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自戒 麻雀打ちコミュ強たれ!

前回のnoteを読んでるとわかりやすいかもしれない。

 今日もいつものマーチャオへゆく。
 待ち席に座るとスタッフBさんに上のnoteについて訊かれた。

 B「こういうのってなんで書こうと思うんですか?」
 さ「んー…(なんでと言われるとな~…)」

 と少し考えている間にBさんは呼ばれて業務に戻ってしまった。

 創作することに理由ってない気がするのだがみなさんはいかがだろうか。
 ただし最初に言っておくが、このnoteの創作理由は半分愚痴なのでご容赦いただきたい。




 程なくして席に呼ばれた。同卓者は対面が店で3本指に入ると私が勝手に思っている、年齢は一回りかもう少し上ぐらいの常連客。ここは歌舞伎町ではないが敬意?を込めて鉄強と呼ぶ。たまに話をするぐらいの間柄で、
 さ「(自分が放銃した)あの打牌ぬるかったっすわ」
 鉄「あれはやりすぎだったねw」
ぐらいのことを話す。あと煽りスキルが高い。


 上家下家はあまり見ない人だった。下家は風貌が20代に見え、つまり同年代かやや下と踏んだ。この下家がなかなかだった。いわゆるMリーグのような所作をするタイプの人。以後Mリーガーっぽいと呼ぶ。


 世間ではMリーガーのような所作をフリー雀荘ですると疎まれがちなようだ。ただ私個人の意見で言えば他人の所作はそんなに気にならない。

 のだが、このMリーガーっぽいはかなりの頻度でツモる牌を指に力を込めて盲牌しながら下腹部の前まで一度持っていき、それを手牌の右端に持ってくというさながら前田直哉氏バリのスタイルであった。Mリーガーじゃないけど。

 店のスタッフがこれを見たら牌を床に落とした時に壊す可能性があるのでやめさせるんじゃないかと思った。別に私に損はないしトラブルを起こしたくないので言わないが。




 1半荘目、オーラス親番に以下のような点数状況
  鉄強:41400
  Mリ:39600
  さっ:8100
  上家:10900

 ここから私が2000オールツモ和了でこうなる。
  鉄強:39400
  Mリ:37600
  さっ:14100
  上家:8900

 

 マーチャオはいつからだったか、オーラス親の3着やめが出来るようになった。私は点棒を確認してそばにいたスタッフにやめを宣言した。
 他に満貫放銃はダメ、上家に1000‐2000ツモられてもダメ、満貫ツモっても着アップしない、ということでやる気が起きなかった。

 すると鉄強が一言。
 「デジタル雀士だねぇ」





 まーーーー煽られている。
 
またちょっとムカつくのが中傷なのではなくトラッシュトークとして絶妙な一言である点だ。たぶん人によってはこれは煽りに入らないと思う。私は煽りにしか聞こえなかったが。
 
これやめる人の方が多いでしょ!




 (わたしの中で)事件が起きたのは2半荘目。東一局起家は鉄強。
 鉄強が先制リーチにMリーガーっぽいが追っかけリーチも、すぐに赤5pを掴んで放銃し鉄強が12000のアガリ

 東一局1本場、Mリーガーっぽいが南→西と鳴いた後に中を対子落とし、わたしが10巡目にこんな手をテンパイ。

 原点持ちの高め満貫両面待ち、当たり前のようにリーチなのだが、鉄強の河が非常に濃く、直近の手出しが3s→5sだったためヤミテンに刺さりそうな気がしていた。でも意を決してリーチ宣言して4sを切る。

 鉄強「ロン」


タンヤオ・ピンフ・一盃口・ドラドラ赤 インパチ

 4s切ったのがぬるいのは承知だが18000は聞いてない。
 
18000+一本場でなにがまずいって点数がこうなる。

 鉄強:56300
 上家:25000
 Mリ:12000
 さっ:6700

 55000点コールドのため東一局でゲームセットだ。せめて12000なら続行だったのに、18000を打ったのは激痛である。

 手牌だけ考えたら絶対にリーチだが、鉄強の河を考えたらちょっとやりすぎかなぁみたいなことを考えつつ終局後のあれそれを終え、鉄強の方へ顔を少し覗き込み、ちょっとばかしの恨み節を言った瞬間、間髪を入れずそれは起きた。


さっ「いや~12000までにしてくださいよぉww」
Mリ「ぼく小四喜テンパってたんですよねー!w」









いや知らんがな。



 まずお前は誰だ。知らんやつの和了ってない役満なぞ至極どうでもいいわ。それこそMリーガーっぽく涼しい顔で下に落とせよ。
 今ダマ18000振ってラスって私がちょっとピキってるかもしれない可能性考えとけや。きみ12000振ったのに3着で終わったの運がいいと思えよ。



 というのは9割冗談。
 なによりもストレスを貯めたのは、今この瞬間に会話の壇上に立ったのは私と鉄強という点である。そこに挑戦者現るのであれば今の跳満の和了や終局結果に触れるのは必須だ。触れてから自分の手牌の話をしだすなら自然だが、今この瞬間は君が話題を振って良いターンじゃない。

 こういうのって日常でも存在する。会話のキャッチボールを楽しんでいる、あるいは楽しもうとしている時に第三者が割って入ってきて、自分の話という名の豪速球投げてくる奴。取ってあげてボールをこっちが投げると取る気がない。こういう人間を私は会話泥棒と呼んでいる。本当に仲良くなれない。向こうから仲良くする気を感じないもの。



 フラストレーションを溜めながら私は瞬間的に、
 「中を対子落とししてましたもんねー」
と言った。我ながら良い返しだったと評価したい。当然だがこれに対する返答はない。お前が始めた物語だろ途中で止めるな。


 てか書いてて思ったが、親のヤミテン気配と字牌2副露の中対子落としにリーチ打つのは正解なのか…?




 3半荘目は私のバカヅキで55000点コールドのトップ。Mリのダブリーをかい潜っての和了からコールドまで勢いそのままなだれ込み。気分がいい。やられっぱなしではない。



 

 4半荘目、南一局に鉄強が局の最初からスタッフにタバコ吸うための代走を頼んだ。

 代わりに卓に座った女性スタッフAさん、このAさんは鉄強に(麻雀が)雑魚呼ばわりされている。もちろん最低限の人間関係があることと、鉄強は麻雀が強いと他が認めているからこそ成立するイジりであり、コミュニケーションを間違っているわけではない(と思う。言われている側がどう思ってる次第だが。私は雑魚ではないと思っている)。

 あと多分、認めたくないけどルックスが良いから余計に麻雀のほうを腐されるタイプな気がする。多くの人が持ってないものを持ってるから、持ってない人が戦えるフィールドではやっかみ半分に自慢されたり腐されたりするタイプな人。




 9巡目くらいに吸い終えて後ろに立っていたのだが、「一局打って!」とAさんに任せて他のスタッフと談笑していた。雑魚呼ばわりする割には任せているので、やはりなんだかんだ雑魚とは思ってないのではなかろうか、知らんけど。



 そのAさん、8巡目にドラの7mを切って和了へ視界良好、12巡目に以下の手牌をツモアガリ。

ツモのみ

 A「300‐500です」
 さ「テンパネ」
 A「あっ400‐700」

 誤った点数申告をすぐに訂正してあげた。自分が絡むところの申告ミスは気付いたら指摘するようにしている。(後のフリ)
 自分に関係ないところを指摘する、特に過少申告(横移動で3900申告してるけど本当は5200みたいな)しているときは、訂正すると振り込んだ側の反感を買う可能性があるので指摘しない。


 鉄強が席に戻り腰を下ろす。和了形を見て、牌を中央に落とし込みながら私の顔を少し覗き込んで一言。

 鉄強「かわいいね(笑)」
 さっ「wwwwwww」


 色んな意味を含んだ言葉だったと想像していて、センター試験もとい共通試験の現代文に出題されそうである。もちろんルックスの話と認識したら不正解である。
 たった一言で言外のコミュニケーションが取れ、先程の溜飲が下がる。





 ラスト5半荘目。
 オーラス5本場に以下の点数状況。
 自分:18100(親)
 上家:51700
 鉄強:20100
 Mリ:10100

 8巡目にMリがリーチ。
 テンパイノーテンで2着浮上の可能性があるため、ある程度は押しで終盤だけ厳しい牌は降りようと思っていたが、10巡目テンパイで私が切った1pにロンの声。


リーチ・赤 1pでアガリのためタンヤオはない


 Mリ「2600」

 自分:18100→15500
 上家:51700
 鉄強:20100
 Mリ:10100→12700


 なんとか3着終了…





 ではない。ここはオーラス5本場である。
 2600は4100のため正しい点数はこう。

 自分:18100→14000
 上家:51700
 鉄強:20100
 Mリ:10100→14200




 先程も言ったように自分に絡む点数申告の間違いは正すようにしている。。。。。
 しているが、ここで先程の心象の悪さを思い出す。せっかく溜飲が下がっていたのに。
 Mリが忘れていただけというのはわかる、わかるんだけどなぜ自らこの人の点数申告の間違いを指摘してラスにならなあかんのだという感情がムクムクと湧いてきた。もう2600払って終わりでいいか!!





 私は4100点を無言で差し出した。
 無言なのは心象の悪さへのささやかな抵抗である。
 未来のMリーガー、お願いだから察してくれ。


 


 Mリは5秒ぐらい止まっていた。



 わたし「5本場ですっ」



 叶わなかった。
 心が狭いので「っ」に、ほんの僅かに苛立ちを込めた。




自戒

 麻雀は見知らぬ人と4人で卓を囲むというゲームの特性上、相手の心象を悪くすべきではない!
 
今回のような露骨に着順に効く場面で、ミスに気付いてるのに訂正されない可能性が上がってしまう。私が歯の抜けたジジィなら2600渡して集計ボタンを押されて終わりである。世の中そんなにいい人ばかりではない。
 巡り巡って自分が損をすることのないようにしたい。


 また、自分の一挙手一投足が同卓者にどう思われるかは注意したい!
 Mリーガーっぽい人はもしかしたらそんな所作になっているとは気付いてなかったかもしれないし、不要な所作は煙たがられがちということを知らなかったかもしれない(別に私は煙たがってないけど)。

 ただ、打てる雰囲気を出すなら点数計算およびオーラスの条件計算は出来て然るべきだし、いらない反感を買うよなと思った。
 不得意なことは不得意な雰囲気を出しておいたほうが周りも対応する準備ができるし、一言断りを入れておけば印象は良い。

 あと麻雀でなくても場を読むのは大事。みなさんも会話泥棒してないだろうか?



 結局のところ、Mリーガーっぽい所作をするのが悪いのではなく、それを知り合いとのセットやファンが集う店でなくフリー雀荘でやるような人間は、残念ながら周囲があまり見えない人間が多いという話だと思う。

 また、Mリーガーっぽい所作をする人と周囲が見えない人は全くイコールではない。別の機会にしたためたいが、以前に伊達朱里紗さんのイベントに参加したことがあるが、所作はそれっぽいけどストレスフリーに遊べる人ばかりだった。



 同卓したおよそ3時間弱、コミュニケーション能力の大切さを痛感したひとときだった。
 全麻雀打ち、コミュニケーション強者であれ。

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