自分らしくって何のこと?

自分らしく生きる
好きなことで仕事する

そんなことが大事とされている。
これはとても大事なことだけど、
案外難しく果てしないことだ。

私は自分らしさなんて知らずに生きていて、
ただただ社会のレールに沿って生きていた。
学校も就職先も誰もが納得するルートで、
自分で選択したというより、
目の前に出された選択肢の中で選び、
自動的に流れ流されたどり着いた。
それが看護師だったというだけだった。

看護師時代までの私の説明は簡単で。
一行で完結するような履歴書が出来上がる
人間だった。

そんな簡単な説明で終えられた私の人生から
15年経った今、私は履歴書いっぱいの人生で。
詳しい説明が面倒くさくなるような人生になった。

自分らしさって何なのかを考えながら
迷走もいっぱいした15年間だった。

15年が経過して子供達が自分の人生を
考え始めている。
そんな子供たちに堂々と伝えられる
回答は持っていない。

だけど、自分のやり方を見つけること
そのために一生懸命になることは
大切だと伝えたい。

逃げ出して見つけた大切なこと

私は子供が3人になって、
子供の手術を経験して、
すごくパニクっていた。

もう何が正しいのか分からず、
子供たちから逃げ出していた。
自分で子供を育てていく自信が
ゼロになっていた。

そんな私の逃げ出した先で、
本当に大切なことを教えてもらった。

それは自分が大切に思うことを
自分の中心に置くことの重要性だ。
何か気になることがあるのに、
他ごとをやらなければならない…。
そういう状況が日常のほとんどを
占めていた私の人生は、
誰かを気にし続けてて生きている
そんなモノだった。

自分のタイミングで、
自分のリズムを崩さず、
自分にとって必要なことを
その時にやること。

そんなことを優先させて
生きたことが私にはなかった。

自分のタイミング
自分のリズム
自分のこだわり=大切

そいうものが『存在する』ことも
知らなかった。

以前、長男がこんなことを言った
『僕はノロマなんでしょ?』

私もそう思って生きていた。
不器用でノロマでみんなの迷惑
だから、何もしないを選択して
迷惑にならないように生きていた。

だけど、それは
自分のやり方を知るための
時間が与えられてなかった
それだけのことだ。

私は30歳を過ぎてから
とても大切な人に出会い、
その人が私のやり方を
尊重してくれるという
そんな経験をした。

だから、長男に
『それはやり方を知らないだけだよ』
って、伝えた。

彼には自分のこだわりがある。
やりたい順番や方法があるから、
既存の方法を伝えられても
入らないことがあるのだ。

そうやって、自分のやり方を
切り捨ててしまうと
自分の経験をどんどん取り上げられてしまう。

そんなつもりが周囲の人になかったとしても
結果として手を出せない人をつくり
どんどん自分の方法を見失う人になる。

自分らしさというけど、
それは何か一つ合うものを
見つけることではないはずで。

自分のタイミング
自分のリズム
自分のこだわり=大切
を自分で守れること

何をするかや
誰とするかという
そんなことを見つけるための
言葉ではなく、
本来の自分を維持するための
ベース作りが重要なのだと
私は感じている。

自分のことを信じて
自分の大切を外さず生きられたら、
きっと自分らしさや好きが何か??
という迷いなんて生まれない。

今に集中できる自分を創れる人で
ありたいし。
誰かの誰からしさも尊重し
大切にできる人でありたい。

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