小学校の教科担任制について思うこと
働き方改革に伴い、小学校でも教科担任制にする学校は少しずつ増えてきました。私の学校も教務の先生や学年で授業を回しています。
そんな中、教科担任制に関して私なりに思うことをいくつかお伝えします。
大前提として
私は教科担任制には賛成派です。いろんな大人(先生)に関われるということは子供も教師も救いになるときが必ずあります。
いろんな大人の考えに触れるということは大切なこと。
ただし、ここからは少し考えていかないといけないことがあると思います。
担任が持たないといけない教科
言わずもがな、道徳、総合、学活です。
道徳も学期に1回入れ替える程度くらいならもちろんアリです。
ですがここは担任が責任をもって受け持つ教科です。
(さすがにここを出授業にする人はいないはずですが、念のため)
担任が持つ方がいい教科
国語、算数、体育、図工、外国語です。
理由は基礎学力のカバーがしやすい、かつ行事や学級経営がダイレクトに関わる教科だからです。(他の教科がそうではないということではありません)
国語や算数はまずは小学校段階である程度の基礎学力をつけていないと、他教科への応用がききません。また特に差が開きやすい教科であることからも、ここの2教科は担任が持つべきです。(ちなみに本校は今年度時間割編成の関係で私ともう一人以外は国語あるいは算数が出授業です。)
実は外国語も担任が持ってほしい教科のひとつだと考えています。
それはここまで大幅なカリキュラムの改定がある教科にも関わらず、一部の教員だけがやるのは正しく理解されない原因にもなりえます。
ゲームやって楽しめればいい教科、よくわかんないけど文法やフレーズをやっておけばいい教科、そんな偏見を持たれてしまってはますます小学校外国語の質は落ちます。本当の意味でのコミュニケーション能力は育ちません。
言語は誰でも習得できるもの。それを日本人の先生が先陣きって子供にしめしていけばいい。発音のカバーはAETがいる。まずは先生が必死に伝える姿を見せるところから始まると私は思っています。
そして体育と図工。ここは自分の経験から語ります。ペーパーテストで振るわない子が意外と力を発揮できるのはこの教科です。
絵の技能はひとまず置いておいて、作品に込められた思いや願い、作品作りへの取り組む姿勢。国算の授業では見せない姿を見せてくれます。
そんな様子を丁寧に見とれるのはやはり担任です。
体育もそう。きびきび行動する、みんなで協力して取り組む、勝つための戦略を考える。学級経営の縮図です。
そして何より、体育系の行事が絡むとやはり出授業にするのは難しいです。
運動会練習、プール指導(教員も必ず男女でないといけない)、新体力テスト、対外行事等。
そんなことから小学校段階の教科担任制は中学校と同じようにしてはいけないし、小学校は小学校のよさをいかして教科担任制を組んでいくのがいいなと思います。
理想の授業スタイル
教科担任にするなら4教科程度がベスト(例:音楽、書写、理科、家庭科?)
単元によって担任が変わるのはあり(道徳なんかがやりやすい)
いろんな先生の価値観に触れ、どの先生にもそれぞれのやり方があり大切にされる。その姿が子どもに映し出されるといいなと願って日々の授業を考えていきたいなと思ってます。
ではБаяртай👋