家事シェアインタビュー Mさん40代

Mさん 会社員 40代

私は好きなものが食べられればいいかな、と思う程度なのですが、夫は目的意識があって、買い物に行っても、「何が今日はお得か」ていうことに反応するんです。見ていて、彼の買い物には達成感とか狩猟感はありますよね。それ、今買わなくていいよねっていうものにも反応します。

日曜日に、今家にある食材で何ができるかを月から金まで彼が書くんです。もちろん、もやっとした曜日もあったりするけれど、金曜日まで予定通りに行くと、やった!っていう感じで。嬉しそう。

Q:ゲーム感覚?

M:出かける前に冷蔵庫を空にすることにも、頑張るんです。たった二日だから、空にしなくてもいいのに、と、私は思うものの、彼は空にするんです。ちゃんと前から予定をたてて。それは私は楽なので、主導権を渡して応援するタイプ。

Q:彼を乗せてやらせる感じですか?

M:自分一人で考えるのは重荷だけれど、喜びを感じてやってくれる人がいるなら、どうぞ、どうぞやってくださいって思います。

Q:Mさんが家事を抱えないコツは何でしょう?

M:彼がうれしそうだったら、応援します。やりたそうにしていることは、どうぞ、どうぞという感じで。基本は、やりたそうな時は、とりあえずやってもらいます。文句はちょっとにして。

あ、でも、彼は、文句を文句だとおもわないっていう特異性があります。文句だって思っていない。そこは、うまくいくつコツですね。私は、グチも文句もいうんですが、彼は「ふ〜ん」で終わっているんです。「そっかー」って。
炭酸のジュースとかもフタをふわっとしめるから、炭酸抜けるじゃないですか。それってただの砂糖水なんですよね。もっとしめようよ、っていうんです。そうすると、「あ、そうか」って。事実として受け止めるだけなんです。

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得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)