【エッセイ】好感度
カズレーザーと学ぶ
という番組が好きで、毎週録画だけはしているのだがここしばらく多忙で全然観ていなかった。
で、昨夜、なんとなく疲労があったので軽く食事をした後、椅子に座ってぼんやりしていたらふとそのことに気づき、少し前の録画を再生してみたところ、おそらく、映画の宣伝を兼ねているのだと思うけど、新垣結衣と磯村勇斗がゲストで出演していて、番組のテーマのひとつとして皮膚ガスすなわち体臭の話題が上がっていた。
人間かなり様々なタイプの皮膚ガスを発生しているらしくて、専門に研究をしている大学教授が解説をする回で、なかなか興味深かったのだが、とりあえずその内容は脇に置いといて、自分的にほほぅと思い当たったのは番組ゲストのガッキーといっそんである。
いちいち漢字でフルネームを記述するのはめんどくさいので馴れ馴れしいのは承知の上でダチ呼びをさせてもらう。
ガッキーといっそんである
テーマが体臭についてという微妙なもので、人間から発するアンモニア臭とか加齢臭とか法律で規制されているようなタイプな悪臭とかというややデリケートな話題、例えばこういう話を私が勤務している職場なんかでいきなり始めたら、ことさら匂いなんか気にする必要もない、なんなら職場自体が3K で「臭い汚い危険」と、臭いのがあたりまえみたいな事になっているのにも関わらず、いい年こいたおっさん連中であっても瞬時顔をしかめたり能面のような無表情になったり怒り出したりというどちらかというと、マイナス感情が外に出るんじゃないかと思う。
が、である。
いわば公人のような扱いになって、人から観られる、体裁を気にするというのがあたりまえの芸能人の中でもまたトップクラスで人気の高いこのガッキーといっそんは、どんな悪臭の話をされてもまったく嫌な表情を見せないのである。
ガッキーに至っては興味津々で、原因とか対策について教授に質問を始めたりしている。もちろんある程度のシナリオがあってそれに沿って番組は進行しているのだとは思うが、それにしてもこの態度というのはすごく好感が持てるのである。
そこで気がついた
ガッキー&いっそんに限らず、たとえば最近ひっぱりだこの芦田愛菜とかにしても、この手のバラエティ番組で微妙な話題だとかちょっとイキったしゃらくさいガキにやや失礼気味なことを言われたりしたときにも、少なくとも表面上は態度を変えず、笑顔で対応したり、むしろ面白がってみせたりという対応をしているのをよく見るのでありこういうことがいわゆる「好感度」爆上がりの要素として重要なんじゃないかと。
他にもやはり最近ものすごく評価の高い北川景子なんて女優さんはテレビドラマで主演し始めた当初などはまだ、バラエティ番組に出演した時に、わりとストレートに気持ちが顔や態度に出ていたこともあったのだけど、ここ最近はどんな報道、どんな番組を見てもそういうことはなく、極めてソツのない、好感度の高い対応をしていると感じる。
もちろん我々のような一般民間人の労働者がそんなに高感度を上げる必要もないし、身の回りにもそんな奴ぁいないのだけど、エンターテイメントの世界ってのは人気が出てナンボではあろうし、仕事を受ける営業活動面からも好感度ってのは大事なわけで、ガッキーもいっそんもまなちゃんも北川さんも、人気の出る人ってのはやっぱこういう面でもプロフェッショナルに徹するのだなぁと感心した次第。
結果的に
眠気に負けて録画を全部観終わるには至らなかったので、週末にでも下品にゲラゲラ笑いながら皮膚ガスについて学ぼうと思っている。