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藝大DOOR プロジェクト

アパートから歩いて1分もかからないところに事務局のある藝大のDOORプロジェクト

Diversity on the Arts Project (通称:DOOR)では「アート×福祉」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクトです。 講師として、現代の社会に生きづらさを感じている当事者、社会と関わりを持ち表現を行うアーティスト、現代の福祉をより広い視点で捉え直す多様な分野の専門家を迎えます。アートと福祉が滲みあうフィールドをお互いの作用において拡張しながら、体系的かつユニークなカリキュラムを展開していきます。

というプロジェクトです。頭文字を並べるとDOAPドーププロジェクトだけれど、まぁ、なんだかDOORというプロジェクト。受講料を払って参加すると、講義だけでなく、プロジェクトに参加したり、図書館が使えたりという特典がある……という、地元に住んでいる人にはものすごくメリットがありそうなプロジェクトです。

大学の図書館そのものもですが、オンラインで文献なども見られるとなると、大学図書館にアクセスできることのパワーは、本を書くときには絶大。また、藝大から歩いて一番近い都立美術館とのコラボのワークショップなどもあり、今まで自己流でやってきたことを客観的に見る良い機会だなぁとも思いました。

そして、何より、ここしばらく取り組んで来た牧ノ原やまばと学園の50年誌やまわりの高齢の人達との関わりを通して、diversityの問題や取り組みについてもう少し知識を得たいという思いもあり、願書もA4一枚に作文を書くだけだったので、出してみました。

今年はほとんどの授業がオンラインになったこと、また、昨年から募集数を倍に増やしたこともあったので、まぁ、ほぼ全入だと思いますが、一応3月に入って、日比野克彦学部長先生のお名前で合格通知をいただきました。

明日ガイダンスがあり、そこから授業が始まります。
上智の大学院に通っているとき、テキストが全部PDFで送られてきて、授業の登録なども全てMoodleというオンラインを経由して、と、21世紀的学生生活にすごく驚愕したのですが(送られてきたPDFをプリントアウトしているのは私だけで、みんな、デバイス持ち込んでその中に入れて読んでいたし)、ついに授業もディスカッションもオンラインという21世紀中盤的学生生活を経験することになります。ワクワク。

母がコロナをとても怖がっていて、公共機関でしか移動できない私は当面看病にこなくていいということになってしまったので、一体何のために引っ越してきたんだか……と凹んだ時期もあったのですが、谷中にいつまでいるかもわからないので、できるうちに、やれることは前向きに体験してみようと、気持ちを切り替えることにしました。

今日送られてきた資料だと、大学の図書館に入るのも毎回許可がいるようだし、オンラインのデータベースにアクセスできるかどうかも今ひとつよくわかりません。それでもやっぱり、アートと音楽の図書館って、普通の大学図書館しかしらない私には、すごく魅力的。

願書出してみようかな、と行った時、仲良しのMに、「(音楽ならまだしも)アートってノリコに一番縁遠くない?」と驚かれたのだけれど、まぁ、あら還で取り組む新たなフィールド。1年しかないので、楽しんでいろいろ吸収したいと思います。

得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)