チーズと日本酒
先日も、ワインセミナーを近所のお蕎麦屋さんの2階で開催いたしました。
お蕎麦屋さんなんで、日本酒が豊富。
かつ、ご主人が日本酒に詳しくて、よくセミナーの後片付けしながら、日本酒をいただきながらご主人の日本酒談義を聞くのも楽しいひと時。
セミナーでは、ワインと一緒にチーズも提供していますが、
先日提供したCrottin de Chavignolと言うシェーヴルチーズが少し余ったので、何の気なしに注いで頂いた日本酒と合わせてみたら…
めっちゃ合う!
むしろ、ワインより合う!
シェーヴル…
苦手な人、多いですよね。
私も最初はダメでした。
でも、勉強してるのにダメとか言ってられないので食べてたら、
知らぬ間にハマってた。
そう、あの、独特なケモノ臭い香りの虜になっちゃったんです。
でも、やっぱりダメな人、多くて。
セミナーでもワインサーブしたりチーズを配膳しながらお客様とコミュニケーションとってますが、
「ワインと合わせたら、口の中が山羊だらけ」
「チーズだけなら顔だけだったのに、ワイン飲んだら口の中に一頭丸々現れた」
とかとか、なかなかの不評-_-b
Crottin de Chavignolと合わせる飲み物のド定番は「サンセール」。
フランスのロワールで造られる、ソーヴィニヨンブランの白ワイン。
そう、このクロタンとサンセールは産地が一緒。なので、当然のように合うのです。
ロワールのじゃないけど、ソーヴィニヨンブランのワインと合わせたんですけどね。
そして、やはり合うんですけどね。
でも、日本酒と合わせて思いました。
サンセールと合わせるのは、シェーヴル上級者の方がいいかも、と。
確かに、そこそこ酸味のあるスッキリ系白ワインであるソーヴィニヨンブランと合わせると、クロタンの風味が際立ちます。
一方、日本酒と合わせると、クロタンのケモノ臭が円やかになって、チーズが食べやすくなる。
思わぬ発見でした。
今回合わせた日本酒は、コレ。
少しある酸味が、また私好みの日本酒でした^ ^
おちょこにちょこんと乗っているのがCrottin de Chavignol。若くもなく熟成しすぎてもなく、これくらいのクロタンが、私は好き。
🧀今日のチーズ
Crottin de Chavignol
フランス・ロワール地方のAOPチーズ。シェーヴルタイプ(山羊乳チーズ)で、シャヴィニョル村で昔から造られています。
Mi-secという熟成若めのものは、しっとりと軟らかく、爽やかな酸味があります。
secは熟成が進み、コチコチに硬くなり、味わいも深く複雑になってきます。
そう、クロタンは、熟成若めでもしっかり熟成しても違う味わいが楽しめるのです。
若めのものは、サンセールのようなスッキリ白ワインと。しっかり熟成したものは、やはりロワールの赤、シノンなどとの相性はバッチリですよ^ ^
先日、職場である店に入荷されたクロタン。
真っ白なジオトリカム(カビと酵母の間くらいの微生物)に覆われ、きれーーーに寄ったシワに惚れ込み、思わず写真撮ってしまいました。
これはまだ若いクロタン。
こちらは、久田さんとこで買ったクロタン。
外皮を見ただけで、相当締まっていることはわかりましたが、カットしてみてビックリ。まず刃が入らない…コチコチ、カチカチ。
そして中身のこの色!シェーヴルは真っ白なんですよ、ホントは。中心部まで色が付いて水分が抜けたこんなクロタン、初めて見ました。
ケモノ臭は穏やかになり、濃厚な味。ジャリジャリした食感。
これもクロタンなのねぇと、しみじみと味わいました^ ^