花は咲いた、折れながら
梅雨は明けたはいいが、先日の雨は、梅雨のような雨でした。雨は嫌いではない。坂本龍一さんが、雨の日に、バケツをかぶって雨の音を聴いていたエピソードを思い出して、窓の外の雨を眺めた。
外を歩けば、ときどき降る雨の雨宿りをしたとらねこと遭遇し、時折り、近所の玄関先で寝ており、涼しい風は夏の風なんだと、陽当たりのいい場所を探していた。
一夜明けて、スーパームーンが空に輝くか夜の空が楽しみな朝、今日も誰かの誕生日、おめでとう、と、朝から祝い。
数ヶ月前に大田黒公園近くで苗を譲っていただいて、鉢植えしたカサブランカが強風で折れていた。背が伸び過ぎたカサブランカには、いつの間にか、つぼみがつき、花は膨らんでいた。差し木をして、補強をしてみた。茎は折れそうになりながら、今朝、静かに花は咲いていた。誰かに似ているな、我が子を思い浮かべ、花を眺めて、おめでとう。と、幸先のお祝いをしたい気持ちになった。