歌がうまい人って、どんな人?
はじめに断っておくが、私自身は何でもないただのOLである。
たまにゴスペルを歌って、たまにボイトレを受けているだけの、ふつーの素人である。
一応小学生の頃は合唱団に所属し、高校三年間聖歌隊に所属し、一瞬音大の声楽科を目指すも挫折。
普通の大学に進学し、大学生~今までゴスペルを歌っているので、まぁ多分一般的には上手い方に入るとは思う。
しかし、自分の声だけで飯を食っていけるほどのカリスマ性もセンスもない。
ただ、スキルだけは異常なほど身についた。
だから、センスもカリスマ性も持ち合わせているのに、スキルがなぁ…と思うボーカリストを見ると
もったいない!!もったいなさすぎる!!
と思うのだ。
なので、私の異常なほど身についたスキルを自己満足的に垂れ流していこうと思う。
1.声ではなく息で歌う
声を張り上げているボーカリストはとても多い。
それを続けていると、いつか喉の寿命が来る。
一方、息をたくさん吐いて声を広げると、とても楽に高音が出る。
ただ、これは直々に指導を受けてもめちゃくちゃ難しい。私は習得するまでに1年以上かかった。
2.口腔内は自前の拡声器である
では、吐いた息がそのままストレートに届けばいい歌になるのか?
もちろんそれだけでもかなり素敵な歌声になるし、そういう出し方をするときもある。
でも音色に変化がなく、ただ上手いだけで終わってしまう。
そこで変化をつけるために必要なのが「口腔内での息の響かせ方」である。
息をどこに反響させるか、更に言えば、息と音声の比率をどう調節するか。
それをマスターすればするほど、声にバリエーションが出てくる。
このフレーズはこれで歌った方がカッコイイなとか
ここで息吐ききって、ブレスしてこのロングトーンに備えようとか。
実は歌っている時ってかなり頭で考えることが多い。
ただ、これはマスターするのにめちゃくちゃ時間がかかる。
私はすでに4年以上ボイトレを受けているが、未だに完璧にコントロールできた!と思う時はほとんどない。
というわけで、まぁ要するに何が言いたいかというと
ボーカリストって難しいんだよ!!
ってこと。
だから、ステージの度に成長がないボーカリストを見るととても残念だし
逆にすごい上手くなってるボーカリストを見ると、ちゃんとレッスンしてるんだなぁと嬉しくなる。
おそらく元々持っているセンスだけで成長しつづけられる人はごくごく一部の天才だけだと思うのだ。
私の師匠も元プロ演歌歌手で
今はレビューショーの座長をやっており、演歌もシャンソンもジャズも何でも歌いこなせるとんでもない方なのだが
未だに「師匠の師匠」に教えを受けているらしい。
師匠のように、たゆまず進化し続けるボーカリストが少しでも増えてくれたらいいなぁと、ほんのり思うただのOLであった。
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