Ginza sony park(工事中)に入ってみたら、
銀座ソニーパークは、現在工事中。一部、ギャラリーとして開かれているため、予約して入場することができます。事前予約は地下2階入口でもできるため、ぶらっと歩いて行った先で予約し、入場しました。
建築途中の公園に入るのは、これからどんな形になるのか、変化を観ることができるわけですから、楽しみが湧いてきます。
ビルですが、内側と外側が交差している公園が形になっているようで、地上1階から見上げる階段には、支柱が見えず、壁は海岸線の堤防のようにやや斜めになっており、触ってみると、昼間の熱がこもっており、あたたかく、海岸線で水絵を壁に描いて遊んだことが思い出されました。
5階建ての公園(工事中)は、空が広く感じられるように、あえて5階建てなんだそう。
「建築はお好きですか?」と、話しかけるスタッフさんがいて、はい……と、その後もこの建築中の建物についてお話ししてくださり、帰りに受付で小冊子がいただけるとのことで、B5サイズの小冊子をいただいて帰った。
4階までは、一部開放されています。
作り途中なので、入ってはいけない部分もあります。
現在のビルが建てられる前に、古いビルはすぐには解体されず、解体途中にもいろんなイベントが行われていました。
shun sudo
山口幸士
玉山拓郎
これまで地下駐車場でも展示が行われた3人のアーティストの作品も観ることができました。
地下2階から、エレベーターはあるけれど、コンクリートの階段を歩いて行った方がおすすめ、と、スタッフさんに言われて、歩いてあがっていくと、玉山さんの光のインタレーションがお出迎え。赤と緑のライトがまぶしく、手で塗ったような。佐官さんの手作業かなぁという跡もあり、ゆっくり地面を見ながら歩いて行きました。道なりの色で、昼か夜か、時間がとぶ。階段を上がっていくと、急に外の景色と車のクラクションや交差点を歩く人、街のざわめきが聴こえてきます。
そこで、はっとしてしまいます。
もう一度、エレベーターを使ってみると、B2は、止まらない。
(あれ?ここは、何階なんだっけ?)
またまた、階段でのぼり、あらためて、建築途中の公園を眺めていきました。
コンクリートの壁には、ベニア板の跡が残っており、なんでかなぁと、観ているとコンクリートを固める時に、ベニア板を使用していることをスタッフさんが教えてくれました。
ようやく3階へ
shun sudoさんといえば、ボタンフラワー。
ボタンの形の花がたくさん描かれているのですが、今回、その花が揺れているようでした。
なんでか、その日はよく話しかけられる日で、フロアーにいるスタッフさんが話しかけてくださり、
「スケボー視点で描いている」
とのこと、
なるほど。今回のボタンフラワーは、確かに風に揺れている。
ルーブルの壁色にZephyr という単語が壁に直接印字されていて、ふわっと気持ちのうち側に風が巻き起こっていた。
それはとても、個人的な出来事で、偶然、ある京橋のビルの周りの水辺に、風が吹いて、その光の輪が何層揺れて、いいなぁと思ったので、風をテーマにそこにあったストリートピアノを弾いてきたばかりだった。表し方は違いますが、おんなじこと感じでいる人がいたな、と描いたご本人が近くにいるような気分でした。
バイク好きの方は、カワサキのゼファーを思い浮かべるのかもしれませんね。
風を感じるとは、疾走している時に強い風を感じるわけですが、どうやら、描いた人が行った場所で感じた風を描いているようでした。形が見えない風ですが、何かに触れることによって、形が見えてくる。
shunさんの新作を観る前、つい先日、シスレーを観ていて、風景画は、風景を描いているとばかり思っていたのですが、見た人に吹き抜ける風を描いているのかもしれないなぁとぼんやり思っていた。
今回、初のオイルパステルを使用されている絵があり、童心っていくつになってもあって、むしろ、年齢が増していく度に、無邪気になる部分があるように思う。
ヨーロッパで描いた絵は、花瓶にボタンフラワーが生けてあり、くすみカラーで描かれていて、少し埃っぽい風をイメージしてしまいました。
観にきている方がいないことを見計らって、
スケボー視点、というのだから、走ってみてみるか、と、絵と並行に走ってみてみる。
エレベーター付近に立っている方と話しかけてこられたスタッフさんに笑われる。
わあっ、見られてしまった、というより、どちらかといえば、自分の足の遅さに驚く。
見方はそれぞれ。
写真を撮っていたのですが、スマホの充電が落ちてしまい、撮りたいものは撮れず仕舞い。帰り道、何年かぶりに切符を購入する。そして、券売機前で、チャージの仕方をカタコトとも言い難い、流暢な日本語で、
「〇〇円入れた。カードが出てこないけれど、どうしたらいいですか?」
と、丁寧語で聞かれる。
そんだけ、話せてなんでチャージを押さないのだ、と、心の声はしまっておき、
キャンセルしたいのか?どうしたいのか?
と、ひとまず、確認して、チャージを押すと
「ありがとうございます」
と、また、丁寧語で返された。
銀座はマスクをしない観光客が多く賑やかな街になっていた。ソニーパークでは、エルメスのパーティが開かれたりして、インスタレーションの緑のライトをバックにビリーアイリッシュに似た人が写真を撮っていたり、万が一ご本人でも、周りがほどよく距離を取るのが銀座の粋なんだ、と、枠と粋の違いについてあれこれ考えた。
2024年12月1日まで、インタレーションや絵を見ることができるため、また、行ってみたいと思います。