【音楽】Ghosts
ギター
気温が下がってきていくらなんでももうぼちぼち秋になるんじゃねぇの?という希望を抱きつつしかし、未だに30℃超とかって日もちょびちょびあるのでそのたびにぐったりするのだが、そうは言いながらも季節柄、秋の風を感じたくて仕方がない私は最近、またちょっとギターを触ったりしている。
Marc Ribot
私にとってギタリストといえばMarc Ribotなのであるが、この人がサックスプレイヤーAlbert Aylerの"Ghosts"をカヴァーしていて、これが秀逸。Aylerのあの特有のふらふら感、ぐらぐら感、掠れ、震え、泣き、絶叫するような音を、古く使い込まれた傷だらけのギターで再現している。
Albert Ayler
フリージャズといえばOrnetteみたいな空気もあるけれど、私個人としてはAylerの方が好みである。
人間臭い。弱く、疲れて、でも生きる事を熱望しながら暮らすそんな、ごくありふれた人の匂いがする。
テーマとなるメロディが、変容し崩落し姿を失くし再構築されてまた再生する。
こういう短い主題をわずかに変化させながらどこまでも繰り返す、面白いなぁと思う。
人の生活ってそういうものなんじゃないだろうか。
たとえ短くても
きっと秋は来る。そう信じたいなぁ。