里親制度で日本にきたグレイハウンドと出会い、知ったこと
今うちでは、グレイハウンドを一頭預かっています。
名前はKikiです。
今回はKikiを通して知ったドックレースについて話したいと思います。
Kikiは正式にはうちの子ではなく、飼い主さんが他にいます。
奥様がオーストラリアの方で、コロナの事情もあり今は家族で母国に帰られています。
現在オーストラリアは犬の入国を受け付けていないため、Kikiだけ日本に残ってオーストラリアに帰れる日を待っています。
Kikiも元々はオーストラリアの出身です。
Kikiに出会ってはじめて知ったのですが、オーストラリアにはドッグレースという賭け事が存在します。
日本でいう競馬と同じ仕組みです。
犬たちを競走させて、お金をかける。
グレイハウンドは犬の中で最速と言われる犬種で、かつてはKikiもレース犬として走っていたそうです。
しかし意図的に興奮させて闘争心を煽り、筋肉を酷使するレースは事故が絶えず、そうして怪我を負い走れなくなった犬や、5歳前後で引退となった犬は行き場がなく、殺処分される以外なかったそうです。
ここ数年ではボランティア団体が引き取り里親募集をしているため、オーストラリアではグレイハウンドの里親になることは比較的ポピュラーなことだそう。
興味が沸いたので調べてみると、オーストラリア以外でもアメリカやメキシコでドッグレースが存在していました。
しかし残虐性を指摘する声が多く、アメリカでは殆どの州でドッグレースが禁止になったんだとか。
オーストラリアには複数グレイハウンドの保護団体が存在していて、中には、輸送費を負担すれば日本へ空輸してくれる団体もあるそうです。
空輸自体は、基本的に動物は貨物室での輸送になってしまうから本来はあまり良いものではないけれど、春や秋など気候の穏やかなタイミングであれば、行き場がなく殺処分されるよりかは遥かにマシかなと思っています。
実際に飼って私が感じたこととしては、以下です。
日本でも、グレイハウンドの里親になる人が増えればいいなと思います。
・圧倒的に飼いやすい
温厚で、さっぱりした性格
吠えることは半年間で1,2回程度しかない、咬んだことはない
(犬種の性格として大人しいと聞いているが個体差はあるかも)
日中はほとんど寝るか横になって過ごしている
トイレは基本外なので室内ではしない(個体差あるかも)
・モデル体型(細くて足が長い)
骨ぼねしいので床で寝るのは痛そう
本人もソファや人間用マットレスで寝るのが好き
・想像よりも大きい(子鹿くらいのサイズ感)
日本のマンションは大型犬・超大型犬NGが多いと改めて実感
思い切って一軒家に引っ越しました
・大きさの割に動物臭が少ない
数ヶ月に一度自宅のお風呂で洗っています
肉球は他の犬種と同じく、香ばしいです
・基本はドックフードだけど生肉も食べる
保護団体の方針によるかもしれません
・季節関係なく毛は割と抜ける
これまでよりも掃除の回数が増えました
・他の犬種よりも筋肉量が多いので運動がマスト
朝晩2回、トイレも兼ねて30分から1時間程度の散歩が必要
時速80キロでる子もいるらしく、かなり広いドッグランじゃないと走れない
速すぎてすぐにはブレーキがかけられないので怪我してしまう
・日本では合う服が少ない
短毛種痩せ型オーストラリア出身なので、冬は着せてあげたい
・日本では頭数の少ない犬種のため、万が一の時用の病院を事前に調査しておく必要アリ
グレイハウンドを診たことのある先生がいる病院が
近くにあると安心だと思います
ブランケットが大好きなのですが
足に引っかかったまま寝がりを打って絡まることもしばしば
でもここまで絡まったのは初めて。奇跡の一枚!
とても知能が高いです
もともと聞き慣れていたのは英語のはずだけど
今では「お散歩」「行こう」という言葉に反応します
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余談ですが、Kikiとの出逢いにはご縁を感じています。
出会ったのは、私が保護動物について世の中にもっと広めていきたいと思った矢先のことでした。
繋いでくれたのは、保護犬のチャリティボランティアで一度だけご一緒した女性です。
彼女のストーリーにあがっていた、知り合いの犬を預かれる人はいませんかという急募の内容をみるかぎり、預かり先を見つけるのはなかなか困難だろうなと感じていました。
大型犬なうえに、コロナ禍で預かる期間も不透明、聞いてみると朝晩1時間の散歩がマスト!
これは私しかいないんじゃないかと思い、主人を説得、勇気を出して手を挙げたところ、Kikiのご家族との面会を経て、正式に預かることが決まりました。
そして預かるタイミングで知ったのが、Kikiが保護団体による里親制度で繋がれた命だったということ。
保護動物について考えはじめた矢先の、思いがけない保護犬との出会いでした。
本当に強いご縁を感じて、それが一時だとしても、うちに来てくれてありがとうと涙が流れました。
さらに嬉しいことに、Kikiのご家族とは、その後オーストラリアに帰られるまでディナーやティータイムを共にし、とても仲良くなることが出来ました。
オーストラリアと日本に時差はないので、今でも頻繁に連絡を取り合い、Kikiの生活を共有しています。
そしてご縁を繋いでくれた女性とは、住んでいる家も年齢も近かったこともあり、急接近!
今ではうちでディナーを囲んだり、保護猫預かり制度を紹介したり、頻繁に会う関係になることができました。
里親制度を通じて日本にきたKikiが私たちにもたらしてくれたものは、本当に大きいです。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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