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全てが大好きなイベントの話
未来からアクセス。咲乃木ロクです。
これは先日のバーチャフリークについての備忘録です。
先に書いておくと綺麗な記事ではないです。最後めちゃくちゃ駄々っ子です。
『VIRTUAFREAK』というイベント
通称バチャフリと呼ばれ、2018年の12月の初回から回を重ね、大きくなり、そして今回ラストダンスということで新木場ageHaでの開催となりました。
私は咲乃木ロクとして活動を始める前に、何度かアニクラに行ったことがある程度でガッツリとクラブミュージックのかかる現場に行ったことはありませんでした。バチャフリも、最初はアニクラのVTuber版くらいの気持ちで足を運んだような気がします。
でもバチャフリをきっかけにクラブというカルチャーに魅了され、バーチャルの枠組みの外の音楽を求めて色んなクラブへ足を運ぶほどになりました。
そんな自分が、やっぱり一番思い入れの深いバチャフリの最終回をどう過ごしたか、記録を残すという意味で書き連ねていこうと思います。
バチャフリ、ホントに終わるのか……?
ずっと思ってたんですけど、なんなら今も思ってるんですけど、バチャフリって終わる(った)んですか?って気持ちがデカい。
当日の朝も特に感慨深いこともなく、いつも通り支度をし、いつも通り友人たちと連絡を取り、いつも通り電車に乗りました。
タイムテーブルを眺め、ワニコー&somuniaの時間帯とミディさんド被り問題どうしよ~~~~~~とか考えたりはしつつ、でもそれは複数フロア開催のイベントではありがちなこと。友人たちと合流してからも終わっちゃうね~~ってよりはいつも通りの今日どうする?みたいな話、なんならクラブのことじゃない話ばっかりしてたまである。
ラストダンスの始まり
新木場についてから別の友人が道に迷いそうだから案内してほし~~とSOSを出してきたのでオタクから離脱してそちらへ合流。なお会場前の列で再会。そりゃそうだ。
入場するとアイランドでBatsuさんがオープンDJをスタートしてて、発声がオーケーな現場ということもあり遠慮なくデカい声で「オイオイオイ!」とスピンされる曲への感情を放出。そうそう、これがしたかったんですよね。中で再合流したいつものオタクと「デカい声出せるの、楽しい~~……」と感慨深くなりつつ、アリーナのオープン時刻を待っていました。
アリーナがオープンする頃にはアイランドもギチギチの満員電車のようになっており、この感覚もホントに久々だなとなりました。トイレに行きたがってたヒト、大丈夫だったかな。
そして解放される扉。せき止められていた水が流れるかのようにヒトが勢いよくアリーナへと動きました。自分もその波に乗ってアリーナ前方へ。
これが見たかったという光景
扉を抜けるとすでにエハラさんがプレイをスタートしてて、アリーナへの階段を下りながら「モネにゃーーーん!」と声を出していました。
狂った体育館とか勝手に形容してるクソデカアリーナのステージには、ミスターと冠されるエハラミオリさん。エンタスの最前、夏のBOXの最前、MOGRAの最前、clubasiaの最前、そしてアリーナの最前で見たエハラさんは、いつも通りカッコよかったです。
今回のageHa開催にあたって、2019年夏のBOXフロアで開催されたsummer night回に行ったオタクとしてはやっぱりエハラさんのアクトはとても楽しみで。
これは思い出話なんですけど、確か当時ツバサのフル尺はクラファンか何か忘れたけど全世界が聞ける状態じゃなく、2番のサビが一度落ちる展開なことはあまり知られてなかったんですよね。その中でエハラさんがBOXでツバサをスピンした時、1番で湧き上がってたフロアに対し、2番のサビ部分で人差し指を立てて「しーっ」ってしてて、「(そうですよね!2番は一度落ちる!そしてそこから――一拍抜いてからドロップ!!!)」みたいな勝手なシンクロ体験をしてしまい、一生忘れない記憶になりました。
今回はセカンドドロップまではかかりませんでしたけど、でもツバサという楽曲がageHaで聞けたということに、とても感謝の気持ちになりました。ありがとうございます……。
他にもFruity Luvシリーズとか思い入れのある曲に遠慮なくデカい声を出し、24時を過ぎる頃に他のフロアも見て回ろうとアリーナを離脱しました。
バチャフリはageHaの全域で展開されている!他も見たい!!!となったので。
色んなバーチャフリーク
アリーナを出てWATERフロアへ。
yuzenさんのDJは現場で見たのはそれこそバチャフリ出演時くらいで、今回タイムテーブルと睨めっこして、せっかくのageHaなんだから色々と見て回りたい!の気持ちが勝ってまずはyuzenさんを見に行きました。
エハラさんのDJで聞きたかった曲があったように、yuzenさんのDJでも聞けたら嬉しいなって曲はあって、「Unknown World feat. 天輝おこめ (yuzen Midnight Remix)」がその筆頭でした。
最初の方はまだドラムンベースの流れではなかったので、他のフロアと行ったり来たりしてみよ~~っとBOXにも行ってみたり。あの夏の思い出の場所に入った瞬間、Aqua Loop(D.watt Remix)が流れて、は????なにそれ?!!っとなりました。他にも消えた夏の日、夢見鳥も聞けたのも嬉しかった。
BOXもWATERもすでにヒトがたくさんいて、みんな思い思いのバチャフリを過ごしてるんだな~~最高!!!という気持ちをWATERでスタッフやVJやってるいつものオタクと嬉し~~って共有してる内に、yuzenさんがドラムンベースの流れやり始めて「うおおおおお」っと前後左右の安全確認を済ませて爆踊り開始!!!!結構dnb step踏んでるヒトいて勝手に嬉しくなっちゃいました。
かわいい!優勝です!
↑SweetDreamのドロップ直前の声ネタです。
yuzenさんの手番が終わり、その後のWATERはミディさんのターン。
ワニコーやソと被っており、正直どっちを取るかホントに悩みました。初回から追ってる身としてはやっぱりワニコー見たいし、ソはソでアリーナのライブどうなっちゃうの~~って気持ち……でもミディさんもホントに大好きなアーティストだし、お世話になったり、制作のお手伝いで関わらせていただいたこともあるのでアクト見届けたい……!
結局、WATERに留まり、ミディさんを見ながら考えようということに。
ミディさんの手番は、Marprilの曲や電音部の曲を交えつつ、ミディさんの曲がデカい音で流れてて、ホントに楽しかったです。
電音部のFind Meや、Ne0N S1GNのNEON SIGNなど自分が一部作詞で関わらせてもらった曲がかかった時は口ずさみながら体を揺らし、SweetDreamやClose to my heartがかかった時にはイントロ聞こえた瞬間に特大ジャンプかましてドロップでは「私が!!!一番この曲のオタク!!!」と言わんばかりに踊り狂いました。
VtLのミディさんのremixもVRXXを思い出してウオオオとなりましたし、あれ、気付いたらミディさん終わってね?アッ、アリーナ見逃した……!みたいな感じでした。
酒飲み回遊魚とシャトルラン
その後、Hylenさんのアクトを見つつtempuraさんの方を見に行ったり、回遊魚のごとくフロアをふらふらと行ったり来たりしていました。
途中でバーカンに寄れば久しぶりの友達の姿も見かけ、元気してる~~?と談笑に花を咲かせ、逆に初対面のヒトから勘違いで話しかけられ、でもこっちも話がほとんど聞こえてなくてテキトーに相槌を打ってて会話が一生すれ違い続けたり、そんな一幕も。
そして悩みのタイテ被り第二段、東雪蓮さんとぶぎぼことBOOGEY VOXXの二択の時間が。
ついさっきワニコーやソを見逃したのもあって、TLで各フロアの様子をチェックしつつ、自分なりに最大限二組のアクトを楽しみました。
東雪蓮さんはゆったりとした流れのセトリで、ここまでアッパーな曲で踊り続けてた中で一息つきつつ身体を揺らせる心地いい時間でした。途中の演出、ウオっと声をあげて驚かされました。バチャフリという場であの演出、個人的にメチャクチャ良かったなと思います。
ぶぎぼは、なんかもう、強すぎる。あの並びの中でWATERにあんなにヒト集めてるの、ホントにぶぎぼとファンが一体となってここまで走り続けてきたからだなと思いました。暴カワでシークレットゲストが出た時と同じかそれ以上にWATERパンパンじゃなかった?私にはそう見えた。
D.I.Y.がラストチューンなのは想定通りで、そして待ってました!というセトリ。あの時、WATERの床がトランポリンだったと思うし、世界一デカい声が発されてた空間だと思う。
その後、ちょっとWATERを離れてBOXの方へ。ちょうどその瞬間、希来里パイちゃんがラビュリントスやってるのが聞こえてきて、ウオオオ~~と飛び込んでデンデンデンしてきました。そうじゃない、お酒飲むねんとバーカンに行ったら友達がいてお酒奢ってくれたり(ありがとうたかうちさん)、WATERに戻ってみればヒトはだいぶ減ってたんですけど前の方に見知った顔の集団が踊り狂ってて、耳を澄ませば、いや澄まさなくてもこのイントロはオイオイオイと自分も混ざってSHINJUKUPIENさんのDJを聞いたりしてました。
再度、後方の階段から降りてBOXエリアへ行ってみるとosirasekitaさんがhello, alone(MADFOX & Shadw Remix)をかけてたり、Beyond (feat. somunia)[osirasekita remix]かけてたりしてウワアアアアアアアアアアアアとデカい声を出しながら感謝の舞を捧げたりしました。
憧れのステージに真摯に立つ姿
そして時刻は3時50分。アイランドへ向かうと、フロアを埋めるたくさんのヒトがそこにはいました。自分もフロアの後方の方に滑り込み、yosumiのアクトを見ました。途中、後ろを振り返るとヒトの数はさらに増え、バーカンの方までいっぱいに。あれ?アリーナがオープンする前に時間逆行した?ってくらいいっぱいでした。スゴい。
ageHaでの暴カワ、エンタスの3周年など、彼女のライブは初見ではなかったんですけど、バチャフリというイベントで見るライブは、なんか、こう、良かったな……というじんわりとした感動がありました。
他のイベントでもそうでしたけど、ステージに立つ姿から、ものすごく真摯な雰囲気が伝わってくるんですよね。細部にまで拘った演出、一言一句を大事に歌う姿勢、まだライブ慣れしてなさそうなぎこちない動き、その全てをひっくるめてアーティストとして応援したくなる魅力があって、ラストダンスを彩る蒼い華としてとても素敵なアクトだったと思います。
肩組んで、声出して、そして
終わってしばらく、ぽけ~~っと立ち尽くしてると、gaburyu & nyankobrqによるとんでもない低音でたたき起こされました。蟹亀1stEP収録のtoon worldが謎にマッシュアップされてるの何???となったりしつつ、魂抜かれたオタクたちとバーカンで一息つこうと外へ移動。
バーカン周辺には蟹亀の仲間もいて、ワチャワチャと肩組んでクラブはやっぱ楽しいなぁ!!と酒をカッ食らい、バーチャルとかリアルとかそういう枠組みじゃない繋がりが出来てて、バチャフリだなってなりました。
そんな中、すぐ上のWATERでTAKUYAさんが蟹亀の曲をスピンしてる!と情報が飛び込んできてゾロゾロと階段を上がりWATERフロアへ。
そこからはずっとTAKUYAさんのDJを聞いてたんですけど、もう、愛が溢れてました。
MCを入れつつ、ゆったり、でもアガれる曲も織り交ぜて、そんな中にたくさん友達や仲間の曲が入ってて、自分が歌った曲とかもあって。曲がかかる度に抱き合って、肩組んで、声出して、ホントに幸せな時間でした。
そしてTAKUYAさんのDJが終わり、残るはアリーナのバーチャルねこさん。アリーナへ入ると、そこでもまた蟹亀の曲が流れてたりして、いやもしかして蟹亀って今年覇権だったりする?最強かもしれん。
そしてHello,Morning(Virtual Cat Remix)が聞こえてきて、あの夏が蘇ってきました。
あの時はBOXで、前後の入り口から見える外がすでに明るくなり始めてて、今回はアリーナだから外は見えなかったけどきっと同じように外は明るくなってたんだろうな。そして、これを聞くということはパーティーがもうすぐ終わるということでもあり、ラストチューンUp-to-date(VIP VIRTUAFREAK EDIT)が。
動画として投稿された時から、かしこまりさんの軽快な歌声が、コーサカさんの全力のラップが、バーチャルねこさんのファンクで軽妙なサウンドがホントに好きで、2019年の曲じゃないでしょこれ絶対ってくらいいつでも自分をぶん殴ってくれる最高の曲なんですよ。
みんなで声をあげてoh-ohoh-ohは、なんか、今まで声を出せなかった分、そしてこれが最後だから振り絞る分、全てが共鳴してシンクロして、身体が不思議と震えました。
ラストダンスの終わり
会場が一体となって震わせたアリーナに明かりが付き、すっと現実に引き戻されたような、夢との境目にいるようなそんな感覚になる中、飯寄さんとTAKUYAさん、TAMUさん、木戸さんの挨拶を聞いていました。
どうやら、バーチャフリークはこれで終わるらしい。え、ホント?いや、次回の告知とか……そっか、ないのか…………。
もちろん前からそうお知らせが出ていたし、分かってはいたんですけど、なんかやっぱ受け入れられない気持ちはあります。
ここから、バチャフリに影響を受けたヒトが新たにカルチャーを醸成して、そのフリークがたくさん増え、大きくなっていく。それはもちろん素敵な未来だし、そういうイベントはメチャクチャ行きたい。
でもバチャフリはバチャフリなんですよね……メチャクチャワガママというか駄々をこねてるのは分かるんですけど、終わってほしくないよ~~~~。それだけホントに楽しくて大好きなイベントだったもん~~。
バチャフリをキッカケに曲を作ったり、一緒にクラブに行く友達が出来たり、何より楽しい思い出がいっぱい出来て、ホントにいっぱいありがとうの気持ちのイベントなんだもんな…………。
自分はもう少し感情の整理が必要そうだけど、でもその内、ゆっくり前に進んでくと思います。ぐるぐると同じ場所を回る円環ではなく、少しずつ前へ進んで螺旋を描かないと、怒られちゃうので。大好きなバチャフリに。
ポジティブもネガティブも、書き出せばきっとキリがなくなるので、この辺で筆を置きます。
バーチャフリークというイベントを最初から追いかけ続け、客として最後まで見届けられたことを、私は誇りに思います。
咲乃木ロクという、ステージに立つ側であり、フロアで踊る側でもある存在として、ど真ん中じゃなくても、このカルチャー、このカルチャーたちを長く見届けていきたいなと改めて思える、そんな素敵なイベントをありがとうございました。
またインターネットか、どこかの薄暗いフロアの中で会いましょう。またね。
出来れば!!!!!!!またどっかで!!!!!!!開催してください!!!!!!!!ね!!!!!!!!!!!
あとこれ見たオタクはこれ聞いて感情ぶっ壊そう。