こだわりを緩めること
どうも。﨑山です。
みなさんは「こだわり」と聞いて、どんなイメージを抱きますか。
ポジティブでしょうか?
それともネガティブでしょうか?
唐突ですが今回は、
「こだわりを緩めること」
について考えてみたいと思います。
1 良いこだわりの境界線
「店長こだわりのスープ」
おいしそう。
「監督がこだわり抜いた作品」
一味ちがいそうだ。
「洗濯は、天日越しじゃないとね!」
なんか除菌される気がするよねぇ。
「ピザじゃないよ。ピッツァだよ!」
おう、、、、ふむふむ。
とまあ、
「こだわり」には、
「良いこだわり」と「行き過ぎたこだわり」
の様なものがある気がして。
\その人のこだわりを評価して比べることではないですが、
行き過ぎてしまうと途端にうざくなる。
良いこだわりの
その境目ってどこなのか。
寧ろ、境目ってあるのか。
と疑問がでてくる。
2 こだわっている時の心の状態
みなさんが「こだわっている」時、
どんな心の状態なのか。
まぁ大抵は、
今までの経験や感じてきたことからの
「こうすると心地よい」とか、
「こうしたらやりやすい」とか、
個人的な感想であることが多いと思う。
「安心できる方向に向かいたい」
若しくは、
「正しいという確信がある」
そんなところだろうか。
その時の心の状態は、なんだか、
片手をぎゅーっと握りしめたような、
「これこれ!離さないぞ!」
という気持ちなんじゃないだろうか。
安心したいんだよね。
逆にこだわりがある時、
不安な状態にはないはずである。
3 変われる可能性をもっていそうな雰囲気。期待。
得てして、手に入れたものを手放すことは難しい。
自分の体験からくる「こだわり」なら尚更。
ぎゅっと握りしめたものを放すことができなくなっていく。
しかしどうだろう。
こだわりに囚われていて、変わる可能性のない自分。
こだわりを緩めて、変われる可能性のある自分。
どちらになりたいだろうか。
そうそう。
先日友人たちと飲んでいて、
「和田アキ子の『あの鐘を鳴らすのはあなた』に、
『あなたには希望の匂いがする』って歌詞があって、
子どもってまさにそうだよねって思った。」
と言っていた。
「この人は、こだわりを緩められるかな?」
「ぎゅっとがんじがらめになっていないかな?」
「変われる可能性=希望の匂いはするかな?」
そう言うことのできる大人になりたいし、
希望の匂いがする人になりたいよね。
4 如何にこだわりを緩めるか
こだわりが問題となってくるのは、
他に人が関わってくる場合である。
「お風呂の温度は42度でなければいけない」
などは、勝手に自分でやればいいだけなので、
誰も気にしない。
日本の教育というか、世の中の在り方って
個人的な意見が尊重されないあり方だなといつも思う。
歳上が偉い的な考え方もそうだし、
違う意見を言うと、否定されたように感じる人が多いのではないだろうか。
個人の意見よりも全体の雰囲気を先に考える癖がついている。
しかし、「自分の意見がない」というわけではないので、
いざ意見を言う場面に来ると、意見と意見を混ぜ合わせることが
出来ず、どんどんこだわりに囚われていく。
そうか。意見と意見を混ぜ合わせる練習をすればいいんだ。
これは、らしくでいうところの『対話』にあたるところ。
なんども言っているが、
「私は○○と思うけど、あなたは?」
「そうなんだね。俺は✕✕と思う。
じゃあ、2人とも納得するにはどうすればいいんだろうね。」
ここには、否定はないし、こだわりにうざさを感じる事もなく、
希望の匂いも残っている。
これが、腹を立てるでもなくできるようになるには
沢山練習が必要だ。
子どもも大人も、みんなで練習できたらと思う。
5 こだわりすぎていませんかカード
『時効警察』というドラマはご存じだろうか。
時効になった事件を趣味で捜査する、コメディーミステリードラマだ。
そこででてくる、
「誰にも言いませんよカード」が
私は大好きだ。
毎回、時効になった事件の犯人を捜して、その犯人に、
「このことは誰にも言いませんよ」というカードと認印を押して渡すというものだ。
犯人からしたら、
時効になったことを掘り返され不安な気持ちになっているだろう。
そこで
「安心してください。」
というこのカードである。
実際に犯人がどういう気持ちになるかは分からないが、
このカードを渡した「主人公」は、
「誰にも言わない」ってことを再認識できるいいカードだと思う。
そこでだ。
「こだわり過ぎてませんかカード」
というものを作ってはどうだろうか。
「このカードは、相手と意見が違っていた時に見るカードです。」
「相手はあなたのことを否定しているわけではないですし、あなたも相手のことを否定しているわけではないですよ。意見が違うだけです。2人とも納得する中間地点を見つけましょう!」
と言う様な文言が書かれていて、
こだわりを緩める大切さを再認識させてくれるのではないでしょうか。
らしくで、やってみようと思います。