逃してしまいます。

基本的にバイエルンとシュツットガルトが対戦する南ドイツダービーは、
お互いが攻撃的にプレーして、過去点の取り合いとなる試合展開となることも
しばしばありましたが、この試合に関してはシュツットガルトは従来通り
アグレッシヴにプレーするのに対してバイエルンは完全に押され気味に、
引いたプレーをしており、ボールを奪っても相手の素早いプレスバックにより
低い位置で逆に奪い返されると後半15分のウンダフのシュートは守護神ノイアーが
抑えるものの、悪い流れを何とか断ち切りたいバイエルンは中盤に入ると
キミヒに代えてマズラウィ、更にニャブリに代えてサラゴサを投入します。
…キミヒに関して言へば、マドリー戦を見据えて時間の縛りがあったかも
しれませんが…。

しかし、交代策でも流れを変えられないバイエルンではありましたが、
ボールを奪い返して相手のハイラインの裏を突いての反撃に出る巧さは
まだ鋭さがあり、後半24分には自陣ゴール前で奪い返したボールを何とか
最前線のケインへ繋ぎ、そのケインがアントンとレヴェリングと対峙するものの、
巧みなステップで抜いてあとはシュートを打つだけ…というところで
ありましたが相手DFの追撃を受け、シュートを打てずに攻撃が停滞して
しまいます。
そしてバイエルンはこの日最後の交代カードとして、マティス・テルに
代えてザネを投入。
一方、シュツットガルトはこの日初めての交代カードとして、
フューリッヒに代えて元バイエルンのチョン・ウヨンを、更にルオーに
代えてダフードを投入します。

1-1のまま試合終盤となり、バイエルンらしくない試合展開のまま
迎えた後半38分、シュツットガルト主導で試合が進むとバイエルン陣内
右サイドでボールをキープしたチョン・ウヨンから中央へ渡すとそのまま
ゴール前へフリーランを始めます。
そしてボールの方は左サイドへ展開されると、レヴェリングに代わって
入ったカトンパ・ムブンバがパスを受け、ゴール前へクロスを送ります。
ここに先刻のフリーランでゴール前へ飛び出してきたチョン・ウヨンが
ドンピシャのヘディングシュートで合わせ、ボールはノイアーが身体に
当ててブロックを試みるもゴールネットに収まり、シュツットガルトが
1-2と勝ち越して試合を動かします。

バイエルンとしては残り10分足らずで追いつかなければならない厳しい
状況になってしまい、プレッシャーの強い中苦戦を続けると気づいたら
A/Tになっており、更に試合終了間際には相手を自陣に押し気味に試合を
進めるもインターセプトされるとバイエルンのハイライン裏へ飛び出した
ギラシがダフードのスルーパスを受けるもここはバイエルンDF陣が
何とか食い止めますが、こぼれ球を拾ったフリーのカトンパ・ムブンパが
PA外ながらフリーで放ったシュートが再びバイエルンゴールに突き刺さり、
シュツットガルトが1-3とバイエルンを引き離して試合は終了。
ここで勝てばシーズン2位確定のバイエルンでしたが残念な結果に
終わってしまいました…。

戦績:22勝3分7敗(勝ち点:69)
得点:90/失点:41
順位:2位

ゴール

▼バイエルン

前半37分:ケイン(PK)

▼シュツットガルト

前半29分:ステルギウ
後半38分:チョン・ウヨン
後半45(+3)分:カトンパ・ムブンパ

■出場メンバー

◯バイエルン

GK:ノイアー
DF:キミヒ、キム・ミンジェ、ダイアー、アルフォンソ・デイヴィス
CMF:パヴロヴィッチ、ラファエル・ゲレイロ
OMF:マティス・テル、チュポ=モティング、ニャブリ
FW:ケイン

▽交代
ラファエル・ゲレイロ→ゴレツカ、ダイアー→ウパメカノ、キミヒ→マズラウィ、ニャブリ→サラゴサ、マティス・テル→ザネ

イエローカード:パヴロヴィッチ(累積?枚目)

監督:トーマス・トゥヘル

○シュツットガルト

GK:ニューベル
DF:ステルギウ、アントン、ルオー、伊藤洋輝
MF:レヴェリング、カラゾル、シュティラー、フューリッヒ
FW:ウンダフ、ギラシ

▽交代
フューリッヒ→チョン・ウヨン、ルオー→ダフード、レヴェリング→カトンパ・ムブンバ、ウンダフ→ライムンド

監督:セバスチャン・ヘーネス

では、Tschuess!!!(V)o\o(V)

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