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確定申告奮戦記2020

終わった…。ようやく終わった…。

まさか確定申告にまる2日もかかるなんて思ってもいませんでした。
来年の自分への戒めのために記録を残します。

思い返すと昨年はまだ会社員だったので、確定申告といっても医療費控除の申告しかやったことありませんでした。
確定申告書等作成コーナー」を利用して、源泉徴収票の内容を丸写しして、あとは家族分の医療費明細を入力するだけ。量こそ多かったものの頭を使うことはほとんどなかったんです。

今年の3月に個人事業主となり、確定申告用にfreeeを導入。9月ぐらいまでは定期的にレシートの入力もしていたので、残りのレシート入力は3ヶ月分ぐらい。銀行もクレジットカードも連携していたので明細も勝手に同期。『こりゃあ余裕だな、半日程度で終わるわ』とかタカをくくっていました。

しかしフタを開けてみると…

銀行明細が一部同期されていない

まず、これが最初の衝撃でした。

freeeを開かなくなった9月以降になぜか銀行明細の同期がエラーとなっていました。まったく別の銀行業務やってたときにパスワードを変更してしまってたみたいです。エラーをクリアして同期を取ってみたところ、9月から11月の3ヶ月分の銀行明細がfreeeに反映されていない!!!
何度か同期しなおしてみましたが一向に改善する気配はなかったので、仕方なく手入力しました。経費分だけ(←これが勘違い)。

決算書の数字がおかしい気がする

とりあえず溜まってた3ヶ月分のレシートを仕訳して、銀行、クレジットカードの明細も仕訳しました。

経費分だけ。そう、経費分だけ…。

私は銀行にしてもクレジットカードにしても、仕訳をするのは仕事上で使ったお金だけで、プライベートで使ったお金とか単にATMから引き出したお金は無視していいものだと思っていました。
freeeが『未登録の明細が◯◯件残っています』って教えてくれていたのに、『そりゃプライベートで使ったお金だもん、経費には計上できないっしょ』とかfreeeを上から目線で見ていたのだと、とっても反省しています。

間違いに気づかないまま、確定申告作成画面で確定申告書と決算書を作りました。そうすると貸借対照表の「未払金」という項目がマイナス表記になっていることに気がつきます。
『「未払金」なのにマイナス表記ってどういうこと?意味がおかしくない?これってありえるのかな?』
ググってみるとやっぱり、「未払金」がマイナス表記になるなんておかしい、仕訳が間違ってる、全部見直せ、みたいな検索結果が。
でも、どこがどう間違ってるのかさっぱり分かりません。freeeのヘルプでしらると『総勘定元帳というのを確認しなさい』とのことだったので、総勘定元帳を確認しました。そしてようやく

・今期初めて個人事業主になったのでfreeeに期首残高の設定が必要だったこと
・銀行とクレジットカードの、銀行からの引き出し/銀行への預け入れやプライベートで使ったお金の明細もすべて仕訳しないといけないこと

に気づきます。
預金引き出しや預け入れは「預金⇔現金」という仕訳が必要だし、個人事業主がプライベートで使ったお金は「事業主貸」、本業以外で得た収入(今年の場合はコロナの定額給付金とか)は「事業主借」という仕訳が必要だったんですね。

freeeが教えてくれたとおり、期首残高と全明細の仕訳をやり直しました。すると、期末預金残高も未払金も貸借対照表と実際の金額がピッタシ合うじゃありませんか。freeeすごい、まじ神。

マイナンバーカードの暗証番号なんか知らない

無事に確定申告書と決算報告書を作ることができ(ここまでまる1日)、あとは出すだけ。freeeから直接、電子申請ができるようだったのでやってみました。できませんでした。
マイナンバーカードが必要なようです。昨年の確定申告はID・パスワード方式で申告したんですが、調べてみるとID・パスワード方式は「確定申告書等作成コーナー」以外では対応していないようです。

がんばってfreeeに入力した内容をあらためて「確定申告書作成コーナー」に入力しなおす気力はありません(特に医療費控除の家族全員分)。
仕方がないので、マイナンバーカードで対応することにします。とは言え、マイナンバーカードの暗証番号って何だっけ…。そもそもそんなの設定したっけ?試しに思いつく限りの暗証番号を入力してみましたが、見事にロックがかかりました。

もうこの時点で心折れそうでしたが、役所に行くことにします。月曜日、しかも次の日は天皇誕生日で休み。すごい人です。密です。もう1時間は待たされているであろう人たちのチリチリとした空気感。実際に役所の職員に怒鳴ってる人もいました。怖い。
私もずいぶんと待たされましたが、どうにか手続きは終わり無事に暗証番号を変更できました。

カードリーダどうしよう

昨年はID・パスワード方式で申告したので、カードリーダは持っていません。さらに私のスマホ(Huawei)はICカード読み取りに対応していません。妻のスマホ(Galaxy)はICカード読み取りに対応していたので、妻のスマホを借りて申告を進めようと思いました。
とは言え、これまでいろいろとあったので、すんなりいくとは思えない。ICカードの購入も考えましたが、なんか悔しい。だけど保険が欲しい。

そういえば!

近くに住む友人が定額給付金の申請の際にカードリーダを購入したのを思い出します。
ちょうど在宅勤務だったようで家にいるとのこと。役所の帰りにカードリーダを借りに行きました。本当にありがとう。

家に帰って、まずは妻のスマホにfreeeアプリをインストールしてマイナンバーカードの読み取りを試します。ダメ。なんかエラーが出ます。だけどもうくじけません。

友人から借りたカードリーダをMacに繋ぎます。認識されません。Mac非対応でした。ここもぜんっぜん想定内です。
子どものゲーム&YouTube鑑賞用になっているSurfaceを借ります。繋ぎます。認識されません。ドライバもインストールしているはずなのにダメ。なんで?
いろいろと調べて公的個人認証サービスのポータルサイトに注意書きがあるのを発見しました。どうやらドライバ以外にもう一つソフトが必要だったようです。

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「PC/SCアクティベータforTypeB」をインストールしたら、無事にカードリーダを認識してくれました。

その後もちょっとした紆余曲折はありましたが、都度調べながらちまちま対応し、ついについについに確定申告の送信が完了!!!!!
ここまでまる2日。確定申告が終わったあとに飲むビールは格別すぎました。

2021年分の確定申告をする自分へ

freeeは定期的に開きましょう。同期エラーが起こってたら早目に解決するために。
月末にはfreeeを見直しましょう。すでに2月だけど。今からでもやりましょう。レシートを仕訳するのはもちろんだけど、銀行明細とクレジットカードの明細も全部仕訳が必要です。freeeの自動仕訳にしたがっとけばほぼ大丈夫です。
カードリーダをどうするか決めないといけませんね。できれば買いたくないけど。確定申告以外に使う用途ができれば考えてもいいかもしれません。
今回の経験があるので、次回は大丈夫かと思いますがワケ分からんくなってもどうにかなります。freee優秀なので。

※念のために断っておくと、ここに書いているのはあくまでもfreeeを使った場合の確定申告で私の身に起こった出来事です。他の会計ソフトや確定申告書作成コーナーはどういった仕組みかわかりませんのであしからず。

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