挑戦者の舞台裏から
こんにちは!!
最近女の子からたくさん想いを寄せられるので、性別間違えたんじゃないかと思っているさつきです。
今日は久しぶりにnoteを書きます。
書こうと思った理由は、友達の挑戦を間近で見させてもらった時に見えたことと感じたことを誰かに伝えたいと思ったからです。
これを読んで自己満足だと思う方もいらっしゃるだろうし、性格悪いなぁ、メンタル弱いなぁと思う方もいらっしゃるかもしれないですが、
また同じことを繰り返さないために、大切な人をちゃんと守れるように、自分の戒めとして書きます。
拙い文章ですが、何か感じていただけたら幸いです。
挑戦の舞台裏① ~協力することを決めた日~
9月11日。
友達から連絡がありました。
それはLINEライブをするから、よかったら見にきてほしいという内容でした。
急にらしくないことを言い出したと思ったので詳しく内容を聞いていくと、
どうやら次の日から始まる(9月12日)映画『えんとつ町のプペル』の声優オーディションに合格するためにライブ配信をするということでした。
話を聞いた時、オーディションという事情、さらにはキングコング西野さんが大好きな彼女なので、この声優オーディションに気合いが入っていることはすぐにわかりました。
見るだけで力になれるなら!と思い、たまにライブ配信にお邪魔させてもらおうと思っていたのですが、
どうやら彼女は初めてのライブ配信で勝手がわからないらしく、どう戦っていいかわからず困っていました。
さすがにキツそうだなと思った私は、知り合いから聞いた話を彼女に伝えました。
そしたらこんな言葉が返ってきました。
さっちゃんがアドバイスくれたおかげで不安もすごく解消された!!
一人でなんとかしなきゃって気分だったけど、本当に支えになりました😭
誰かの役に立てることに大きな喜びを感じる私は、この言葉に何者かになった気になってしまいました。
そして何かに熱中するほど挑戦できてない自分を認めたくなくて、挑戦しようとしている彼女がキラキラしていて羨ましかったんだと思います。
もしこれで彼女を本気で支えられたら、自分の自信にも繋がるし、自分も挑戦していることになるし、、、
こんな具合に途中から自分のことばかり考えていて、
そんな調子に乗った私は、気づいたら彼女を全力でサポートすると言っていました。
これが自分のポイントを計算して彼女に協力をしようと決めた、予選前日です。
挑戦の舞台裏② ~支えることを決めた日~
予選が始まって数日経った頃、元々彼女と会う予定があったので食事をしたのですが、その日もライブ配信があったので、予定より早く切り上げることになりました。
その日のライブ配信が終わった頃、彼女から連絡が来ていました。
私にとって大切にしたいことはなんだろう
この時、彼女が自分の正義を無視して、ライブ配信をする苦しさを感じていることに気づきました。
さっきまで会っていたその時に感じることができなかったことのショックを感じたと同時に、辛さを見せない彼女の強さも感じました。
この時、私は必死に考えました。
私にできることはなんだろう
彼女にしてあげられることはなんだろう
私はスポーツを通して結果を出さないと意味がないことを学んだし、その中でも信念を貫くことの大切さもその分の辛さも痛いほどわかります。
そして彼女が強いように見えて人一倍抱え込んでしまうのも知っていました。
私の頼りない頭で出された答えは、
少しでも彼女が自分に嘘をつかないでいいような考え方と方法を考え、伝えること
潰れないように心のケアをすること
この2つでした。
答えが出た私は彼女との電話で、
このオーディションを勝ち取って、異議を唱えられる側の人間になろうを提案しました。
これに対して彼女も、
今応援してれている人たちに恩返しして、笑顔になってもらおうと少しポジティブに捉えられるようになり、予選を絶対通過すると意気込んでいました。
これが予選最終日前のお話です。
挑戦の舞台裏③ ~絶望と戦った日~
9月17日、予選最終日。
2位との差が5万以上あった彼女は予選を軽やかにクリアし、本戦のためにファンの方との絆を深めることを第一に頑張りたいと意気込んでいました。
ただ、そんなにことが上手く進むはずはなく、ラスト30分で状況は一転しました。
ラストスパートで追い込んでくる方がいらっしゃり、5万以上も差をつけていた彼女が数万の差をつけられて決勝進出圏外になってしまいました。
そんな中、勝つためには皆さんからポイントをいただかなければならないのに、
私にポイントをください
彼女はその言葉を中々言うことができませんでした。
ファンの方々が彼女にポイントをもらうことをお願いするようにコメントされ、
ラスト5分
ようやく彼女はファンの皆さんにお願いしますと頼みました。
予選が終了し、決勝進出が確定した時、色々な思いが溢れて彼女は泣いていました。
気持ちを整理するためにと配信をやめた直後、
『つらい』
彼女からそれだけ連絡があり、少し経ってから電話がかかってきました。
一回深呼吸をして、私は電話に出ました。
ボタンをタップしてケータイを耳に当てると、彼女の中でどれほど最後の30分が苦しいものであったのか、一瞬で理解できました。
自分のせいで一瞬にして大切な人たちのお金がたくさん動くことのプレッシャーと彼女の好きな人たちを大切にしたいという想いの葛藤から生まれる苦しさがこみ上げてきて、今にも壊れそうでした。
そんな彼女に私は何も言うことができず、ただただ彼女の声を聞き逃すまいと耳を傾けるしかありませんでした。
ただ、彼女が自分にはお金をもらう価値はないとひたすら言うので、
それだけは違うから
彼女の将来のために投資してくれているのだから
どうか自分の可能性に低い価値をつけないで
と、伝えることだけが私の精一杯でした。
それに納得してくれた彼女は
自分に可能性を感じてくれているファンの方々に恩返しがしたいという思いを胸に彼女は決勝に進む覚悟を決めました。
挑戦の舞台裏④ ~絶望を乗り越えて~
電話をし終わった後、
最後までやり切ろうとその思いを形にしようと、彼女はより一層オーディションのために時間を使うようになりました。
自分らしくいられる戦い方を模索し、気持ちを伝えるためにnoteをかき、想いをラジオで語り、ファンの方に少しでも応援したいと思ってもらえるようにチームを作り、お願いする辛さと闘いながら色々な人に声をかけ、ライブ配信をする時間を倍以上に増やしました。
その傍ら、彼女個人が抱えている仕事をこなし、寝る時間を削って応援してくれている人たちにメッセージを書いていました。
こればっかりは彼女以外にできることではないので、
彼女の負担を少しでも楽にするために、ライバルの偵察と分析、戦い方、彼女の想いを形にするための方法などを考えては、彼女に報告していました。
それらを伝える度、彼女は今まで以上に冷静に返答し、どうしていくかの道筋ができてきて、彼女の中では答えが見えているようでした。
私はこの時、彼女が本気で吹っ切れて前を向くことができたんだと思っていました。
いつも以上に彼女が冷静なのは、吹っ切れたからこそだと疑いもしていませんでした。
挑戦の舞台裏⑤ ~正義を求めて~
決勝が始まって2日目。
彼女から一回気持ちを整理したいと連絡がありました。
最近の配信はみんなとの距離が縮まって楽しいと言っていたし、電話で絶対に勝ちに行くと決め、前日までイケイケだったのに急にどうして?と困惑しました。
話を聞いてみると
自分らしくい続けることを求められていない勝負の苦しさ
自分の勝負に周りを巻き込み込まなければ勝てない辛さ
自分せいで周りに負担をかけさせたくない葛藤
1位でないと誰も喜べない現実
自分も自分の大切な人も、誰もが良い思いになるためのリスクが高すぎるものに挑戦しなければならない状態に彼女は相当疲弊していました。
詳しいことはこちらを読んでください↓
あの時、冷静に見えたのは感情を殺さないと自分が壊れてしまうからだと後から気づきました。
これを感じてしまった時、私は彼女の背中を押すことをやめようと決めました。
今いる彼女は私が大好きな彼女の本来の姿ではないし、
きっと彼女を応援してくれていた方々もこんな疲弊している彼女よりも自分らしく振る舞って笑顔で人に元気を提供できる彼女を望んでいると感じました。
彼女も自分ができることでプペルを応援したいという気持ちから声優オーディションを受けたので、他の方法でも彼女がプペルに貢献できると伝え、
今まで本当にお疲れ様
と伝えました。
彼女が想いを伝えてくれたおかげで、
今まで何がなんでも前を向けさせなければ、それが彼女のためになるんだとただ前を向けさせるためにサポートしてきたことが間違いだったと気づくことができました。
そして、自分を過信したせいで判断を誤り、彼女に苦しい道をたくさん歩かせてしまったことに強く反省しました。
つらい思いをさせてしまった分、一緒に戦わせてもらった私ができる恩返しはなんだろうと考えた時に、
お金をもらわないライブ配信をしよう
あなたの笑顔を届けよう
あなたの誠実な想いを応援してくれた人たちに届けよう
提案をさせてもらい、
彼女はやめる決意のnoteを書き、
9月22日 0時30分 想いを伝えるライブ配信をしました。
こうして彼女の挑戦は幕を下ろしました。
私にできること
今回の経験を通じて、相手の気持ちに寄り添うことの厳しさを痛感しました。
私はHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という感受性が強く敏感な性質を持っています。
これによってつらいこともあるけれど、人の心に共感する能力に長けています。
自分の嫌な面をプラスに感じられるようになりたいと、彼女を支えていく過程で私も挑戦していました。
しかし、現実はそんなに甘いものではなく、気づかないうちに彼女を助けているという承認欲求を満たす方が大きくなり、判断を間違えてしまったのではないかと終わってから感じています。
何度も止めるチャンスや彼女からのSOSの信号はあったはずなのに、普段の私なら感じることができたはずなのに、感じることができなかったのが、その証拠だと思います。
自分の欲のせいで、人ひとり、しかも大好きな人の心を壊すところでした。
本当にあの時、彼女が気持ちを整理したいと言ってくれてよかったと思っているし、もし言わなくてどんどん壊れていってしまったら、、、
そんなことになったら私は耐えることができません。
これ以上自分を嫌いにならずに済みました。
もう2度と自分の大切な人が自分の過信せいで苦しむ姿は見たくありません。
また、これ以上自分を嫌いになりたくありません。
だから、自分の性質を理解して受け入れ、自分の強みとして活かせるように、
そしてもっと自分のことを好きになれるように、
生きていきたいと思います。
痛みを分かち合うことで
ただ、この経験を通して、良いことにも気づくことができました。
人の繋がりが生み出すエネルギーの可能性です。
オーディションをしていく内にみんなの思いを背負って日々逞しくなっていく彼女の姿に応援の力の強さを感じたり、
日々思いの丈をぶつけ合う彼女との関係の中に絆の深まりも感じることができました。
人が真剣に何か同じものに向き合った時、こんなにも強い力が働き、エネルギーになるんだと実感しました。
今まで私は個人または少人数で戦うことしかしてこなかったので、人の思いがたくさん重なるとこんなにも挑戦者に力を与えるのだと、初めて知りました。
お互いたくさん苦しい思いもしたし、自分のことを嫌いに思うところもありますが、
やっぱり彼女が私のことを信じてくれていると感じることができたから最後まで向き合うことができたし、何より彼女のことを更に好きになりました。
今回はたまたま途中でやめる決断をしたけれど、次はもっと面白くて、自分たちがワクワクできる挑戦をしていきたいと思います。
その際はぜひ応援してくださいると嬉しいです!
長々と書いてしまいましたが、最後まで付き合ってくださり、ありがとうございました。
#類は友を呼ぶ #出会ってくれてありがとう #一緒に頑張らせてくれてありがとう #これからも一緒にワクワクすることやりたい