心眼と5時の鐘

夏、夕方5時や6時に帰る頃、街中に♪烏がなくから帰りましょう〜と音楽が流れる。あれ、どうして?ちなみに、こどもの頃、朝は、「埴生の宿」で目覚めていた。今聴くと二度寝してしまう。

早々と店を閉めて帰る人が多い夕方。

映画「ホムンクルス」再び見返して、心眼やイマジネーションについて、あれこれ考えていて、ゆでたまご作りながら、ゆで卵の歌をつい歌ってしまう、蒸し料理って、蒸気の力に気づいた人は、すごいな。

着替えの時は、着替えの歌、そんな歌はわらべうたを歌うように、日常に生まれるものです。

ホムンクルスのあのピアノは……と、スタッフ一覧を眺めていたら、なんと、アヤタケさんではないですか!!今ごろ気づいた。ライブに行く前に気づいていたら、感動が増したかもしれませんが、知らなくても、途中の即興が、熱過ぎて、立ちすくみました。ライブの余韻を思い出しつつ……。綾鷹のCMにアヤタケさんがピアノ弾いていたらいいなぁと勝手な想像をしていた。

緊急事態も日常化しそうな日々なのですが、日常の中のリズムやテンポについて

♪たーらこーたーらこーいっぱいーたーらこー!たらこっ!は、スパを茹でているとつい口ずさんでしまうものです。料理にもリズムや音が大事。あまり考えず、包丁がとんとこいいテンポで進むと料理はうまくいく。ドビュッシーが作ったという肉料理のテンポはアダージョぐらいで作った方が美味しい。

andanteは、英国紳士が歩くようなはやさで、と教えられたが、頭の中では、「相棒」の右京さんが歩いている速さをイメージする。おそらく大阪の心斎橋を渡る紳士もandanteぐらいで歩いている。

着替えの時に流れていたら楽しい音楽と言えば、沢田研二さんが歌う「ストリッパー」ですね。共感度0.02%ぐらいですね。きっと。

配信ライブが急に行われて、あ、それ、聞いて見たかったこと、ってことが、行われた。wonkのドラマー荒田さんが即興でtable beatsを作っていく様子。「ここで、適当に歌ったら……」って、そこにいたるまで、リズムから先に決めて、細かなハイハット、ベース、そして、メロディー。メロディーから先のこともあれば、コードから発想する場合もあるそうな。壁にラグを貼るのは、いいアイデア。いつか、キャッチボールしながら、会話してみたい。

カフェに流れる音楽、例えば、月曜日は、荒田さんがミックスした音が流れている。

火曜日は、dj ボールヘッド(最近お気に入りのビートメーカー)水曜日は……誰かな。なんて、曜日で流れる音楽が楽しめるとよいなぁと勝手に想像していた。無音、無言の日があってもよいのだけれど。

ムソルグスキーの「展覧会の絵」は、友人の展覧会の絵をみて作られた曲。絵から発想する人もいる。

「eyes」は、物語が先にあり、曲が構成されている。

ビル エバンスの「ワルツ フォー デビー」は、甥っ子のために、作った曲。人物を想像して創作されたもの。半音階の使い方がデビーへの優しさを表しているようだなぁと毎回聴いていて、思う。さりげない、シンプルな音の連なり。愛らしさが一音一音から伝わる。手紙のように曲を描いたビル エバンス。孤独を絵に描いたようなショパンと発想が重なる所があるかなぁ。

余談だらけですが、とある農学博士のインタビューを息子と見聞きしていて、「真実を突き止めようと思った結果……とある菌を発見した」方なのですが、その方の話し方がタカタカタン!と言うリズムで言い切る話し方で、その方の頭に、はなはだ説明に無理のある色とサイズと余白のある頭髪からかけ離れた髪とおぼしき茶髪が乗っかっているのは、真実なのか?!と、子に問いかけると、「いやーリアルでしょ、隠したい気持ちもリアルなんだよ」と、言う。さいですか。メンズの心の「真実」はいかに?遠くの存在でありながら、その農学博士を思いやり、祈りたい気分になった。

シンクの皿は手洗いしつつ、水に流す、音も味も結局好みがあるもので、これかっこいいよねぇ。と、美味しいよね、が合うものができたらいいなぁと思う。

どこから発想するか、始まりはそれぞれ違っていても、音をみつめる心眼とイマジネーションは、大事かなぁと思います。




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