ピアソラ100周年で思うこと
昨年は、ベートーヴェン100周年。100年たっても、なぜか残念なベートーヴェン、と感じてしまった去年の秋でした。
今年は、ピアソラ100周年。三浦一馬さんのバンドネオンを聴いた。サントリーホールで、途中に話しはなく、ただ、ひたすら演奏される、ストイックな演奏ぶりに、聴き入っていました。
隣の列に座るおじさまは、酒を呑み、途中いびきをかくという、なんとも、マイペースな時間が流れていた。
タンゴが酒場で聴かれたらこんな感じで聴いている人もいるんだろうなぁと、想像してしまった。
拍手以外に称えるすべがなかったため、7拍子や11拍子や15拍子で拍手してみた。
年末年始はなぜかリベルタンゴばかり聴いていて、何やら乗り越えなければならない案件があり、リベルタンゴで乗り切った。
音楽に背中を押されることは、よくある。
アストル・ピアソラ(1921年3月11日〜1992年7月4日)いわずと知れたメロディーメーカー。
秋口から冬にかけて聴きたくなるピアソラ。
「2021年9月2日の三浦一馬さんのセットリスト」
○来るべきもの
○アディオス・ノニーノ
○フーガと神秘
○鮫
○忘却
○ブエノスアイレスの夏
○デカリシモ
○リベルタンゴ
○現実との3分間
○孤独の歳月
○ブエノスアイレスの冬
○「ファイズ・タンゴ・センセーションズ」より〜第5曲「恐怖」
○五重奏のためのコンチェルト
聴けばいくほど、旨味がますのがタンゴ。
秋の始まりにタンゴは、ピッタリです。
アーカイブなしの配信も行われていました。
サントリーホールは、小さな小さな一音も残響が残っていくため、無駄な力が抜けて、聴いていられた。
演奏者の皆さんは、
バンドネオン、編曲:三浦一馬さん
サックス:上野耕平さん
ギター:大萩康司さん
ピアノ、作曲・編曲:山中惇史さん
チェロ:宮田大さん
ピアノ:角野隼斗さん
でした。
生の音を聴き耳を立ててきいていた。
私信:どうやら、9月が始まってしまったようです。つい、2、3日前まで夏の顔した太陽が出ていたようですが、すっかり、秋めいて、読書が進みます。
最近、「人間の建設」という本を読んでいて、対話のセッションって、音楽的だなぁと思い、
「音楽ってなんでしょうね」
なんて、不意に問いかけたくなり、それぞれの音楽について、思うこと、考えていること、そんな話を作曲カフェで聞いてみたくなり、第一回目のゲストに今を生きる哲学者をお呼びしたいと思います。
もちろん、持ち込みの音源は、聴く時間を設けます。
日時は追ってご案内いたします。
それぞれの音楽が見出せる時間になりますように。
ご参加、お待ちしております。