ゴミを増やしている身として、出来ることを
物を作るということは、ゴミを増やすことだと思う。
もちろん、ゴミを作っているわけではないのだけど、制作の過程で、誰かの手元に渡った先で、少なからずゴミは出る。どうしても出る。
そもそも、ゴミを増やさないため。環境のため。という点だけで考えたら、人間は滅びるしかないと思っている。
人間が生きる。ということは、ゴミを増やすことと直結している。と思う。だって生きていれば、ゴミは出るから。
じゃあ滅びるか。と言われると、ほとんどエゴのために、それは出来ないし、まだ死にたくはないので、生きながら、出来ることをしたいと思う。
saklausとして、物を作る立場として、取り組んでいるささやかなことを、今回はここに記したいと思う。
ただ、大前提として、私はSDGsという言葉がトレンドのように取り扱われているのが、あまり好きではない。理由の一つは、トレンドは廃れるから。
もう一つは、その言葉の使われ方には、あまりにも矛盾が多いから。
最初に述べたように、ゴミを増やさないためには、環境のために、本当の本当にやることは、作らない。の一択だと思うから。
SDGsを意識した物作り、とか、環境に配慮した生産過程、とか、作ってる時点で配慮ではないんだよな。と思ってしまう。
(もしかしたら、そんなのみんな分かっていて、その上で、生きながらえながら出来ることを。という前提で、取り組んでいるのかもしれない)
それでは改めて、ゴミを増やしている者として、取り組んでいること4選を紹介します。
1 梱包資材は紙と植物のみ。
saklausが送り届ける品物は、紙と植物でお包みして届けています。
具体的には、紙製のクッションペーパー、自宅や近隣の緑地で採取した野草を乾かしたもの、そしてダンボール、紙テープ、麻紐など
野草は、「白詰草(シロツメクサ)」は元々、その名の通り、詰めものとして使われている。というのを、お聞きしたことがきっかけで、野草を緩衝材として使っています。
2 パッケージは出来る限りシンプルに。
パッケージはプロダクトの質や品位を高めるもの。丁寧に包まれたもの、高級感のあるオリジナルのパッケージはとても素敵なものです。そんなお箱やパッケージを取っている方々もいると思うのですが、私自身が、速攻(あるいは少し飾ったのちに)捨ててしまうタイプということもあり、saklausのパッケージは箱などを用意せず、シンプルに仕上げています。
3 ミストボトルと香りのリユースを行っています。
調香にあたってサンプルを作成するときに使用する、あるいは届いた時点で小さなキズや歪みのあるミストボトル、サンプルとしてお作りしたものの、リリースには至らなかった香り。
これらを廃棄せずに、新たなプロダクトとしてご提供しています。
利益にはならないけど、saklausの香りや活動を、気軽に知って頂くプロダクトとして、そして資材を持て余すことなく使うための、プロダクトです。
4 制作の過程で出るプラスチックは資源物回収ボックスに持ち込みを行います。
梱包資材にプラスチックを使用していないため、発生するプラスチックというのは非常に少ないです。その上で強いて言えば、精油のキャップと内蓋。ごく小さなものですが、これらはゴミ箱に捨てず、保管しています。出る数が少ないため未だ実践できていないのですが、ある程度の量が溜まったら、プラスチックの資源物回収ボックスに持ち込みを行う予定です。