谷中の桜
谷中って、ものすごくお寺が多い町です。
いや、もうね、驚くほど。
それも、ほとんどが日蓮宗。あと、ちょろちょろと禅宗のお寺さん。
お寺が多いっていうことは、お庭があるっていうことなんですね。
そして、日本のお寺さんのお庭というのはとても季節感たっぷりに作られているのです。
早春の梅から始まって、桜、桃、ツツジ。あじさい。
大体、どこも、立派な松があったりします。
そして、紅葉。
谷中の大御所のお寺さんと言えば、なんと言ったって寛永寺
中でも根本中堂です。
ここは、はいってすぐのところに紅白のしだれ梅。
でも、もう梅の季節は終わっちゃったしな、と思ったら
今度は桜。そして、この間は、もう、梅も桜も終わっちゃったから見所ないかもしれないけれど……といいながら友人達といったら、見事な八重桜。
もう一つ、谷中の墓地の一番日暮里よりにある天王寺(こちらは珍しく天台宗)は、しだれ梅としだれ桜、そして花桃が美しいお寺さんです。
そして、こちらは山寺のような風情が美しい龍興山臨江寺。
桜のピークにカナダに帰国を控えた友人夫妻が遊びに来て、一日のんびり桜狩りを楽しんだのですが、あっちこっち歩いていたら、一日で23000歩を越えました。路地が多いので、なんとなくふらふら歩いているだけでも、結構な距離。でも、不思議と歩けてしまう、谷中の桜狩りです。
それにしても、お寺が多いって、こういうメリットがあるんだなぁと。
初詣に行くのはもっぱら神社でお寺さんなんて、法事くらいしか縁がなかったのですが、お寺の美しお庭で季節を感じる贅沢を、谷中に来て堪能しています。
最後にこちらは、不忍池の桜並木。
不思議と、お池界隈は、日本語以外の言葉がとても沢山耳に入ってきます。
得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)