CYNHN ワンマンLIVE「Blue Cresc.-ν-」 at Zepp DiverCity
深夜まで残業し、くたくたで帰宅したその夜、眠りにつく前にふとYouTubeでCYNHNのラルゴのMVを観た。
自分でもびっくりするくらいボロボロ泣いてしまった。何故だろう。でも、6人のCYNHN、大好きだったなぁ。
観ていたスマホを横に置き、涙を拭いびしゃびしゃになったTシャツの袖をそのままにして眠りについた。
CYNHNを知り、好きになったきっかけって何だったのだろう。
明確には覚えてないけど、でもこの頃には透ちゃんへの愛を語っていたから
わりと初期からCYNHNに夢中だった。
けど崎乃奏音さんが脱退した辺りから、自分の中のCYNHN熱はすっかり冷めてしまっていた。
そんな中、新メンバー加入、そしてZepp DiverCityでのライブ開催を聞いたときは単純に嬉しかった。
現体制ラストライブであり、Zepp DiverCityは彼女たちの目標でもあった。
熱が以前より冷めてしまったとはいえ、これは観に行かなければ、と思い、足を運んだ。
ライブは誤解を恐れずに言えば、「いつものCYNHNのライブ」だった。
特別な演出があった訳でもないし、特別な発表があった訳でもない。
ただ楽しい、いつものCYNHNのライブ。
アンコールのMCで志希ちゃんが涙ながらにこう語った。
「もう戻れない、戻せない時間の中で、こんなに大好きで、こんなに自分の居場所って思える場所、私の一生の青春がこのステージに全てあるので、
これから変わっていくものも、変わっていかないものもあると思うんですけど、最後まで私達のことを見てもらえたら嬉しい。」
その言葉を聞いて、あの日ラルゴのMVで泣いたのは、あの頃と今のCYNHNを比べ悲しくなって涙したんじゃない。
あの頃の楽しかった瞬間にはもう決して戻れない、という残酷な現実に対して涙したんだ。
そんなことを考えていたらあっという間にダブルアンコールになり、4人で歌うラルゴを聴いたら、今までの様々なモヤモヤが徐々に薄れていくのを感じた。CYNHNを好きで良かった。心の底からそう思った。
好きになったきっかけは忘れてしまったけど、
好きなった理由は覚えてる。
不器用で自信が無くて、でもそれでも自分を変えたいって必死に努力してる姿に惹かれたんだ。
出来上がったものを観るのも楽しいけど、
出来なかったことが出来るようになっている姿を観るのはもっと楽しい。
だからアイドルは最高なんだ。
そんな当たり前のことを思い出させてくれた、とても素敵なライブだった。
変わっていくCYNHN、変わらないCYNHN、その全てをこれからも見守って行きたい。