ゲームをやって死生観がまた上書きされた話
最近ゲームを遊んでいて、また死生観が更新されました。良いことでも悪いことでもないと思いますが、ワアーーって自分の中でなったので、せっかくなので俺はこの書き残す方を選びます。
この記事にはOuterWildsとドラゴンクエストX(バージョン2の範囲とデスマスターの職業クエスト)のネタバレまたは独自解釈が含まれます。ゲーム未プレイの方やプレイ時に頭をぶん殴られるような気持ちになりたい人は一度そうなってからまた読んでくださるとその経験を得ることができます。
個人的には頭をぶん殴られてから見ていただきたいですので、OuterWildsをやって、ドラクエXは体験版でできる範囲なので(あっでもデスマスターの職業クエストはできないか。じゃあ製品版買おう!!)
ちなみにネタバレ配慮のためにこの文章をかいてますが、
今はストーンマンから騎神装備を取ろうとがんばってます。(その後、一通り出ました。)
ドラクエXの話をします
ドラクエXにはセレドの町という、子供しかいない町があります。ある日子供達が遊びで行った魔人召喚術が失敗し、大人たちはみんな消えてしまいました。まあでも大人は口うるさかったし、ダーマ神殿でお祈りしなくてもいいし、召喚術で出てきた使い魔がなんでもやってくれるし、リゼロッタという女の子がみんなの面倒をみながらなんとかやってます。
子供達は外から来た大人である僕に対してつっけどんな態度をしてましたが、リゼロッタに認められて名誉子供として町にいてもいいことになりました。
ちなみに使い魔は魔物でした。恐ろしい目に遭い、子供たちは昔のようにダーマ神殿で大人達が迎えに来るよう祈るようになりました。
ドラクエXにはセレドの町という、教会崩落事故によって子供達がほとんど死んでしまった町があります。たまに子供の笑い声のようなものが聞こえて、大人たちは不安がっています。
残った子供は1人だけ、姉が事故で死んでしまったルコリアだけです。ルコリアの父は町長をしており、なんかすごく忙しくしてて姉のお墓へお参りもしてくれません。
ルコリアはわたしの名前を聞きます。
「あなた、名誉子供って呼ばれてたことあるでしょう?」
「難しいかもしれないけど、姉さん…リゼロッタにこの手紙を渡してきて」
リゼロッタに手紙を渡し、戻ってくるとルコリアは話す。
生前リゼロッタが書いていた日記に、リゼロッタが死んだ後も、文書が綴られている。
ルコリアは姉がまだ「(死んでいるけど)元気に生きている」ことを知る。
どうも、教会の事故で亡くなった子はみんな「そこ」で「生きて」いるらしい。
子供達は召喚術の失敗により、死んでしまっていました。そして大魔王の創り出した「偽の世界の」セレドの町へと送られていたことがわかります。
そして、うさんくさいピープルのせいでリゼロッタの日記帳は燃やされてしまいます。
ルコリアはもう、リゼロッタが今後どうしてるか、悩んでるか、どんな気持ちか、わからなくなりました。
ちなみにうさんくさいピープルは魔物で、「真の世界」のセレドの町を「偽の世界」に塗り替えようとしてました。なにすんねん。ボコす。
塗り替えようとしていた結果、少しの時間だけ、「真の世界」と「偽の世界」の境界が曖昧になりました。
大人達がダーマ神殿に走る!!
ドアを開ける!!!!
ぼんやりとした中、祈っている子供達と大人達は少しの時間、話せました。
少しの時間でした。
もう、会えません。
本人にとっては生きていても、意思疎通が未来永劫出来なくなっているのは、お互いにとっての死なのでは、と。
私は観測者です。
勇者の盟友であるため「真の世界」と魔王の作った「偽の世界」を行き来できます。
そのため「偽の世界」で生きてるリゼロッタたちが元気に頑張ってることがわかります。
でも、両親や家族はそれを観測できません。
生きてても話せない、どうしているかわからない、姿が見えない、それは生きている?死んでいる?
子供達は自分がもう「大人達がいる世界では死んでいる」ということを知りました。(薄々分かってた)
でも、必死に生きてる
ここで突然のOuterWilds
ゾンビの方々はもうお分かりでしょう(わかんねーよ)
量子の月に居るSOLANUMちゃんです。
彼女は自分がもしかしたら死んでるのかもしれないと話す、Nomaiです。
(量子の月にはSOLANUMのシャトルとおそらくSOLANUMであるNomaiの死体があります)
観測者である「わたし」が居ることによって生きていることが「観測」されてます。
セレドの町じゃん…
え?
自分が真セレドの町を進めてる時は「いやいやー死んどるもんー」みたいな軽い気持ちでやってましたが、友達が「生きてるもん!!」と何度も何度も言って、最後まで死んでることを認めませんでした。
ここから私は観測者がいるから死んでない(生きている)という考えになります。
トラックに跳ねられて異世界転生した場合、あなたは「生きてます」か?「死んでます」か?
「こちら(真)の世界」ではあなたは死んでますが、「異世界転生後(偽)の世界」ではあなたは生きてます。
でも、「真の世界」とやりとりできない。
あなたは死んでますか?生きてますか?
友達は後述するデスマスターの職業クエストを既にやっていてからセレドの町のお話をやっていました。
意思疎通できなくても、生きてるなら、死んでないと。(もしかしたら、偽の世界から真の世界に来れるかもしれないし)
ここにさらに殴り込みをかける
デスマスターのクエストで「デスマスターは死なない」という言葉があります。
未練がある霊魂として留まっていたデスマスターの師匠は、最終的に未練がなくなり、消滅します。
しかし、デスマスターの電話(名前忘れた)から弟子に話しかけることができます。
師匠は死んでますか?生きてますか??
肉体が「こちら」からなくなっても、「あちら」から話せるのであれば、「生きている」のではないか?
師匠は姿は見えませんが、どうやら普通(?)に過ごしてそうな、明るい声でした。
死んでも、話せたら死んでないのです
(ここはファンタジーだから、とかなので、この考えをそのまま現実に持ってくるのは難しいですが。)
近しい人の死について
これはわたしのOuterWilds最終回を見てたひとで覚えてくれていたらわかるのですが、ちょっと前に親がなくなりました。
たぶん今は、写真を撮ったり、猫とゆっくりしたり、子供達を映したビデオを見たりして過ごしてるのかなと思ってます。
ただ、「こちら」に連絡する手段がないだけで、元気にしてるんじゃないかなと思ってます。
猫も痛かった箇所もよくなって、廊下で寝っ転がったり、丸くなったり、父の布団に潜り込んで寝たりしてるんじゃないでしょうか。
ただ、「こちら」から観測する手段がないだけで、元気にしてるんじゃないかなと思ってます。
わたしは何かを遺す相手もないし、母親と、友達と、ゲームで繋ぎ止めてます。
急がないでいいから、色々な感情に想いを馳せたい
忘れないうちに書き記します。おしまい。
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