頂いたチャンス
6年前、娘が大学院を卒業し大阪に戻ってきた。
1年ほど経ち娘に演奏の仕事が増え始めた頃、私は演奏の仕事を辞め、家族のサポートをすることにした。
娘は仕事(曲数)が多くて、家にいる間は練習しているので、私の弾く時間が無くなったこと
夫と娘の本番に合わせて様々段取りをしなくてはならないこと
など自分に「言い訳」を作り、コロナ禍も相まって自然に演奏の仕事から外れていった。
今回は娘の本番が主催者側の勘違いでダブルブッキングしたお陰?で、私がピンチヒッターを引き受けることにしたのだ。
この歳で5年のブランクはキツかった。
新曲はなかなか頭に入ってこないし指もついてこない。
本番1週間前はほとんど家事ができなかった。
食事も外食か惣菜を買って済ませてもらった。
もちろん掃除などできない。
お陰で部屋の中でGや変な虫やイモリに出くわす始末。
それにしてもだ。
弾けることってこんなに幸せなことだったんだ!
ピアノに向かう時、思わずにんまりしてしまう。
そのままのテンションで本番に乗る事ができた。
今回のオーケストラは、色々なご縁があって集まった奇跡的なメンバーで構成された。
こんな人たちの中で弾けるなんて夢のようだった。
今週末は家族3人で弾いたり喋ったりのファミリーコンサートを予定している。
午後の部はお茶付き。
夜の部は打ち上げ付き。
もはや弾くより後の事が楽しみ!
子育て期は弾く仕事も教える仕事も家事もこなせていた。
若かったんだなぁ!!
若いって素晴らしい✨✨
今は何をするにも時間がかかる。
だから何かを削っても弾ける環境は大事にしたい。
せっかくまたチャンスがやってきたから。