娘役
子どもにピアノを教える中で必ず「歌」うことを一緒にします。
ソルフェージュと言われるもので、
音楽の基礎づくりの手段と言いますか、
弾くことと同じくらい大切です😊
教えに行ってる大学は幼児教育なので、
ピアノはもとより、童謡もたくさん歌います。
このコロナ禍、歌ってはいけない事になり、しばらく歌うことはしませんでした。
が、
段々落ち着いてくると、「学校ではマスクして歌ってるよ」とか、
学生たちは実習先で、「現場では歌っているので、学生さんたちも練習お願いします」と言われるようになり、
一年ぶりに歌った昨年5月。
なんと、声が出なくなっているではありませんか!
これはまずいと思い、昨年8月から歌のレッスンに通い始めました。
先生は、かつて一緒に授業で組んでいた素晴らしい歌手。
たった5分のヴォイストレーニングを受けただけでビックリするような声が出る、魔法のような授業を私も受けたい!と、以前から思っていました。
念願かなって最初のレッスン。
なんだ?これが私の声なの??
向こうから自分の声が聴こえてくるんです。
何で今まで歌わなかったんですか?
もったいなかったなぁ!
って、お世辞を言ってくださいました。
それに気を良くした私は、まだまだへたっぴなのに、今年1月、発表会でイタリア歌曲を2曲歌いました。
人前で歌なんて絶対恥ずかしい!
って思っていたのに平気でした。
気持ちよかったんですとっても!
それから半年間、
イタリア歌曲を歌い続けてきました。
そして昨日、レッスンが終わってお茶しながら
「本当に歌やってたら良かったのにねぇ。
オペラの娘役なんてピッタリの声よ!
でももうねぇ、娘役って歳じゃ…
ねぇ…あははは!!!」
ステキなソプラノで笑う先生。
嬉しいやら可笑しいやらでした。
まあ、60過ぎて娘役はありえないけど、そのつもりで一人で歌うことはできるわけだしね!
と言ったら、じゃ次の発表会は
『O mio babbino 』(私のお父さん・プッチーニ)歌いましょう!
って、やはり娘役か🤣