お試しワーケーション in 長崎 -ラスト- 振り返り編
家に帰るまでが遠足です!なんて言いますが、私たちのワーケーションの旅も、ある意味帰ってからが本番なところがありました。なので、戻ってからの生活も振り返って、この実験のまとめとしたいと思います。
こどもたちの成長
母の独断と偏見で決まったお試しワーケーションでしたが、一番成長したのは、やはりこどもたちでした。
アニの成長
✅ 飛行機克服!
アニにとっての最初の難関は飛行機でした。通常の乗り物とは違う酔い方をして、乗るたびに苦手度が増していました。今回も何よりまず飛行機が不安だったのですが、「酔い止め」というアイテムを手に入れたことにより、いつもより大丈夫な体験となりました。もちろん薬の効果もあったのだと思いますが、間違いなく本人の頑張りもあってのこと。「自分が頑張って乗り越えた体験」として親子で一緒に共有できたことで、彼なりの自信にも。
✅ 新しい保育園体験!
第二関門はもちろん保育園。「緊張しちゃうな。ドキドキしちゃうな。」という気持ちを口にして、それが自然なことであるということを私たち親も共感しながら背中を後押し。どんな場所かわからないという、未知な部分が不安になっていたようでしたが、実際に体験することにより、「なんだ、大丈夫な場所じゃん」と思えたようで、彼の中では「新しい場所 ≠ 怖い場所」という学びになったのだと思います。今年から小学生になったのですが、小学校に慣れる過程でも、きっとこのときの体験が支えてくれたのでは?
+保育園では先生方がバリバリの長崎弁で話してくれてたので、ちょっと長崎弁も習得していました😆
イモートの成長
✅ 新しい保育園体験!
行く前は、新しい保育園の体験がどれほどイモートさんに影響を与えるものか想像がつかなかったのですが、とてもとてもインパクトのある体験となりました。彼女の場合、アニとは逆で、まだ予測に至るほどの「未知なる場所」の経験が少なく、行く前はむしろ平和。行って、親子分離を経験して、その寂しさや不安などの感情を感じることで、「新しい場所 🟰 ネガティブな感情を発露する場所」という学習体験になった模様。そしてこれは日常に戻ってからより痛感することとなります。
日常に戻って
保育園留学+ワーケーションの翌週も長崎に留まって夏休みを満喫しました。お盆の帰省も兼ねていたので、親戚にも会えて豊かな時間でした。なかなか会えないけれど、年の近いいとこのこどもたちと一緒に交流できて、友だちとはまた違う繋がりを感じている様子で微笑ましかったです。
さて、2週間のお休み期間を経て、東京の生活に戻ります。
兄妹にとって、楽しい時間もあったけど、やっぱり長崎の園よりいつもの園がいいとのことでしたので、大好きな先生やお友だちがいるいつもの園に行けることに親としても喜びを感じていました。
が、しかし、本当の試練はここからだったのです・・・
イモートさん。慣れ親しんだ園のはずが、2週間休んだこともあってか、はたまた長崎での不安が蘇ってか、朝のバイバイがとっても難しくなっていました。行く前は全然泣くことなかったのに、毎朝毎朝泣いて別れを嫌がります(アニは久しぶりで、照れくさい気持ちがあるのか、ちょっと恥ずかしがりながらでしたが、スムーズでした)。
1週間くらいすればまた戻るかな?と思っていましたが、翌週になっても、その次の週になっても・・・。結局もとどおりの笑顔で送り出せるようになるまで1ヶ月ほどかかりました。初めて保育園に通い出した0歳のときでも慣らし期間の2週間でちょうど泣かなくなったので、それ以上にかかってしまったことにびっくり。
さて、これをどう捉えようか。
本人も、もともと大好きな園なので、不安に思う必要はないと、頭ではおそらくわかっているのです。でも、長崎の園で、離れる際の強い不安を経験してしまったがゆえに、それが思い出されてしまったのだと思います。
思考と感情は別の仕組みです。
大人でも、「わかってはいるけど、気持ちが追いつかない」という経験に身に覚えがある方は多いのではないでしょうか。
長崎での体験を通して、新たな状況でのネガティブな感情の学習をしたイモートさん。これは間違いなく成長でもありますが、色々な学習が進みつつあった彼女にとっては、タイミングが微妙だったかな〜とも思います。これは個人差大有りだと思いますが、彼女の場合は2歳くらいのときの方がむしろ大丈夫だった可能性も。今回は私が半休をとるなどしていたので、対応もしやすかったですが、親側が寄り添える余裕を作っておくことはとても大事そうです。普通に慣らし保育から始める感覚でいかないと大変だと思います💦
そしてこの体験がネガティブなまま終わらないように、ポジティブ変換の伴走がとても大事。保育園体験のあと、たくさん楽しい体験もしたので、長崎の旅としてはポジティブな思い出もたくさん作れました。そんな楽しい思い出の写真などを振り返りながら、時間をかけて、楽しく、成長が得られた体験として刻んでいけたらなあと思っています。
会社のメンバーにも再登園後の様子を共有していたので、そちらの記録もシェア。ただ泣くだけじゃなくて、どうしたら大丈夫になれるか彼女なりに頑張る様子があったので、これもかけがえのない成長体験です。
これ以降ギャン泣きモードは脱しましたが、その後もぐずぐずしたり大丈夫な素ぶりだったりを繰り返しながら徐々に徐々にもとどおりになっていきました。
完全にニコニコに戻るまでは一ヶ月近くかかりましたが、娘自身も大丈夫になっていく自分を味わいながら頑張りました。これはのちにも活きる経験となっています。
そして今(体験から10ヶ月後)
つい最近、こどもたちに長崎での体験のことを聞いてみました。
「去年の夏に長崎に行ったこと覚えてる?」とざっくり聞くと、「ん?」という反応だったので、どこまで覚えているのかわかりにくい返答でしたが、具体的なことを聞くと「あ〜」という反応をするので、断片的には覚えているようです。
アニは「給食が美味しかった」ことが印象として強いらしく、生きる上で必要な食の体験もすごく大切だということを感じさせてもらっています。価値観は人それぞれだと思いますが(逆に給食が苦手という方もいると思うので、あくまでうちの息子の場合はですが)、「給食が楽しみで保育園/学校に行く」というモチベーションも素敵ですよね。
気になるイモートは、保育園の話をしても、いまいち覚えているかどうかあやふやでした。でもまた行ってみたいか聞いてみると「他の保育園はいきたくない!」とハッキリ言ったので、まだネガティブな感情の記憶はつきまとっているよう。
今年度の進級の際にも、同じ園だけど、先生たちが変わったり、生活のありかたも結構変わったりと、「お姉さん意識」を誇らしく感じている部分もあれば、なんだかよくわからない不安もあったようで、朝泣いてしまう日が1週間ほど続きました。でもそれも乗り越えて、今では毎日楽しみに通えているので、過去の体験たちもあったからこそ今の成長に繋がっているんだと伝えていけたらと思っています。どこまで伝わるかはわかりませんが、頑張ります笑。
そして今年の計画も既に立てています!
今年は、アニが小学生なので、夏休み中に初めての場所に行き、そこで2週間ほど生活していきます。イモートもいく予定ですが、今回は保育園留学はしません。現地での暮らしや異文化交流をメインに楽しめたらな〜と思っています。そちらもまたキロクしていく予定ですー✨
ここまでお読みいただきありがとうございました^^
Have a serendipitous life💕