四中、またね。
昔話をします。
私は昔からヲタク気質です。
すみません、良く言いすぎました。
私は昔からただの田舎者のヲタクで地元に住んでた時も学校に通いながら週7でアルバイトをして休みがあれば東京に行き、劇場や握手会に通うようなヲタクでした。
某48グループがまだ大きくなる前の初期時代のお話です。
その頃はまだヲタク文化がそもそも受け入れられてない馴染んでいない世の中でした。
いわゆる世間で言うおじ様しかいない中に私みたいな田舎者の女が混ざってるもんだから物珍しく思われてたんだろうし、メンバーにも珍しがられてました。
その中でも劇場に行くようなヲタクにしかわからないようなまだ選抜メンバーにも入ってない子が私の推しでした。
初めて1人で飛行機に乗って行った握手会で今まで思っていたこと、伝えたかったことを伝えました。本当に語彙力がゴミでした。
その時に「日の目を浴びてない私を遠くから探してくれてありがとう。絶対裏切らないアイドルで居るよ。」と泣いてくれたことが私の中では何年経った今でも覚えていて1番の忘れられない思い出です。
推そうと思った理由は下手くそな荒削りなパフォーマンス中でも嘘のない真っ直ぐな努力がしっかり反映されているような素直で嘘のない子だったからです。
本当にアイドルらしくない子でした。
「努力してない子と同じだと思われたくない」「嘘は嫌い。だって嘘は人を傷つけるでしょ?」
何でも思ったことを嘘なく言葉にするような子でした。
当たり前のことを当たり前に守って、何事にも正義感が強い子でした。
そんなこと言うアイドルなんてあの時代はもちろん居なくて、本当に変わってる子だなとも思いました。
それと同時に誇らしいなと思わされることばかりでした。
アイドルは必ず卒業というものが付き物でいつもヲタクは大きいライブがある度に推しが卒業するかビクビクしながらその日を迎えるのが定番。
私は応援して何年か経ち、活動についての相談してくれたりするような関係になり、少しは信頼してもらえてるのかな?と思えるような関係性になった頃の握手会。
「私がもし卒業する時があった時には必ず卒業ライブを見て欲しい。それまでは絶対選抜に入るために頑張るし、遠くに居ても届けるから最後は必ず来るって約束して欲しい。」と言われて鼻がツーンとしたあの感情は言葉にするのが難しい不思議な感情でした。
現実と嬉しさと寂しさと色んな感情が遠慮なく混ざり合うこともなく目の前からドンとぶつかってくるあの感じ。多分何回経験しても慣れないと思います。
結論、さよならが苦手な私は結局約束を守れないまま推しは卒業しました。
あの頃の私は本当に稚拙でした。ゲンコツ案件です。
何年経った今も未だに見送れなかった私を私は許せてないし、これからの人生徳を積んでもこれに関しては全く意味がなさそうです。
ぶっちゃけ、"ファンのうちの1人の約束なんて"と私も思うし、そう思えるような子だったら楽だったのにそうじゃないからこそ多分ずっと喉がつっかえてるようなそんな感じでいます。
むしろ噎せてます。
私はあの時から舞台に立つ人はいずれはお別れがくるという覚悟を持って応援しなきゃいけないという気持ちを先に持ってから応援するようにしています。
そして終わりは必ず後悔のないようにと思ってもいます。
それでもさよならは慣れないし、またねはプレッシャーな気もしてやっぱりお別れは苦手です。
4月15日 私の応援していた芸人コンビ 四中の第1章が幕を閉じました。
最初に知った時は、「いつかお別れがくるから仕方ないこと」と大人で居られていたはずなのに、日が近づくにつれて頭に浮かぶ度に蓋をしたり開けてみたりを繰り返したりして。
第1章が終わっただけって言ってること自体もだいぶ未練があるみたいですよね。EXILEなの?
今年のWは去年本当に悔しい思いしたから準決に進出する四中が見たかったっていうわがままを言いたいです。
四中が居なくなったら私は何を支柱にしたらいいのよ!っていうわがままも言いたいです。
ずっとコントメインでやってきた四中は最後に漫才をして幕を閉じました。
ずっと思ってるけど、四中はやっぱり変です。
こんなにコントやってきたなら普通最後は漫才じゃなくコントで終わるのよ、変です。
コーナーでどっちも同じくらいボケてんのよ、変です。
コントで使う小道具の量間違えて3倍作っちゃう人居らんのよ、変です。
ラジオで他己紹介してるのに自己紹介し出したりしてわけわからんのよ、変です。
変なところが山ほど出てきます。
でもそんなあまりにも変な四中が私は好きでした。
信念のあって、駆け引きのない、自分たちが面白いと感じるものにこだわりを持つそんな四中が大好きでした。
ネタから好きになってパーソナルな部分もいつの間にか同じくらい好きになって、好きになってからは全部のライブに行けました。
行けたはずなのにまだまだ足りないよって今日も思ってしまっています。
同じくらい熱くなったり悔しくなったりできたこの気持ちは本物だったし、そうさせてくれた四中には感謝しかないです。
私はまたふとした時にきっと寂しくなるし、四中のネタを見たくなるだろうなと思います。
四中の告知が遅すぎて他の芸人さんの告知で知るUPもメッケももうないのかと思ったりして今も迷子になったりもしています。
四中は唯一無二です。
だからもちろん代わりなんて居ないし、探すことは出来ないです。
だってこんな変わった芸人多分いないと思うから。
あー寂しいな。
生きてるうちに人とのお別れは色んな場面で何度も経験してきたはずなのに、こんなに慣れないものだなんて思わなかったな。
これは私が弱いのか私の好きに対する愛が大きいのかどっちですか?どっちも嫌だな。
あー四中を応援してて本当に楽しかった。
たくさん笑わせてもらっただけでももらいっぱなしなのに、最後に手紙と鮭の宝物まで作ってくれるなんて変だよ。
私が応援してる側なのにしてもらってばっかりだけど普通逆だよ。変だよ。
最後だと思うと少し行きたくなかったけど本当に行けてよかった。
初めてサインもらおうとして持っていったサインペンは本当に最後になる気がして結局使ってもらうことないまま持って帰ってきたけど、これでよかったのかもしれない。
ちゃんと最後にありがとうって言えてよかった。
舞台に立つことのない時間もあの二人は面白いことを考え続ける人間だと思う。
そんなところも四中らしい。
あーほんっと好きになってよかった!
ありがとうじゃ足りないけどありがとう。
第2章の時までサインペンは持っておくよ。
またね、四中。