ブロック解除が必要??
こんばんは。
いま、ひよっこフラワーサイクリストの目の前に
次のステップがあります。
足を出しては、引っ込めて。
出しては、引っ込めて・・・を
繰り返していました。
それは
自分の作ったものに値段をつけること
値段をつけることに対して
自分の中で、なんだか抵抗を感じる。
いや、利益を出すことに抵抗を感じているのかも。
「利益を出したい」と思っていないだけで、
無償で奉仕活動をしていきたいわけでもないです。
私は普段、
別の業界で会社員をしているので
どうして花の仕事に就かなかったの?
ゆくゆくは花業界へ転身するの?
と聞かれることもあります。
フラワーサイクリストという役割を
社会という戦場でどう担っていくのか
時々聞かれては、答えに詰まり、
というか答えられず、
自分を見失っては、そのうち・・
答えなんてないのよ!と開き直って
”お花を介して幸せを届けたい”
”お花の未来を守りたい”という気持ちに
揺らぎはないのかを確認して、
自分会議を終了してしまう。
何かが私のブロックになっているんだけど
糸口見えぬまま、
3ヶ月くらい経っていました。
ヒントは突然に
先日、好きなイラストレーターの方の
個展へ足を運びました。
私は彼女の描く線が好きで、
色の使い方もトーンも好きで、
そして何より、イラストたちに物語を感じる。
初めて彼女にお会いしたのは
近所のカフェでした。
そこで人柄や作品に対する愛情を目の当たりにして
画だけではなく、
すっかり彼女のファンになりました。
そんな方の個展へお邪魔して
突然、答えの糸口が見えました。
向き合うべき課題
個展には、
素晴らしい再現性で印刷されている
複製画がありました。
彼女の記念すべき個展で、
お気に入りの画に出会えた。
心は踊り、またこの絵をみたい。
そう思って
自宅に飾りたいなと思いました。
原画を買う資金はないので
気に入る子がいたら
複製画を購入しようと
そんな心づもりで来ていたので、
欲しかった他のグッズ等も購入して、
スタッフの方に
”複製画の・・・”と言いかけて
思考が止まりました。
なんか、あ、まって。
これって。あ。
自分が逃げていた課題が
急に頭の中に見えた気がした。
レセプションに招待していただいたおかげで
サインと一緒に書いてもらうナンバーも
1番がいいなと思って会場に早めに行ったし。
あんなにはりきっていたけど…
複製画を購入するのをやめました。
その方の、その画には、
計り知れない”付加価値”がある。
私が言いたいのは
有名だからなどの価値ではなくて。
画の中にある物語を五感でフルに
感じれるような価値があるというか…
やや表現怖いかもしれませんが
画が生き物のよう…というか。
複製画だと感じ取りきれない部分というか。
私は、”彼女の原画を購入する”
という夢が一つできたのと同時に、
自分が作品に値段をつけられない
理由が見えた。
付加価値をお花のみらいのために
そうです。
私が値段をつけられない理由は
自分の作ったものに対して、
”付加価値はない”と決めつけていたから。
”利益はいらない”
”稼ぎたくてこの活動をしているわけじゃない”
そんなふうに友人に話していたけど
本当は違う。
私の自尊心の低さからくる弱さが理由だった。
誰かと比べてどうなのかばかりに
気を取られて、自分がその作品に
どれだけの価値を感じるかを見失っていました。
なんてこと。
そんなこと思っているなんて。
先日のワークショップのために
見本として作った作品を、
実は販売しようかなと思いました。
だけど、どれも本当に愛らしくて、
そしてやっぱり美しくて、
「ちょっと手放したくないんだよな」と思いました。
自分の作ったものに対して、
はっきりと価値を感じていた。
なのに
”人と比べてどうか”に気をとられていました。
お花たちが、
その人の日々を確実に彩ってくれるから
この価値を見失わずにありたい。
お金というカタチで表現するのは
難しいけれど。
”材料費だけでいい”
なんて私が言ったら、
私の手元を巣立っていくお花たちに
失礼なんじゃないかと思えてきました。
付加価値の分の利益は
次のお花たちの未来へと活かそう。
心にあるブロックに気がつけて、
ひとつづつブロック解除していったら、
作り出したものたちが
誰かの手元へ巣立っていくのが
楽しみになってきました。
それこそ、花は生き物なので。
ドライフラワーになり、作品になっても
やっぱり生きてるんです。
そのお花に物語があって、
私の手によって、
そして迎えてくれたその人と一緒に
第何章かが始まる。
素敵にドレスアップしてあげなきゃ!
とスイッチが入りました。
6月4日・5日 @下北沢bonus track
はじめての出店ですが
楽しみになってきました。
またレポします。
ではまた。