ペルソナ3に触れてまた厄介オタクに目覚めたので色々まとめながら書いてみる
ペルソナ3というゲーム、おおよそ20年近く前に出されたゲームであり最近要約リメイクが出る、未だに根強い人気があるゲームだという事はこの記事にたどり着いた人ならばわざわざ言うまでもなく知っていることだろう。
ただまあ、ペルソナ3に触れて色々とめんどくさい完走が出てきたのでここに書いておく。
もし今後、私と感性が似ている奇特な方がいたらこの記事は参考になるかもしれないので。
ペルソナ3と言っておきながら、実際のところはP3Pであるが、まあ原作は映画見たから良いよねという話。
まず元の出来が奇跡のような面白さを誇っているからそこから書いていく。この時点でいやお前、ゲームやれよと言われそうだが…ちょっと申し訳ないです。
まず原作が私が大好きなユング心理学と異常に暗いテイスト、そして死をテーマにしておきながら生きる事をテーマにしている、これが本当に良い。
私の過去記事を見ると分かると思うが、私自身が捻くれているせいで中々問題作ばっかり見ているのだが、この作品はそのままエロゲーででんぱげとして出ていても間違いなくトップレベルの作品なんじゃないか?とは感じた。
三代でんぱげとタメを貼れるレベルだと思っているし、以前記した自殺のための101の方法とは割りとテーマから何から何まで似ていると思う。
こういうシナリオは本当に良い、面白い。多分今の時代でも求められているのに新作は一向に出てこない。
ローゼンメイデンもそうだけど、逃れられない死と直面するからこそ生が輝くのであって、そういうのを見て私もちょっと頑張ろうとなる。これが私の大好きなサイクル。最近だと鬼滅はこれにすごく近かった。だから鬼滅がウケたのは何となく分かる。
真紅の私は嫌だとは思わないわ、生きるということは戦うという事、のようにこういうのでいいんだよと思う。最近の作品はつまらない、と言うと老害と言われるがぶっちゃけつまらないと私は思う。
まずそもそもの話として私が好きな中二物となろうものが同じ死をテーマに扱いながら真逆なのがもう完全にだめなのかもしれない。
中二が死を目の前にしても頑張ろう、ならなろうは死んで転生して頑張らないけど何か寄ってきます、で真逆。エロゲー主人公がどうこう言われるけどこれらに比べればよっぽど努力していたと今だと思う。
これも100回言ってるがもしローゼンメイデンが今連載されたら、俺、天才錬金術師の生まれ変わりです。転生して引きこもりになりたかったのにアリスゲームに巻き込まれてドール達にモテモテになってしまった件について。になるよね、って言ってる。
もう世の中こんなもんだしオタクコンテンツなんて大半これ、ペルソナ5もうーん…って思ったけど今見るとまあ面白いよねってなる。どちらかというと周りが完全に下がってるから相対的だけど。
世の中ゲームもアニメも漫画も数は増えている、なのに俺の好きなものは一向に増えない。どういう事?となるがこれが現実。どっかで見たようなやつらがどっかで似たような話を繰り出してどっかと同じ結末になる。
結局今思うとアレ良かったな、というのを繰り返す。昔はナルト二部そんなに好きじゃなかったけど今思うとかなりよく出来てたな、と勝手に回りが下がって相対評価。
今だとペルソナ3FESとか、新ローゼンとか昔賛否両論だったものもいま出たら評価高いんじゃないかと思う。それぐらいにエンタメの質は完全に落ちてる。何かしらやろうとしてそれなりに筋通しているだけマシ、世の中これすら出来ない作品が大半。小綺麗にする事に命をかけて中身がおざなり。イナズマイレブンの歌詞で言えば昔のものは見た目オンボロ中身骨太なら、今のは見た目小綺麗中身ボロボロってやつ。
ペルソナ3は正直見た目はだめです、ゲームバランスも悪い。まずキャラ絵がなんか微妙だしタルタルソースはもうオワってる。序にシステムも45に比べれば悪い。それでも中身はちゃんとしてる。当に本物の作品って感じはした。
これは萃夢想もそうかもしれない、アレもゲームバランスは滅茶苦茶で操作性が特殊過ぎて格ゲー慣れてる人ですらしんどいけど中身は他のどの東方よりも深い。特に萃香のセリフはどれをとっても哲学的だしレミリアのふざけたようにしながら自分が出陣するのは他にはないかっこよさがある。
こういうのが、現代に本当に無い。現代こんなもん作るよりソシャゲでオタクから金を搾り取ったほうが楽なので。
FEの話になるが、FEも最早IS社はゲーム作りたくないんじゃないかと思う。だってCS機よりソシャゲのほうが楽だし遥かに金稼げるし、エンゲージもぶっちゃけまだ最近の作品の中じゃ面白いと思う。Kは割と不当に叩かれてる感じはある。あいつ切ったとして次に入る人が良いシナリオを書けるのか?というとぶっちゃけどうなの?って感じ。
風化は出来は良いけど変化球だが、風化がウケてる辺りこういう中二の話ってのは皆まだ求めていると思う。ただ、なのに作られないのは謎。FEだと私は蒼炎と暁が一番好きなんだけど、暁は今だと傑作扱いになるんじゃないかと思っている。当時の基準だとアレでも今の基準で見ると良作、だと私は思う。据え置き最後のFEでバランスとかはもう滅茶苦茶だけどそれでも最早ゲーム自体がもう出ないのでね。
2004年、ローゼンFATE萃夢想が同時に出た年、これを経験したオタクと経験していないオタクの差はかなり大きい。私は当時ガキだったが、今でもこの時代に触れてみたいと思う。
昔の面白い作品が潤沢に出ていて、それでいてつまらねーとかうん、微妙!とか言ってたやつらが現在の作品見たら最早余りにも地獄過ぎて目ん玉飛び出ると思う。毎年何かしら面白いものが出ていた、オタク文化の最先端だった…はずなんだがなぁ。どうして。
12歳で触れたものにより今後の性癖は固定されるらしいが、私はロクでもない作品にばっかり触れていたので今でもロクでもないオタクになってしまった。
東方も原作信者で厄介決めてるし未だにローゼンアリプロ、極めつけにペルソナ3のハム子信者になってしまった私は恐らく厄介オタクを煮詰めたような人間だと自覚している。
ここまでが、ペルソナ3の世界観に付随する愚痴。ここからはもう一つの私の趣味、百合の話。関係なくはない、ハム子ちゃんに付随する話。
百合もぶっちゃけオワってるからな、オワってる話言いたくないけど、マジでオワッてる。作品が無いに等しいし最早今でも重い話はやが君シトラスあだしま辺りで永遠にまわしている感じはある。これもあんま言っちゃいけないけど、シリアス百合ってのはあんまりウケないからな。何より世の中ジェンダージェンダーで百合が百合であるための要素(同性愛の葛藤だとか)を入れると怒られるとかいう最早時代に合っていないのではないか、と思ってしまう。
最近だと私の推しは悪役令嬢ってのがはや流行ってるらしいけどまぁ、私は転生モノが嫌いなので。
それになんというかあんまりおもしろくなさそうってのがある。タイトルがこういうのを含んでいるだけでつまらなそうに思えるのは最早才能だと思う。
百合…まあ私は多分GLを求めているんだけれど、最早GL自体が市場として成立しないせいで百合とごちゃごちゃにして延命を測っているようには感じる。
GLがウケないから百合姫はきららに寄せて延命している、そして今でも続いている辺りそれは正解なのかもしれない。声だけデカいけど数は少ない層より声は小さいけど数は大きい方を取るのは商売として当たり前だろう。
腐女子ってのは昔良く分からなかった。どうしてジャンプでやるのか?なぜイナズマイレブンに寄ってくるのか?ただおとなになるとわかりたくない事は自然とわかる。なりたくない大人になっていく。今の私には腐女子の気持ちがよく分かる。
結局それを専門として扱っているものは面白くないわけである。まず根本的な話として。
腐女子の対義語は女児アニに群がる百合オタク、恐らくこれはイコールで結びつく。私自身が女児アニオタクだったのだが…まあ女児アニ自体も最早皆無に近いのだがその話は置いといて、ちゃんと話がしっかりしていると思う。女児アニwとか言われても女性メインにしつつストーリーがしっかりしているのは多分女児アニしかない。深夜アニメは2010年位からどんどんやばくなってきたからその辺の層がそのまんま女児アニメに写ったと私は考えている。
アイカツとかプリパラとか、特にプリパラは余り好きじゃなかったけど今見るとかなりよく出来ていたと思う。というかまあ、後発のアレとかアレがダメダメすぎるし最早作品が無いので今思うと面白かったな、という感じ。
結局深夜アニメってのはどっかで視聴者に向けて媚てるからな、それが嫌なのかもしれない。いつからかそういうものが増えたかなぁ、元々多かったのかなぁ、という感じはある。まどかマギカとか、アレがウケたのもそうだけどいい意味で視聴者を突き放して面白いものを作っているし、ああいうのが見たい人がそのまんま女児アニに写った感じではある。
結局そういうキャラ同士で二次創作をしたほうが面白いわけである。特に百合は面倒くさくて最早市場が正常に機能していないように思える。男を出すと炎上しますっていうのがもうこの時点で機能していない。多分私が求めているものと大多数が求めているものが一致しないんだと思う。
私は普通に男とかが出てきてそれで女性を選ぶっていう、一種の生々しいものにGLの良さってのはあると思っている。でも今の時代女性を選ぶ葛藤はだめらしい、最早???だが。
それってのは結局咲みたいにGLがNLの話でしかない訳で、そこに面白さってのはあまりないしドラマ性もない。
ただ、そっちのがウケるのが何だかな、というのはある。
根本的な話としてNLとBLで市場の9割がウマっているというのがある。GLは生き残るので精一杯でそこに面白さとか追求してられないというやつ。
作家も仕事だから、生きるために稼がなきゃいけない訳で面白いものを作っても売れなきゃ意味がないわけで、この前なんかも本が打ち切られます、というのを見た。
現代どこもかしこも打ち切りで作家を育てる余裕がないのに百合なんか当然で、多様性皆無になるのもやむを得ないのかなぁ、と感じた。
ゲームなんかはわかりやすいけど昔は一本失敗しても次の一本で取り返せばどうにかなる(ペルソナ3FESに対するペルソナ4とか)けど今はもう国家プロジェクトレベルの予算をかけて失敗したら会社が倒産レベルだから漫画もこんなもんなんだろうなと思う。ラノベ何かはもっと酷くて最早焦土とかした土地になろうという種を巻いてるという地獄のような状況になった。
あだしまは面白いけどアレが今の時代に位置から連載されたらどうなのか?というとぶっちゃけ続かねえだろうなとは思ってしまう。原作はかなりねっとりしているし…良くも悪くも時代に助けられた感じは否めない。
と、ここまで最近の百合について語ってきましたがじゃあ私が好きな百合はどういう百合なのか?という話になるわけであだしまは語らなくてもいいとして二次創作CPだと蘭ユリ咲マリ、ハムゆか辺りなんですね。NLとGLの明確な違い(私はBLには基本ノータッチなので余りわからないです)は共感だと思っている。結局男女だと確実に性欲とか絡むけどじゃあ女性同士だと友愛親愛、性愛だとか色々混ざるよねっていう。序に抱えているものが大きければ大きいほど良い。蘭ユリ何かはもう完全に良いしあだしまもお互いにズレた人たちがズレてるからこそ共感で繋がっていく。
が、どうしても百合作品ってのはやっぱり炎上に配慮しているように思った。がハム子とゆかりは本当に凄い。上で世界観については語ったので端折るけど百合描写も極限までこびていないから普通に男が出てくるし合コンとか出てくる、そうそうこれで良いんだよ、こういうのが本当のGL何だよって。女性同士は異常な世界でそれでも女性を選ぶっていう、そこに良さが生まれてくる。ゆかりの最初辺りの、私もあんまり馴染めなくて、あなたが親がいないとか言ってくる辺りでもうこいつ重い訳ですよ。当然ハム子もまあ…個人差はあるものの私としてはその場その場で求められる役割を演じるキャラだと思っている。(ぶっちゃけ、キタローがデス埋め込まれたせいで感情が希薄なんだからハム子もそんなもんだろと思ってしまう。がどうも公式はそう思っていないらしい)ハム子がまあ感情豊かなのは男女のロールの違いなんだけど現代この辺りについてどうこう言うと差別になるのがヤバい…。この異常なもの二人抱えているとGLは更に良くなる。百合ってのは心のつながりが大きければ大きいほど魅力なのであって、抱えているものが大きいほど秘密の共有は深くなる。それがもう最高に良い。
という、私としてはこの辺りに魅力を感じるわけだが…まあ少数はでしょうね、と自覚している。
少数派が一番偉いなら私は割りと偉いけど世の中そうはならない、ただの少数派にようはないみたいです。
まあ、ペルソナ3原作ファンが見たらぶっ叩きそうだけど私は上記の視点も含めてこのゲームおもしれえな、と思ってしまう。
最後ハムちゃん4んじゃうけどまあ、別にそんなもんか、と。寧ろ私が好きな作品たいていゼロレクイエムするので…生きててつまらない作品より4んでも面白い作品のが私は見たい。
と長々となりましたがこれにて完走は終わりにします。
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