新卒採用・未経験採用で企業が主に見ている3つのポイント
僕が色々な企業の人事の方と話した結果、
おおよその企業が
新卒や未経験者などの
ポテンシャル重視人材
の採用基準として、
主に見ているポイント
ってこんなところだよね。
と、まとめたことについて、
今回は書きたいと思います。
僕が思うポイントは3つ。
①一緒に働きたいと思える
②利益を創りそう
③伸びしろがありそう
競争の激しい
有名企業、人気企業や、
専門知識を求められる職種
などは除いて、
おおよその企業は、
だいたい、この3つを
選考でクリアできれば、
内定がグッと近づくと思います。
それぞれ、説明していきます。
①「一緒に働きたいと思える」
これは、
「話をしていて気持ちの良い人」
「会社の価値観・考え方にあってる人」
つまり、その会社という法人と、
友達、親友関係になれるような人。
といったイメージです。
その会社にとっての「いい奴」です。
では具体的に、
「一緒に働きたい」
と思ってもらえるために、
どうすればいいかと考えたいと思います。
まず、どんな人とだったら、
一緒に働きたいと思いますか?
そのように、
「相手の立場にたって考える」
という習慣を持つことが、
とっても大事になります。
「気持ちのいい人」だったり、
「話の合う人」だったり、しませんか?
まず、「気持ちのいい人」
と思ってもらえるには、
最低限のマナーが
できることが重要です。
「見ため」 「挨拶」 「言葉遣い」
の基本はもちろん、
「遅刻」は、
どんな理由であれ、マイナス評価です。
時間に対する厳しさについては、
学生と社会人とでは、
捉え方に雲泥の差があります。
『時間厳守』
ということだけは忘れないで下さい。
「話が合う」というのは、
その会社の価値観と合うという意味です。
別に、面接官と趣味が合う
という意味ではありません(笑)
そういうことが、
得になる場合もあるとは思いますが、
そんな偶然を、ねらうのは無理なので、
会社の価値観をしっかり把握していきましょう。
会社の価値観は、
「企業HP」「採用サイト」にはもちろん、
「採用セミナー・企業説明会」などでも、
おそらく伝えられているはずです。
その企業が、どんなことを大切にしているか。
分かりやすいのは、
企業理念や、
それに基づいた行動基準のようなものですが、
見当たらなくて、分からなかったら、
セミナーや説明会で、普通に、
「御社が大切にしていることは何ですか?」
と聞いてみれば、良いと思います。
その会社の「大切にしている価値観」を、
捉えることは重要です。
「挑戦すること」
「誠実であること」
「成長すること」
などなど、
その会社が
特に大切にしている価値観は必ずある
はずです。
それを、しっかり見つけてください。
ちなみに、
よく学生の皆さんが
間違ってハマリがちなのが、
その会社の社会貢献活動に
価値観を見出してしまうことです。
社会貢献活動も、確かに
その会社の価値観の一つではありますが、
これは、会社のイメージ作りを考えた
戦略の1つであることが多く、
その会社が大切にしている
価値観のコア(核)ではないので、
そこは就職活動において、
スルーしていいレベルのものです。
その会社のメインとしている
事業活動の中において、
大切にしている価値観を
見つけ出してください。
そしてココからが重要です。
その会社が大切にしている価値観を捉えたら、
それに合うであろう自分の行動エピソードを
引っ張りだすのです。
うまくいかない人の大部分は、
会社の価値観を捉えても、
「共感」レベルで止まっています。
例えば、
その会社の大切な価値観が
「挑戦」だと分かった。
で、いざ面接の時に、
「御社の挑戦を大事にする姿勢に共感し、
私も、ここで色々な挑戦をしてみたい!
と思いました。」
以上・・・
で、終わってしまうということです。
極端な例ですが、本当にそういうことが多い。
大事なのは、「挑戦」だと分かったら、
過去の自分の行動において、
「挑戦」した具体的エピソードを探し出し、
そのことを語れるようにして、
「だから御社と合う」
という説得力をつけることなのです。
その具体的エピソードを、
どれだけうまく引っ張りだせるかが勝負です。
具体的エピソードが無かったら、
「その企業への就職を諦める」か、
「今からでも作り出す」か、です。
実際に行動しておらず、
考えも、想いもないエピソードを
ムリクリ作ることも、
内定をもらうという結果に拘った場合、
完全否定はできないのですが、
私は、お勧めしません!!
面接時にボロが出やすいこと。
仮に入社できても、
本当の自分ではない自分を
認められた訳ですから、
会社と自分との間でギャップが生まれ、
苦しむことになります。
ついた嘘を、
ずっと引きずっていかなければならない
苦しさもあります。
本当の自分で勝負しましょう!
②「利益を創りそう」
これは、
「かしこさ(地頭の良さ)」
「行動力」
「成果を出す成功体験を積み重ねている」
まとめると、
「入社後に成果や成果を出しそうな臭い」
ってことですね。
「かしこさ(地頭の良さ)」
については、
正直、すぐにどうにかなる訳ではありません。
幼児の頃から決まってしまう要素
でもあると言われています。
では、全くどうしようもないかと言うと、
そうでもありません。
考える訓練をすればいいのです。
企業で必要なかしこさは、
受験勉強のような記憶力のかしこさよりも
「考える力」の方が重要
だと自分は痛感しています。
学歴が低くても、
成功している人は、
受験勉強ができなくても、
考えて行動する力に優れています。
自分がこれまで多くの人を見てきて、
地頭は、大人になってからでも、
考える機会が多ければ多いほど鍛えられる。
そう確信しています。
幼児に決まる頭の良さがあるのは
事実だとは思いますが、
就職活動や社会人になって
ある程度の結果を
得られるだけのかしこさは、
十分に大人になってからでも
鍛えて身につけられます。
たくさん実例を見ているので、
間違いないと思います。
意外と
いわゆる勉強できるっていう人の方が、
変に知識だけがあるからか、
すぐ簡単に結論出して、
よく考えていない場合も多いんです。
宝の持ち腐れ!!です。
では、考える訓練とは、
どういうことをすれば良いか。
ズバリ問題解決です。
自分の身の回りの問題について、
どうすることが解決につながるかを考えて、
論理だてて整理すること。
この回数を増やすことです。
問題解決の考え方については、
渡辺 健介さんという方が書いた
「世界一やさしい問題解決の授業」という本を、
一度読んで見てください。
この考え方を習慣化すると、
社会人に必要とされる
「かしこさ」が身につきます。
同じく渡辺 健介さんが書かれた
「自分の答えのつくりかた」
もオススメです。
共に、非常に読みやすく、
本質をシンプルについている本なので、
一度、読んでみることを
心からオススメします。
これを読んで、
自分の身近に起きている問題の
解決方法を考えてみるのです。
そして考えたら
実際にやってみる!
これが行動力です。
で、行動した結果、
うまく行けば、それが見事、
成功体験になります。
ただし、一回でうまく行くことって、
たいした問題では無かったということが、
とっても多いです。
社会人においての問題というのは、
簡単に解決することが、まず無いので、
実は、社会人の面接官たちは、
失敗体験エピソードが大好きです。
つまり、
その問題に対し、
問題解決方法を考えて、
色々試して失敗しては、
なにくそ、どうしたら良いか!と、
改めて問題解決方法を
考えて、行動して、考えて、行動して、
やっとこさ成功した。
そんな成功体験が積み重なれば、
「利益を創りそう」な臭い
を出す事ができます。
いわゆる
PLAN(問題解決の計画)
↓
DO(実行)
↓
CHECK(評価・検証)
↓
ACTION(改善)
↓
PLAN(問題解決の計画)
↓
・
・
というPDCAサイクルを回して、
問題解決して成功する体験を、
創ればいいのです。
「そんなこと、今からでもできるんですか?」
という質問も出てきそうですが、
間違いなくできます。
自分の周りに、
何の問題も無いなんてことは、
まず無いですし、
就職活動そのものも、
そんな簡単に行くものではないので、
進めるにあたり、問題だらけだと思います。
就職活動を問題解決を考えるのに
利用してしまっても良いと思います。
できれば、就職活動以外の部分でも、
何かやってほしいのが本音ですけど。
実際に考える時のポイントとしては、
紙に書いてみることです。
問題は何か?
その問題について、
できることは何か。
何でも書いてみる。
そして着手容易性(行動のし易さ)
労力対効果(労力に対する効果の大きさ)を考えて、
行うことの優先順位を、
見える化しながら決めていく。
※このあたりのことは、
是非、先ほど紹介した本を一読してみて下さい。
スッと腹に落ちます。
その後は、決めたことを行動する。
行動してうまくいかなかったら、
また紙に書きだして、
行うことの優先順位を決めて行動する。
こうして、できあがった成功体験は、
まさに、自身の力、自信となり、
その力と自信は、
受ける企業に対する「価値」となります。
問題を自分で見つけ、自分で考えて、
アイデアを出し、
失敗をおそれず行動し、
成功するまでやり続け成功する人。
つまり、その企業にとって、
「利益(付加価値)を生み出す人」
と判断される訳です。
是非、自分の身の回りに起きている
問題を探し出し、
解決する方法を考える訓練を積んで、
実際に行動し、
失敗を重ね成功したものについて、
語れるようにして下さい。
③「伸びしろがありそう」
これは、
「健康」
「素直」
「失敗、挫折があるけど、立ち直っている」
「PDCAサイクルをまわしている」
など、
ズバリ、
「継続して学ぶ態度と能力を持っている」
ってことです。
「健康(タフ・丈夫)」「素直」
があって、
更に、
「失敗、挫折があるけど、立ち直っている」
「PDCAサイクルをまわしている」
という、
「利益を創りそう」でも書いた部分
があれば、十分です。
「健康(タフ・丈夫)」
というのは、
身体と心と両方においてです。
体力的に自信の無い方や、
障害などがある方が、
ダメだと言っている訳ではないので、
そのあたりは誤解が無いように
してほしいです。
そういう方達には、
そういう方達に合った働き方の形が
あるからです。
僕が伝えたいのは、
「健康(タフ・丈夫)」ということも、
アピールポイントになるということです。
心身のタフさ、丈夫さに自信があるなら、
エピソードを添えて、
きちんとアピールしておいて
損はないと思います。
例えば、
「体力もかなり使うアルバイトで
厳しい指導を散々受け、
10人同期のうち8人辞めた中、自分は残った」
など、
具体的に心身のタフさ、丈夫さを
示すエピソードがあれば、
それは十分に宝物エピソードです。
そこまでの具体的エピソードが無くても、
普通に「健康である」ことの重要性は、
理解しておきましょう!
大事な面接やセミナーの日に
体調不良になってしまった場合、
学生やフリーターの皆さんからすれば
「仕方ないことだ」
と思うかもしれませんが、
企業側の見方は結構シビアで、
体調管理ができていないことを
マイナスとする企業は多々あります。
※コロナなどのウィルスに感染するとか、
手術が必要な病気にかかるなど、
特殊な場合は、当然例外です。
実際の仕事の場面を想定し、
例えば、
「お客様への大事なプレゼン時に体調不良になる」
そんなことをやらかしそうだ。
などという不安を与えるからです。
行動は嘘をつけない。
その行動は、
社会人になっても繰り返される可能性が高い。
そういう見方をされる事実を、
覚えておいて下さい。
体調管理ができないくらいで、
マイナス評価なんて、ブラックだ!
という学生も多くいるでしょう。
そういうことをいう学生がいるので、
企業も、おおっぴらには言いません。
でも、企業はしっかり気にしています。
学生の皆さんが思っている以上に、
健康管理に企業側は敏感だということを、
知っておいてください。
最後、
「素直」というのは、
相手の話すこと、意見を、
まずは自分の中に受け入れる力です。
だいたいの企業側からすると、
自分達の言う事を素直に受け止めて、
まずは、
その通りにやってくれる人が良いのです。
それができなければ、組織は成り立ちません。
特に新人は、仕事について
ほとんど何も分かっていない訳ですから、
言った通りにやってくれることが、
組織を円滑に回していくためには、
とても重要なことになります。
「それじゃあ、ロボットと変わらないじゃないですか?」
「私達の個性は、どこで出せというのですか?」
言った通りにやる=「ロボットになること」「個性を消すこと」
ではありません。
まずは言われた通りにやってみる。
そこで、何も考えず、ただやって終わる人であれば、
ロボットであり、個性を消すことにも、なるでしょう。
でも、言われた通りやってみる中で、
「どうして、こうするのだろう?」
「これは、こうした方が、もっと良くなるのでは?」
と考えることで、
今、行っていることの利点に気付いたり、
改善できる可能性を見つけたりします。
この行うことの目的を理解したうえで、
現実的な改善点や
更に効果的な方法を見つけて、
提案することで、
ロボットから抜け出し、個性を発揮することに
つながっていきます。
まずはやってみた後で、
理解したことをベースに、
ちゃんとした考えをもって、
もっと良くなることを
提案すれば良いのです。
日本の師弟関係のあり方に
守破離(しゅはり)
という言葉があるのですが、
まずは守
「師匠に言われたこと、型を守る」
ところからだということを、
覚えておいて下さい。
これは、社会人になってからも、
とても役立つ考えです。
改善点を無理に見つけ出さなくても、
言われたことをやっただけで
結果が出ることもあります。
言われることというのは、
これまでの企業や先輩社員の経験から、
できあがっていることが多いので、
この変化が激しい時代に、
必ず合っているとは限らないものの、
実際に役立つことは多いのです。
言われたとおりやってみることで、
結果が出れば、
「言われたとおりやってみたら結果が出ました。
ありがとうございます。」
と教えてくれた人に対してお礼を言えば、
教えた側の顔も立ち、嬉しくなるでしょう。
そうすれば人としての信頼関係も
できあがっていきますので、
その結果、
「あいつなら大丈夫!」と、
自由に任されることが増えていく
ということもあるのです。
そうなれば、
自分の思うことを、
どんどん実現しやすくなります。
「素直」な人には、
色々教えたくなるので、
たくさんの情報が入ってきます。
また「素直」な人は、
吸収力があるので、
成長の早い人が多いのも事実です。
ですから「素直」な人は、
伸びしろがありそう!
と思われるのです。
企業にとってみれば、
言われた通りにやらずに、
いきなり自分の考えに
従ってやる人は困ります。
何故なら、
言われた通りのことを受け止めないことは、
そうすることの背景、利点などを、
最初から理解しないまま、
自分勝手な考えのみで
仕事をすることだからです。
それでは、組織は円滑にまわりません。
言われたことを無視して
自分勝手に動かれてミスでもされたら、
企業も責任の取りようがありません。
よっぽどの天才肌の人間でない限り、
いきなり自分の考えだけでは、
結果を出す事も難しい。
どうしても自分の考えで
やっていきたいという人は、
組織になんて属せず、
独立した方が良いです。
その自分の考えが、
世の中に通用するか、
企業の力を借りず、
是非、自分の力で試してみてください。
企業に就職することを考えるのであれば、
相手の意見、考えを、
いきなり否定するのではなく、
まずは自分の中に受け入れる
というスタンスを持ちましょう。
企業面接では、
あえて、そういうことができるかを
試される場合があります。
求職者の考えと違う考えを、
わざと面接官が
ぶつけてくるような感じです。
そうした時に、
ムキになって反論したら、
おそらく良い結果は得られません。
「そういう考え方もあるんですね。
勉強になりました。」
というような感じで、
「まずは受け入れる」
ということをオススメします。
またセミナーや面接時に、
「是非こういうことをやってみて下さい。」
というようなことを言っておいて、
次の選考の時に、
「やってみましたか?」
と聞いて、
素直さや、会社への本気度を見る
会社もあります。
自分が本当に入社したいと思う会社から、
「○○してみて下さい」
というような話があったら、
是非、やってみることをオススメします。
まとめ
以上、長々と書いてきましたが、
①一緒に働きたいと思える
「話をしていて気持ちの良い人」
「会社の価値観・考え方にあってる人」
②利益を創りそう
「考えて行動してを繰り返し、
最後まで成功するまでやる人」
③伸びしろがありそう
「タフで丈夫で素直な人」
これらを感じさせる
具体的行動をエピソードとして
話すことができれば、
多くの企業への
ただし、
限られた時間の中での就活になるので、
①一緒に働きたいと思える
の部分は、特に重要です。
自分と企業と、
お互いにそう思えない企業に、
時間をかけることは、
無駄な時間だからです。
企業側に無理に合わせず、
自分らしさを大事にする中で、
自分自身が、
この企業の人達と、
本当に一緒に働きたい!
と思えるかどうかを、
しっかり見極めて下さい。
本当に、この人達と一緒に働きたい!
と思える企業に、
力を注いでほしいと思います。
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