【FX】USD/JPYロング利確【株】8306+,7203&6723含み損継続
前回
【概要】
トレードは全部継続、保留。
春闘に関しては大企業がかなりの割合で満額回答を出し、平均5%を超える結果がでるようである。
これは非常に良いことで、特に若年層にお金が回るってのは、重要なことである。
問題はこれがこの先もずっと持続できるかどうか、中小企業にまでいきわたるかどうかであり、これが確認できないうちに国の金融政策を緩和から引き締めに変更してしまうと、国の経済はめちゃくちゃになる。
マイナス金利解除失敗の過去
過去、日銀はゼロマイナス金利解除に2度失敗している。その時の状況と現在の状況はよく似ている。
簡単にいうと、アメリカが金融引き締めから緩和に移行する時、すなわちアメリカの景気が減速を始めた時期で、利上げから利下げに転じた時期である。
今回もアメリカの株価は凄まじい勢いで上昇し、ここしばらく史上最高値を更新しているが、これを抑え込もうとしてFRBが利上げを行い、景気を減速させる手段として利上げを停止しているのが現在。
思惑通りにソフト・ランディングすれば素晴らしいことだが、何かを引き金に急落を起こしたらこのバブルは崩壊する。
【余談】
個人的にはそれが起きるとすれば好調すぎるAI関連が引き金になる可能性というのを考えている。
半導体もそのひとつなのだが、私は日本の半導体個別株をほんのちょっと現物で持っているが、それ以外は基本的にSOXに連動するETFのみで、現状の半値以下まで急落してもまだ利益が出る状態なので、保留としている。
今、アメリカのAI関連に手をだすのはかなりハイリスクだと思う。なんとなく調整してきているので、買うのならかなり深く下げた時に極小のロットでコツコツトレードするべき。将来性という意味ではかなりいいセクターではあると思うが、とにかく「今」ではないと思う。
ともあれアメリカの経済が崩壊して日本に影響が出ないわけがないのだ。
株価急落の上に利上げのための業績悪化、賃金を上げるために企業は値上げをし、物価は桁外れに上昇する。そうすると消費者の生活は当然困窮することになる。
・賃上げ→消費意欲向上→供給不足→物価高等→企業業績向上
これが正しいインフレのサイクルである。
・業績悪化→賃上げのための値上げ→消費意欲減退→企業業績悪化
これは企業が業績を上げなくてはならない、すなわち業績が悪い中で値上げをし、結果的に更に業績が悪化するという最悪の物価高騰のサイクルであり、インフレではない。
当然こうなれば、企業はものを売るために最終的には値下げをしなければならず、更に業績が悪化し賃金の上昇は止まる。そしてデフレに至る。
こんなふうに逆戻りしては困るのだ。特に若年層にはお金を行き渡らせ続けなければならないのだ。
マジで、今現在はこの判断の分岐点である。
来週の日銀金融政策決定会合からFOMCに至る日程は相当に神経質な相場になる。
日銀の判断
現在の植田総裁は、この当時の失敗に終わった金融引き締めに対して非常に慎重な判断をした人で、ゼロマイナス金利解除に対して反対した数少ない審議委員のひとりである。
おそらく、その失策のことは強烈に記憶にあるだろうし、今回も慎重の上にも慎重に判断するだろうから、彼のゴーサインは信頼できると思うのだが、逆にゴーサインを出すときというのは、全ての条件がデータとして実証されたときであると思う。少なくとも憶測や推論で強行する人ではない、と思うし、そうであってほしいと思う。
無責任な憶測報道がいかにも市場がそれを期待しているかのようなことを叫んでいるが、そんな外野の野次には耳も貸さないでもらいたい。
と、そんなこんなで今週もトレードは終了。
来週、FOMC終了までは、寄りで瞬間的に取れそうなシーン以外手を出さない予定。
含み損はありながら、今週も実現損益的にはプラスで終了。
【FX】
早朝にかなり上昇してきたところを全ポジション利確。
【FXポジション】
USD/JPY ロング 146.9500→148.2814利確
同 147.5800→148.2814利確
【株】
日経平均は、前日比わずかにマイナスで引け。
6723ルネサス、7203トヨタ共に前日比プラスで含み損減少。
寄りで8306三菱UFJを買い、最初は勢い良かったのだが、徐々に押し込まれて引け前に微益で利確。