防災キャンプ行いました。
防災キャンプは、2019/8/3-4の二日間、徳島市佐古地区の自主防災会連合会主催で行いました。災害時には佐古地区の避難所の1つとなる佐古コミュニティーセンターを会場に一泊二日で開催しました。
目的は、若手リーダーの育成を避難所生活を個人レベルでシミュレーションするプログラムを通して行うものです。プログラム立案は、徳島県立商業高等学校ビジネス研究部の高校生が考えてくれて、子供目線での避難所体験ができるような楽しいものにしてくれました。
避難所をシミュレーションというと実際に避難所「運営」をシミュレーションすることに重きを置かれているものが多いとおもうのですが、今回は「避難所生活を個人レベルでシミュレーションする」ことに重きをおきました。
参加対象は、小学校4年生から中学3年生まで、高校生以上はボランティアとして運営する立場です。
一日目の昨日、子どもたちはダンボールをつかった居場所づくりや、ハイゼックスを使った炊飯・蒸しパンづくり、定番のカレー調理、仮設シャワールームをつくって手動ポンプでのシャワー体験などなど不便な生活シーンを体験するものでした。
また東日本大震災当時に宮城県女川町で被災された小学校の先生とインターネットテレビ会議でつないで、参加者の子どもたちは事前学習を通して浮かんだ質問を次々に行い主体的、対話的、深い学びになりました。
一日目にスポット参加でNPO法人ほっとハウスさんの障害者の方も参加されて、子どもたちや高校生と一緒に調理をおこないました。一緒に調理をすることでお互いを知ることができました。東日本大震災の学びの時間もインターネットを通して障害を持った方が震災の時に何が困ったか等具体的に質問もされていました。参加者すべてが震災時にどういったことで困るかという学びになったと思います。夜は昼間にダンボールでつくった居場所で眠ります。よく晴れていたので望遠鏡で木星と土星。そして夏の星座を学びました。北極星がみえなくても北を探す方法覚えられたかな。
二日目の今日は、早朝に3つのコースに別れて、佐古地区を街歩きして街の危険箇所を確認して歩きました。地図を持って歩きながら、今自分はどこにいるのか、危険な箇所はないか、橋は通れるのかなどなど気になることをメモしながら、1時間程度歩きました。帰ってきて、朝ごはんです。非常食のパンを食べてみました。美味しい!不味い!様々な感想がでます。美味しくする工夫も一手間かててみたり、いろいろ試して学べました。
その後3つの街歩きコースごとにグループに別れて、佐古地区の地図に気になることを書き込んでいきます。子供は目線が低いので子供目線での検証ができたと思います。せっかくの体験なので、模造紙にまとめたい子は夏休みの自由研究として高校生のお兄さんお姉さんに手伝ってもらって、防災体験をまとめていました。
その間に手の空いている人々の共同作業で流しそうめんの準備もしました。竹の節をヤスリで削ったり、傾斜をつけながら竹をつないて行きました。そんなこんなで時間は正午過ぎ準備ができました。流しそうめんの開始です。勢いよく流れてくる素麺に歓声があがります。途中でうまく素麺をすくえる子や流れきった素麺を受け止めるザルからささっと食べる子、高校生も大人も素麺をたくさん食べました。素麺は徳島名産の半田そうめんにしました。昼食を食べた後は会場の片付けです。みんなで清掃をしました。
そして最後のさよならミーティング。楽しかったこと困ったことなど、子どもたちに一言一言はなしてもらいました。たった一晩ですが、子どもたちの言葉で、思い出が浮かびます。一日目の10時に保護者の方に不安そうに送ってもらって来た子どもたちも、二日目の3時に保護者の方が迎えに来た時はリラックスした笑顔で帰っていきました。もう少し遊び足りないような、お母さんに会って安心したような顔で、またねーと高校生のお兄さんお姉さんに送り出されて帰っていきました。
子どもたちを送り出すと、片付けも大詰め、機材を確認し、コミュニティーセンターの片付けも終わっているかなどなど確認をして、すべてのプログラムを終えました。
少し気の早い話ですが、「来年も行いたいね」と現在企画しています。
今回の企画に参加いただいた、子どもたちや保護者の方、NPO法人ほっとハウスのみなさん、「知的障がい者の防災準備」事業でサポートして頂いたグラフィックファシリテーターの玉有朋子さん、徳島市 市民協働課 危機管理課の皆様、大変ありがとうございました。
最後に一緒に運営を致しました仲間たち、徳島商業高等学校ビジネス研究部の皆さんや顧問の鈴鹿剛先生、佐古コミュニティー協議会の皆様、そして佐古自主防災会連合会の仲間に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。