マルティン・ガルシア・ガルシア 聴きました?
一回、聞いたら、覚えてしまえる名前。
最近、クラシック音楽は、ブームなの?
チェロやピアノ、サックスなど習い始める大人が増えていると、身近なところで耳にします。
クラシック音楽は、私にとっては、憧れで、知っても知っても、知らないことがあるなぁと、たぶん、知ることに尽きない範疇なんだろうなあと思う。
私は、譜面や作曲家、演奏家、音楽家のエピソードや時代背景、地理、手紙などから、音楽に近づいてみています。
マルティン・ガルシア・ガルシアさん、迷わず聴きに行きました。演奏が強烈に印象に残ったのは、第18回ショパン国際ピアノコンクール。どのように評価されるのか、本当によくわからないなぁと、聴いていました。なんだか未知数の第3位だと思っていました。
つい先日、アニメーションの短編映画のコンテストを始めた方のお話を聞く機会があり、
「なぜ?コンテストを開こうと思ったのか?」質問してみたら、その答えに、コンクールの意義について、おぼろげだったことが、ようやく腑に落ちました。
コンテストを目指して、新しく創作する人が出てくるのではないか?と、新しさを呼び込むことができるのではないか?と、おっしゃっていたことが印象に残りました。作り手としては、コンクール等で受賞することで、観客を呼び込むことができる。という意見も。そんなこと、今さらここで記すことでもないかもしれません。演奏家も、コンクールで知られるチャンスを得られ、新しい観客に巡り合うことにもなる。
マルティン・ガルシア・ガルシアさん
ワルツをとても楽しそうに弾いていらっしゃった。
聴いている方も、楽しさに巻き込まれるなぁと思う。
後方で聴いている方が、
「俺の方がワルツは上手いなぁ」と、休憩時間に自信を口にしてしまっていて、ジョークなのか、本気なのかよくわからない発言を宣う方がいらっしゃり、がんばれ、上手ければ、聴くわけではないぞ、と、聞き流した。
マルティン・ガルシア・ガルシアさん
数数のコンクールで受賞されているのですが、
実際の演奏を聴くきっかけとなったのは、ショパンコンクールでした。
コンクールとは、無縁と思っていたのですが、
コンクールで知る新しい才能を目の当たりにした時に、その初期衝動や突破口を見つけ出そうとしているエネルギーに触れた時に、これは!!と、心をうたれる。
そのエネルギーは、どのような形になるのか、気になってしまう。
ちょっとした心地よさとは違う、心地よさよりも、わからなさや、意味不明だな、といった疑問に近い。
マルティン・ガルシア・ガルシアさんの魅力は、そんな、わからなさや混乱、ふわっとした未知の時間を感じさせるところかな、と、思う。
2022年11月にはサントリーホールでピアノソロのリサイタルがあります。
まだ、聴いていない方は、ぜひ、聴いてみてくださいね。
そのわけのわからなさに、扉を開いたら、世界の裏側につながっているような、異次元と異空間へ持っていかれます。